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妹のためなら人生を賭してもいい  作者: ポーティフォン
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第一話 驚き

 すみません。言い訳でしかないですが、仕事が忙しく、投稿が遅くなりました。

 転生してから5年と少しが過ぎた。あと一か月ほどで6歳になる。この約5年は色々な情報を収集でき、嬉しかったことや辛かったこともあった。

 

 嬉しかったことは、妹のミウが僕のことを「にぃに」と呼んでくれたことだ。

 2歳を過ぎた頃からお互いに少しずつ、喋れるようになってからまず、ミウに僕のことを兄であることを認識させようと、ずっと「にぃに、にぃに」とミウに話し続けた。その結果、努力が実ってミウが一番最初に喋った言葉が「にぃに」だ。

 

 (これは純粋に嬉しい、まさにお兄ちゃん冥利に尽きるな。これからも精進しよう。)


 これはミウが、はじめて「にぃに」としゃべった時のことだ。


 「うわーー!ミウのはじめてしゃべった言葉を『パパ!」って言ってもらうこと予定だったのにー!うわーー!くそーー!」


 「こら、あなた!子供の前で、汚い言葉を使わないで!覚えちゃったらどうするの!」


 あの時の残念がる父さんの顔も面白かったな。母さんに叱られてるところも、夫婦のやり取りっぽく微笑ましかった。 

 

 こんな嬉しい出来事もあり、ほかにも色々なことがあったが、今は割愛しておこう。

 

ーーーーーーーーーーーーー


 5年も生きていたら、自然とこちらの世界の事についてもわかったことがある。

 どうやらこの世界は、12歳になると神様からスキルというものを授かるみたいだ。それに伴い、自身のステータスを見ることができるようになることを知った。


ーーーーーーーーーーーーー


 これは3歳頃のことで、台所でご飯の準備をしている母さんの手から炎が発生してコンロに火を付けたのだ。それを不思議に思い、母さんに聞いてみるとそれはスキルの力だと言う。

 

 母さんは、【6属性魔法】と言うスキルを12歳になった時に神様から授かったのだと言った。


 【6属性魔法】は火、水、土、風、光、闇の6属性の魔法を使うことができるものであるが、制御が難しくスキルを授かった時はうまく扱えなかったみたいだ。


 (やっぱり、ファンタジーな世界だったな。それにしても魔法か。母さんの子供だし使えないことはないだろう。早く使ってみたい!)


 それから母さんは鍛錬で、魔力を高めたり、魔力制御の修行をずっと続けて18歳の頃、独り立ちをして冒険者になったそうだ。


 その時に冒険者パーティーで出会ったのが、自分たちの父さんで5年ほど活動をしていたが、自分たちが誕生したことをきっかけに活動を休止したそうだ。


(母さんの言い方だと、その頃はいろいろあったみたいだな。)


 まぁ両親の馴れ初めはこれくらいでいいだろう。母さんはスキルのことから、父さんとの馴れ初めなどイチャイチャ話に発展してしまい、途中で聞くのをやめてしまったのだ。 


 父さんは、朝早くから畑を耕したり、村の周囲にいる魔獣の駆除をするなどの仕事をしている。

 チラッと母さんから冒険者時代のことを聞いたが、かなり稼いでいたみたいで、よほどの贅沢をしなければ、一生家族で暮らしていけるお金があるみたいだ。


 ちなみに父さんのスキルは【剣聖】で、剣の達人になるスキルみたいだ。


 (詳しくは、まだ教えてくれなかったな。何か言えないような秘密があるのだろうか?)


 父さんも、スキルを授かったばかりの時は母さんの様に、上手く制御ができずに苦労したようだが、努力の結果、SSランクの冒険者にまで至るようになったと自慢げに話をしてくれた。


 母さんも父さんと同じSSランクの冒険者で、パーティー仲間達といろんな冒険をしてきたことを寝る前に聞かせてくれて、それが毎晩の楽しみでもある。

 

 スキルのことから少し脱線してしまったので話を戻そう。

 先程言った通り、スキルを授かると同時にステータスを見ることができると言ったが、僕はは転生者だからなのか既に自分のステータスが見ることができた。

 

 (転生して間もない頃は、見れなかったのは何故だろう。ーーーまあ、今考えてもわからないしこの事は、横に置いておこう。)


 ステータスのことは母さんからスキルの話を聞いた夜にわかったことだ。寝る前にダメ元で自分のステータスが表示されるよう念じると、半透明な板のような物が視界に現れた。


 これには驚いたが、自分のステータスを確認していくと更なる驚きがあった。

 なんとすでに一つスキルを持っていたのだ。そのスキルは【アナライズ】というもので、人や物を鑑定することができるものみたいだ。


 (おかしいな。スキルは、12歳になってからじゃないと授からないはずだが。)


 スキル名の横には『L v.1』とある。これはおそらく経験値の様なもので、経験を積み重ねていけばレベルは上がるのだろう。

 

 鑑定のスキルなんてファンタジー小説の定番なスキルではあるだろうが、それでもスキルなんて不思議な能力が使えることにとても興奮している。


 興奮している勢いで、好奇心から隣で熟睡している天使のような寝顔のミウにスキルを使った。


Nane:ミウ(・フォン)・アストライヤ

Lv:1

スキル:【■■■■■・Lv.1】【    】


 (ええっ?ミウもスキルを持っている!それに鑑定はできたのに、スキルなのかわからないのは何故だ?。)


 ミウのステータスの鑑定結果に目が飛び出そうになる。なんと、ミウもすでにスキルを一つ持っていたのだ。

 スキルの内容が分からないのは、おそらく自分のスキルレベルが低いからだろう。これは何とかしてスキルレベルを上げる努力が必要だと実感させられた。


 それにしても、ミウがスキルを持っているということは、ミウも転生者なのだろうか。

 ミウとは転生してからずっと一緒にいたが、まさか転生者だとは気づかなかった。

 

 (まぁ、ミウが転生者だろうが、僕の妹であることは変わりない。これからもいっぱい可愛がっていこう。構いすぎて、鬱陶しがられて嫌われないように加減は必要だろうが。)

 

 もう一つ、気になることがある。ミウの名前についてだ。自分にはついてない名前が入っているがどう言う事なのか。


 (ミウのスキルにばかり気を取られてすぎて、忘れてしまうところだったが、ミウの名前に『フォン』と書いてあるがこれはどうゆうことだ。

 前世の知識だとヨーロッパの方で貴族の名前に同じようなものがあった覚えだ。

 正直、ヨーロッパの貴族についてなど詳しくないので全く知らないが。

 ただアニメでの知識でキャラ名に「〜・フォン・〜」という感じで名前が入っていて、そのキャラが貴族という設定だったから覚えていただけなのだ。)


 推測だが、両親のどちらかが貴族だったのかもしれない。しかし、冒険者となった時に家を出たために、貴族として名乗れなくなってしまったという感じだろうか。


 まぁ、今考えてもわからないことはもう少し大きくなってから、両親に聞いてみることにしよう。


 さて、これでスキルの使い方は理解できた。しかし、スキルレベルの上げ方がわからない。

 これからもスキルについて検証して、スキルレベル上げと同時にステータスに表示される方のレベルも上げていきたい。


 そして、いろいろとスキルとステータスについて検証しながら、3年が過ぎようとしていた。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます


面白い、続きがもっとみたいと思っていただけたら

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