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俺が世界を救うまでの物語  作者: 椎尾光弥
第一拠点 始まる物語
12/56

α-012 首無しの3人

アンチコメ→作者が喜びます

プロコメ→作者の創作意欲が上がります

評価、ブクマ→作者が一番喜びます


ストーリーのアドバイス→無視です

文章のアドバイス→ありがたいです


 少し進むと、赤目で栗色の髪をした、つなぎを着た同い年ぐらいの少女が、ガラの悪い3人組に絡まれていた。


 ノッポとデブとチビと仮称しよう。


ノッポ:「おいおい嬢ちゃん、俺達と楽しくて気持ちいいことしようぜ〜」


デブ:「グフフッ怖くないから……さ、こっちに……」


チビ:「オラッお前ら見せもんじゃねーんだ! ……早くそこの路地裏に押し込め! グズが!」


少女:「噛み殺してやるッス! くたばるッス!」


ノッポ:「おお怖い、そんなことできないように調教してやるよ〜」


デブ:「グフフッ少女に噛まれる……グフフフフ、ありですな」


チビ:「おい、このナイフが見えねえのか? 早くそこに入りやがれ!」


少女:「あ〜なんか、もういいッス。噛むのも嫌ッス」


 そんな事を言いながら、少女が路地裏に押し込められていく。


 ……これは、助けるべきだろうな。


 そう思って走り出すと、『ゴパンッ』という音がする。それと同時に、絶叫が響き渡る。


 それに続いて、デブとノッポが路地裏から転がり出てくるが、なぜかまた、路地裏に引き込まれて行く。再度『ゴパンッ』という音が聞こえ、デブの声と思しき、助けを求める声がする。


 俺が路地裏に着き、覗き込むと、血溜まりと首のない死体が3つ転がっていた。濃厚な血の匂いが鼻をつく。

 蒸気を上げる血溜まりの真ん中には、デブがうつ伏せに寝かせられていた。


 後頭部に、少女の右腕に付けられたパイルバンカーのようなものが当てられている。


「た、助けてくれ! この女が……」


 『ゴパンッ』そこまで言ったところで、デブの頭が弾けた。血塗れの少女がゆらりと立ち上がる。光のない赤い目が、暗闇で嫌にハッキリと見える。


「なんスか? あんたも重たい頭を無くしたいんスか?」


 明るい声で、にこやかに聞いてくる。


 あ、コイツ関わっちゃいけない類の人だ。


 そう思ったが、時すでに遅し。パイルバンカーの杭先が額に当たる。

 少女は狂気の笑みを浮かべて、パイルバンカーが発射され……ない。目を開けると、ゼノビアのランスがパイルバンカーに刺さっているのが見える。


「リタリア、ただいま。この人は私の客人だ。……血を落としてこい。アレは片付けておく」


「あ、おかえりッス姉さん。そうだったッスか。じゃ、片付け頼んだッス!」


 そう言って、少女リタリアは近くの店に入っていく。店名は"リタリア工務店"だった。


 あ、3つの死体はゼノビアがランスで消し飛ばしました。ランスが死体を食ったように見えたのは気のせいだろう。


 ◇  ◇  ◇


「やー、ごめんなさいッス。あのゴミの仲間かと思って……かんにんッス!」


 店に入ってしばらく待っていると、別のつなぎを着たリタリアに謝られた。


 許せるような事じゃないが、そんな事をいったら何されるか分からん。てか、さっきは通行人が数人いたけど、全員無反応だった。殺しが当たり前なのか?


「あ、ああ。問題ない。ダイジョブだ」


 いまだに冷や汗が止まらない。シロは寝てるし、パテラスにいたっては明後日の方角を虚な目で見ている。


「改めて、ウチはゼノビア姉さんの妹、リタリアッス! リタリア工務店の店主をやってるッス!」


 向こうが名乗ったので、俺達も自己紹介と挨拶をする。


 ……髪色とか、尻尾と犬耳が無いけど、確かに顔立ちは似てるな。特に、目とかはそっくりだ。


 そういえば、オッサンに聞いたが、さっきのが当たり前じゃないみたいだ。

 日常的にあんなだから誰も止めなかったとか? 


