表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が世界を救うまでの物語  作者: 椎尾光弥
第一拠点 始まる物語
19/56

α-019 蛇より怖いモノ

アンチコメ→作者のレベルが上がります

プロコメ→作者の創作意欲が上がります

評価、ブクマ→作者が一番喜びます


ストーリーのアドバイス→無視です

文章のアドバイス→ありがたいです

 ホヤウカムイが威嚇姿勢を取る。体がぬらぬらと分泌液に覆われていき、辺りに悪臭が立ち込める。

 初めに仕掛けたのは、パテラスだ。3本の光の条が、続け様に毒蛇の頭に命中する……が、全て弾かれたように後ろへと飛んでいく。


「クッソ、受け流しか! 気ぃつけろ! ありゃあホヤウカムイ、触れたら溶ける毒蛇だ!」


 おお、凄い! あれだけで敵の種類を断定した。


「よくわかるな」


「無駄に歳食っちゃいねぇよ」


 毒蛇が吐いた毒をバックステップで躱しつつ話しかける。

 なんか、歴戦の兵って感じがする。いいなぁ、カッコいい。重要な情報を持ってるパターンかな?

 そんな会話をしている数秒の内に、ソルがホヤウカムイの尖った口先で頭から切り裂かれる。そのまま体の分泌液に触れ、グジュグジュと音を立てて、床の黒いシミになる。


「はぁ……今回は敵が見えてるのに……学習しないわね」


 ルナがぼやきながら、ソルを溶かした勢いのまま飛びかかってきたホヤウカムイを、鎌で往なして躱す。


「あぁぁぁあ!! 痛ってえぇええ! 臭っせぇええ!」


 あ、生き返った。


「アンタねぇ……ただの鉄剣と皮盾で耐えられるわけないでしょ? 馬鹿なの?」


 そのままギャーギャーと喧嘩し始める。

 コイツら随分と余裕だな。


「っと……おい、クラビス」


 ホヤウカムイがとぐろを巻き、鎌首をもたげて、毒を連続で吐く。さながら難攻不落の要塞のようだ……が。


「伏せろ!」


 その言葉に、喧嘩をしていたソルとルナも顔色を変えて床に伏せ、パテラスは帽子を浮かす勢いで倒れ込む。

 俺は身体を左に大きく捻り、元に戻す勢いで斬撃を放つ。回転斬りだ。不可視の刃が俺を中心に円形に広がる。


「フシュルアァァァァ!!!」


 斬撃はとぐろを上下に分かち、蛇の断末魔を産む。


「やったか!?」


 あっ……ソルさん……


「フシャアアア!」


 切り離された頭部と少しの胴体が、近くにいたパテラスに飛びかかる。

 まずい! 俺の短剣はパテラスとは逆方向、間に合うか……!?


「……! 丁度良い。やーっと俺が活躍出来そうだ」


 パテラスの銃が大きな唸りを上げ、金色の光がヒビのように漏れ出す。刹那、音も立たず、辺りを金色に包み、輝く光の条がホヤウカムイの頭部に吸い込まれる。

 後に残ったのは、轟音と熱風。ホヤウカムイは跡形もなく、そこには元から何も無かったかのようだった。


「うお……なんだ今の」


「トリスタンっつってな、聖光石に溜めた魔力を解放して放つ魔法弾だ。あと2回しか撃てん」


 はー、とんでもねー威力。途中の敵もこれで片付けてくれれば……いや、通路であんなもん撃ったら俺達が巻き込まれるか。


「切り札って所か。……ん?」


 ホヤウカムイが居た所に、光ものが落ちている。何だこれ。


《ホヤウカムイの水晶:ホヤウカムイの毒の源。魔力を込めると腐食毒に変換する》


 ああ、ドロップ品か。随分と物騒な水晶だな。


「やったー! これで先に進める! ありがとな、兄貴とオッサン! あ、その水晶は護衛料ってことで!」


「あっこの……。本当にありがとうございました。代金は決めてませんでしたので、すみませんがそれで。では」


 ソルとルナはそれだけ言って、いつの間にか現れた奥の扉に消えていった。

 ……えぇ、報酬これだけ?


「パテラス……」


「なんだ」


「俺達金稼ぎに来たんだよな」


「……ああ」


「これ、幾らぐらいになる?」


「危なくてギルドでも換金して貰えん。しまっとけ」


 はい、タダ働きでした。ちくしょうめ。


「はぁ……。しっかし……強かったなぁ、ホヤウカムイ」


「ああ。ありゃ、5階層に居ていい強さじゃねぇ。1階層のツチクレもそうだが、パーティーでもカッパー以上じゃねぇと死ねる強さだ。……早めに帰るぞ。他にヤバイ気配を感じる。……あいつらは死なんだろうし」


 カッパー……ミスリルの下か。冒険者ギルドは、確か16階級区分だったっけ。上から、レジェンド、オリハルコン、ヒヒイロカネ、アダマンタイト、プラチナ、ミスリル、カッパー、ウーツ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、スチール、ブラス、スタノム、マラカイト、アイアンだったな。つまり、中堅以上の強さが無いと無理って事か。


「無事に帰れるか?」


「脱出のスクロールがあれば良かったんだが……来た道戻るしかねぇなぁ。幸い、気配は薄れたしな」


 うげぇ、マジかよ。……いや、まてよ? シロに迎えに来てもらえたらしないか?


『シロー、聞こえるか?』


「……えぇ、よく聞こえますよ? クラビス」


 シロの、透き通った綺麗な声が良く聞こえる。そう、まるで真横で囁かれているかのように……


「ひっ……」


「ん? どうしたクラビ……ス……」


 ギギギと横を向くと、そこには笑みを讃えた夜モードのシロがいらっしゃった。

 どうしてこちらにおられるのでしょうかねぇ。


「随分と楽しそうでしたね、迷宮探索。パートナーに、断りもなく、半日も」


 なんだろう、殺意をひしひしと感じる。ホヤウカムイのほうが良いと思えるほどの。


「あの……シロさん? どうやってこちらに?」


「歩いて来ましたよ? 貴方達の後を付けて」


 わぁ、全然気づかなかったze!


「じゃ、じゃあクラビス、俺は一足先に戻ってるよ!」


 あっ……ずるい……


「何処に行くのですか? パテラス様」


「うおっ!?」


 瞬間移動にしか見えない動きで、逃げるパテラスの退路を塞ぎ、ニッコリと微笑むシロ。パテラスは咄嗟に銃を構えるほど驚いたようだ。しかも、そのままトリスタンを放つほど。

 辺りが光に包まれる……が、いつまで経っても轟音と熱波は巻き起こらない。


「危ないですね」


 光が収まり、無傷のまま現れたシロが一言だけそう言うと、パテラスは倒れ伏した。


 パテラスー!

 俺の悲鳴は声になる事は無かった。



 やあ諸君! ノーティアだ!

 今回は、迷宮編の最終話だったな!

 それ以外に感想は無いっ!


 というわけで、次回はリタリア工務店での話だ!

 じゃあな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