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俺が世界を救うまでの物語  作者: 椎尾光弥
第一拠点 始まる物語
41/56

α-041 一番弟子

アンチコメ→作者のレベルが上がります

プロコメ→作者の創作意欲が上がります

評価、ブクマ→作者が一番喜びます


ストーリーのアドバイス→無視です

文章のアドバイス→ありがたいです

 ギルドの扉を開くと、目の前に広がるはそこまで広く無い部屋。入って正面十数歩にカウンターがあり、その左に掲示板らしき物がある。


 掲示板の前には、赤髪に三度笠を被った浪人風体の男が立っていた。


 他にいるのはカウンターで突っ伏してる初老の男のみ。


「こういうのって、掲示板で依頼を選んで、カウンターに持ってきゃ良いんだよな?」


「こういうのがどういう物なのか知りませんが、そうですね」


 やっぱり元気だな、シロ。枕詞を付ける程度に頭が動いているようだ。


 そんな意志を感じ取ったのか、ジトッと俺を睨む。気を逸らさねば。


「ふぅん。じゃ、依頼、見に行くか」


 丁度、三度笠の男が掲示板の前から離れたので、依頼選びに行く。


 掲示板は……何だろコレ。木とかコルクではない、不思議な板で出来ていた。それに依頼書を釘で打ち付けて留めてある。


《氷草の掲示板:育ちきった氷草を編み、膠で固めた掲示板》


 気になったのでアナライズ。かなりどうでも良い情報だったな。


 因みに、氷草とは昨日の晩飯に入ってたキャベツみたいな植物だ。育つのが非常に早く、万年氷の魔力と光る水で成長する、要は食える雑草だ。成長時期によって用途が違うという、中々の万能素材らしい。


 さて、思考がずれた。肝心の依頼書は


「えっと? アイスワームの皮の入手、水ランプ1個の納品、盗人の殺害、月光の部品漁り……月光!?」


 ザーッと見ていくと、気になる文言の依頼書が。沈んだのか、月光。


「思ったよりも情報が早いですね。あ、おすすめしませんよ。移動に1日以上かかるので」


 特に驚きもせず、依頼を吟味するシロ。ドライ過ぎやしませんかねぇ。


「そういう問題じゃ無いんだけど……あ、コレ面白そう」


 俺が見つけたのは、"小型迷宮の調査依頼"というモノ。

 内容としては、"シーカーズギルドが攻略し終わったダンジョンを解体する為、下見してきてくれ"との事。


 どうも、拠点外の迷宮は基本的に破壊可能なんだとか。

 アレは神様が創ったモノだから"〜の迷宮"という名前らしい。つまり、アルテナという神様が居るという事だ。


「報酬は……金貨5枚ですか。少々怪しいですが、まぁ、妥当な報酬ですね」


 また脱線しそうになった俺を、シロの言葉が引き戻す。

 シロは概ね賛成らしい。金貨5枚なら、勝機は充分にありそうだ。それに、ダンジョン探索なので臨時収入も得られる確率が高い。


「距離は問題無さそうか?」


「徒歩で行けますね。帰りは、転移させれば良いですし」


 うん、問題無さそうだな。ちょっと"転移させれば"の言い回しが引っかかったが、特に意味は無いだろう。


「じゃあ、依頼を受けに……あれ?」


 なんか揉めてる。そこまで大きな声で言い合ってはいないが、初老の男性が申し訳無さそうにしている。


『……どうやら、ドッグタグが無いようですね』


 シロが念話で話しかけてくる。


『聞こえたのか?』


『えぇまぁ。登録しようにも、お金が無いようですね』


 さて、俺達は銀貨を2枚持っている。登録には1枚必要だと、掲示板に貼ってある。あの三度笠の男は強そうだ。そして困っている。


 選択肢が2つ。1.無視する 2.お金を渡して恩を売り、仲間に誘う


『あの人、善人に見えるか?』


『お金を持っていない人は、人助けにお金を渡す善人と、後先考えずにお金を使ってしまう馬鹿のどちらかです』


 なるほど。善人である可能性は薄いと。あと、若干だが俺に対する皮肉を感じる。

 へぇへぇ、俺は乞食に魚を渡す人間ですよ。


 まぁ、そんなこんなで彼らを見ていたら、初老の男が横流した目と俺の目が合う。そして手を打ち、三度笠の男に俺達を見るように手で促す。



 あ、嫌な予感。



 まぁ、嫌な予感程当たるもので。三度笠の男が、笑みを浮かべて歩み寄ってくる。まぁ、目は隠れて見えないが。


「やあやあ、お初にお目に掛かる。拙者、流れの者。此度其方と出逢えたのも、ヘルメア様かプラトナ様のお陰に候」


 わぁ、めっちゃフレンドリー。ヘルメアとプラトナとか言う、旅の神(ヘルメア)運命の神(フォルトゥナ)に似た名前が出てきたし。


「そ、そうか。それは良かった。じゃあシロ、俺は依頼を受けてくるよ」


 そう言ってカウンターに向かう俺。ゲームとかだと、確実に厄介事になるヤツだ。この手(スルー)に限る。


 が、そうは問屋が卸さない。


「あいや待たれよ。拙者、とある理由により依頼が受けられぬ。が、そこな店主が"どっぐたぐ"とやらを持つ者と連れ立てば、依頼を受けさせても良いと言う」


 俺の左腕をガッシと掴んで、早口で言う。逃がさないという、意地を感じる。


「それが俺に関係あるのか?」


 俺は迷宮に行きたいんだよ!


「大有りだとも。その依頼、拙者の依頼と目的地が同じであるとお見受けする。拙者は金貨2枚もあれば充分に候。よって、余剰の3枚は其方らに迷惑料として支払いたく存ず」


 ほぅ……中々良い条件だ。俺達にとっては、とくにリスクがない。ちょっと折れるだけで金貨3枚が追加で入る。

 素晴らしい。ノーリスクハイリターン。詐欺師ビックリの謳い文句だ。


『シロ、どうする?』


『良いのでは? 見たところかなりお強いようですし。終わったらお金を断って、恩を売って引き入れましょう』


 へぇ、シロが強いって言うなら問題無いか。とりあえずアナライズっと。


《一番弟子のライゴウ:仙人族の戦士。アカの一番弟子》


 情報少なっ! 

 というか、一番弟子って大抵の場合弱いじゃん。

 ……いや待て。アカって、シロと同じくらい安直な名前だな。その系統か?


『シロ、アカってヤツ知ってるか?』


『知ってますよ。赫色の祝福を担当していらっしゃる、豪快な女神様です』


 はい。協力する事が決定しました〜


 はい、皆さんこんにちは。作者です。


 水増しダンジョンがつまらなさすぎて、モチベーションの低下が止まりません。これがまだ10話以上続くとか、地獄ですかね?


 もう、次回予告もありません。章が新しくできたら、帰って来るのが賢明かと。


 では、次回で。

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