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俺が世界を救うまでの物語  作者: 椎尾光弥
プロローグ
2/56

α-002 目覚め

アンチコメ→作者が喜びます

プロコメ→作者の創作意欲が上がります

評価、ブクマ→作者が一番喜びます


ストーリーのアドバイス→無視です

文章のアドバイス→ありがたいです

 暗い空間に、銀色の大きな円卓を挟むように、二つの光が浮いていた。一つは金色の光であり、もう一つは、何色かと聞かれれば銀色と答えるしか無いような、眩い白い光だった。


「この世界、どうしましょうか? 上司?」


 円卓に映された景色を見ながら、無色の光がどこからともなく声を出す。


「うーん、再建したいんだけどなぁ……面倒だなぁ」


 金色の光がふらふらと揺れながら応える。


「そんな事言ってるからこうなったんじゃないですか! この世界を消す事は出来ないのですから、どうにかして下さい! そもそも、上司の不手際であの龍が野放しになったんですよ!?」


 銀の光が若干赤みを帯び、金色の光に怒鳴りつける。


「いや、あの龍はどこか他の場所から来たヤツだし、僕の責任じゃ無いし。それに、あの龍は強すぎて、僕の力では闇に縛り付けるのが限界だったんだよ」


「上司が役立たずなのは前から知ってます! ……はぁ、龍だけじゃなく、他の4柱も問題だと言うのに」


「ひどいなぁ」


 金色の光はふらふらと揺れ続け、銀色の光はもはや真っ赤になっていた。

 ふと金色の光が円卓に触れると、別の世界が映し出される。それを見ながら金色の光が声を発する。


「前に見つけたこの子、君の加護の適正があるんだよね」


 円卓には、白いYシャツに身を包んだ人物がぼんやりと映る。


「話を逸らさないでくれます?」


「いや? 逸らしてないよ。この子をあの世界に送っちゃえば、うまい具合に再建してくれるんじゃないかと思って」


「え、こんな年齢の子を? 見た感じ最低限の筋力しか無さそうだし、適正があるだけじゃ無理ですよ」


 銀色の光は呆れたようにしながら、元の場所に戻る。


「加護の適正があるって事は、君が彼を祝福できるって事だ。そうだろ?」


 金色の光が楽しそうに言う。銀色の光は静かに応える。


「そうですけど……そのためには、ここに連れて来なきゃですよ? どうするんです?」


「トラックだっけ? あれで霊魂だけ弾き出して連れて来れば良いよ」


 金色の光は変わらずふわふわと揺れながら言う。


「それを、私にやれと? 悪魔ですか?」


「創造神だが?」


「私は女神ですよ? できるわけが……」


「じゃあ、あの世界は君がどうにかs……」


「やりましょう」


 銀色の光は食い気味に言うと、円卓に触れて消えてしまった。金色の光は相変わらずゆらゆらと揺れながら消えていった。


 ◇  ◇  ◇


 暗い空間で目が覚める。思い出すのは、何か大きな衝撃を受けた事。頭蓋が割れ、背骨が軋み、骨がひしゃげ、肉が爆ぜ、身体中に重たい衝撃が突き抜ける感覚。大きく身震いをすると、少し冷静になった。


 ……彼女欲しかったなぁ。誰か、俺の死を悲しんでくれる人がいるだろうか? それにしても……


「……此処は何処だ?」


 そう声に出した瞬間、周りが明るくなった。白と金を基調とした、神々しい雰囲気のある円形の部屋。中央には円卓が鎮座し、俺はその中央に浮いていた。


 ……この場所に似つかわしく無い、白Yシャツと学生ズボンの姿で。血が着いてないのが不思議だ。


「おはようございます」


 突如として背後から声がかかる。


「……!!!」


 反射的に振り向くと、そこには20ぐらいに見える、整った顔をした、神々しい女性が居た。髪は透明としか言い表せない色で、黄色がかかったグレーの目が特徴的だ。


「あぁ、警戒しないで下さい。突然の事で驚いていると思いますが、貴方に危害は加えたりすることは無いので」


 静かに、透き通るような声で、言う。


「俺は、死んでるのか? 既に?」


 一応、確認する。


「ええ。それはもう、直視できないような死に方で」


 予想通りの答えが返ってくる。しかも、なぜかすんなりとそれを受け入れられた。


「じゃあ、此処は? 天国か?」


 まぁ、地獄でないならどこでも構わないが。

 というか、これってもしかして……


「いいえ? 此処は、あなた方の言う神の宮殿。天国ではありません」


 なんとなく察した。これ、異世界転生でよく見るヤツだ。割とそういうのは見てたので、薄々感づいてた。


「で? なんでそんな所に俺がいるわけ?」


 俺の両親は事故と病で他界してるし、母の延命に両親の保険金を全て使ってしまったから貧乏だ。


 どちらかと言えば不幸だし? 哀れに思った神様が、異世界で生き返らせてのんびりチートなセカンドライフを送らせてくれるのか?


「それはだね、神奈月 光(かなつき こう)クン、君にしかできない仕事があるからだよ」


 不意に、背後から声がする。それと同時に、のんびりセカンドライフでは無さそうだとも思う。


 振り向いても誰もおらず、前を向き直すと、少し長めの金髪で、整った顔と神々しい雰囲気を纏った男がいた。


「……あんたは?」


 冷静に、そう、冷静聞く。

 ここは神の宮殿なんだ! 声が聞こえた方向に振り向いて、誰もいなくても普通なんだ!


「あぁ、わかりやすく言うと、創造神かな? あと、この子は……」


「申し遅れました。女神です」


 軽い感じで応えてくる、創造神と女神。嘆息をして、一息に聞く。


「で、創造神?様。なんで俺の名前を知ってるんだ? あと、仕事って?」


 創造神とやらは、ニコニコとしながら答える。


「名前を知ってるのは、神様だからさ。仕事は、彼女が説明するよ」


 ……部下に仕事を丸投げする上司って臭いがした。

 




やあ諸君! 前回紹介された者だ! 

名前はノーティア、女研究者だ! 

さて、今回は「彼」こと「神無月 光」が出てきたな! ……まぁ、これ以降その名前は出てこないだろうが。

二話目で主人公の名前が出るとか、作者は何を考えているんだろうな? ん? なんだ? これを読めば良いのか? えーっと……

「よければコメント、レビュー、Twitter(椎尾光弥)のフォローをお願いします!」

……次回は説明会か。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 女神様のキャラクターがいい、また語彙力がよんでいてたのしかったです! [一言] ありがとうございました!頑張ってください!
2022/08/31 23:43 退会済み
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