 それと、オッサンは腰にある短剣が、いつでも抜けるようにしていた。


「……おい、オッサン、大丈夫か?」


 俺は小声で問いかける。

 まあ、あんなことしてるヤツが対面で笑みを浮かべてるって、恐怖でしかないからな。


「あぁ。……ところで、親御さんは?まさか、この店を1人で?」


 パテラスは、軽く頷いてからリタリアに問いかけた。


「ああ、私達は第五出身なんス。だから、親の顔もぼんやりとしか覚えて無くて……私が親と呼べるのは教会のバインディアさんッスかね」


 おお、なんか重たい話が入ってきたな。


「……すまん、悪い事を聞いた。……バインディアってーと、金鎖教会か?」


 パテラスは、苦虫を噛み潰したような顔をして謝罪する。

 バインディア? 神父かシスターか何かか? 話からして、教会は孤児院か何かだろうし……。


「気にして無いッスよ。金鎖、そう、金鎖教会ッス! そこでこの北地区の掃除屋をしてたんスよ」


 金鎖教会……シロに聞けー無いな、うん。寝てるし。


「だから誰も止めなかったのか。……バインディアは、この街に?」


「や、もういないッス。私が最後の孤児だったんで、"墓場ヶ原で祈りを捧げてくる"って言って出てったたのが1年前ッスね。それっきり、梨の礫なんスよ」


 リタリアの答えに、パテラスは一瞬だけ安堵の表情を浮かべる。

 ……まぁ、掃除屋って殺し屋の事だろうし。

 それを当たり前にやらせてるあたりから、バインディアってヤツのヤバさが、良く分かる。そんなヤツと会いたく無いわな。


「あぁ、それでリタリア。本題なんだが、この2人に耐寒の腕輪を作ってやってくれ。そっちのパテラスは、武器を見てほしいそうだ」


 ゼノビアが、話が一区切りついたと見てリタリアに本題を伝える。


「ん、わかったッス! お2人はお詫びに無料で作らせてもらうッス! あ、パテラスさんからはしっかり頂くッス!」


 リタリアは快く引き受けると、シロを起こして俺達の腕のサイズを測る。その後、パテラスの武器を預かって店の奥へと消えて行った。


 リタリアを待つ間に、ゼノビアの惚気話を聞く事数10分。シロから認識阻害魔法を習おうかと本気で思い始めたところで、リタリアが戻ってきた。


「はい、お2人さんのぶんッス! あと、パテラスさんの銃はよく手入れされてたんで、聖光石のリチャージだけ。だから、あんまり変わって無いかもッス。……姉さんも見習って欲しいッス」


 俺達に腕輪を渡しながら、パテラスに申し訳なさそうに言う。流れ弾に当たったゼノビアは目を逸らしていた。


「いや、いいんだ。技術者に"よく手入れされてる"なんて言われることは、一種の勲章だからな。……手入れの仕方は銃しか知らんから、役には立たんな」


 パテラスが銀貨を1枚と小瓶を渡しながら言う。

 気になったので、小瓶をアナライズする。


《ポーション:命の水に薬草を混ぜて発酵させた、薄い緑色の液体。とんでも無く不味く、慣れが必要。病みつきになる味である。》


 命の水(スポーツドリンク)薬草(青汁)を混ぜて発酵させた酒ね。想像しただけで吐きそう。


「どうもッス。勲章ッスか、それは良かったッス! ああ、姉さんはもう諦めてるッスから、お気持ちだけ。……そう言えば、その、シロさん? どこかで会ったことあるような……」


 小瓶を受け取ったリタリアが、ふと思い出したように後付けて言う。


 初対面の筈だが……いや、さっきの男みたいに知り合いがいるみたいだから、こっちに来た時に出会ったりしてるのか?


「いえ、初対面ですが……もしかして」


 そんな事はナシ、と。そんなことを考えた時、


「私と、似てるから、だと思う……」


 突然、背後から声がする。反射的に振り返ると、そこには黒いフードを被った、シロとよく似た顔立ちをした少女が立っていた。



皆さん、こんにちは。

前回に引き続き、作者です。


ノーティアさんに頼んだんですが、断られました。

まぁ、わからんでもないですが。


さて、今回は新キャラのリタリアが登場しましたね。

作者は予測変換のせいで、よく、リタイアになってしまいます。(紛らわしいんじゃ!)

あ、それと、作者はちゃんと数を数えられますよ?


次回は……特に進展の無い話ですねぇ。


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