スメタナへようこそ
某合衆国風味のファンタジーです。
ミッドランド大陸から海を越えて向こうに、スメタナ大陸がある。それを発見したのは奴隷商船の船長であった平地エルフのパトリック・ホーソンだった。
発見されたスメタナへ、海向こうに楽園があると信じるアヴァロン教徒や一攫千金を狙う冒険者、また流刑となった犯罪者や大量のゴブリン奴隷達が次々と上陸し、先住民族のコボルト(正確にはコヨーティアンという別の種族である)から土地を銃でもって簒奪する形で、荒野に家を建てては開拓し牧畜だけでなく工場を建て、鉱山や砂金に手をつけ、一時期は各地でゴールデンラッシュ&ディベロップメントと呼ばれる大きな発展をとげた。
金を筆頭に貴金属をとりつくしながら、スメタナ大陸に次々と移民が押し寄せると、彼らは土地土地で町だけでなく国をつくろうとした。
だが、スメタナを完全植民地化しようとするミッドランド西方王国群によって国家成立が阻止されると同時に戦争が勃発し、スメタナ移民達はミッドランドの諸国から独立を勝ち取るため、土地土地の町の群れを国々でなく州として合併吸収する形で、ついには連邦共和制スメタナ合衆国が誕生した。
近代化が進む一方だが、独立した頃から鉱山の枯渇は次第に深刻さを増すと共に、アルコヘイティズム運動(断酒思想運動)と原理主義の様なアヴァロン教徒らが手を結んで、政府に禁酒法などという悪法が議会で通ったとき、ご禁制となった酒を巡ってスメタナ合衆国に影を落としている。
これは、そんな時代を生きた、組織暴力犯罪課の刑事、アラン・ナッシュの物語である。




