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本好き少女は世界を好む~攻略?そんなことより設定です。  作者: 愚者
夏だ!海だ!!宝探しだ!!!
39/39

39.スライムとポーションその5

一週間ぶりです。

あれですね、活動報告とか考えると筆が止まるので、ちゃんとコツコツ書いていきます。

待つこと20分。

クラさんが事前に砂時計をセットしていたので、遅すぎず、正確な時間で羽を投入できます。


「ほら、今だよ。ここで羽を入れるんだ。」

「はい!」


私はトレイに乗った黒い羽をゆっくりと試験管に入れます。


ゆっくりと羽先から沈んでいく黒い羽を見守ると、眩い光とともに白色の煙が吹き出ました。


「うわっ?!」

「成功したようだね。どれどれ?」



どうやら今のは正しい反応だったようです。煙が出たりと少し驚きましたね。


「うん、効力は少し落ちてるがまあこんなものかね?」

「見せてください。」

「あんたのだ、好きに見な。」



クラさんは私に試験管を渡しました。

アイテム名は[再生ポーション劣]ですね。やはり効力が落ちてる分名称も違うのでしょうか。


[再生ポーション劣]

薄緑色のポーション。

少し弱いが自然治癒力を活性化させ傷口を閉じる効力を持つ。

グリーンスライムの魔核が使われているためほのかに渋い味わい。

再生持続力(90秒)



……再生持続力?



「え、クラさんクラさん!」

「なんだい、騒がしいね。一通りこれで終わったろ、報酬はあんたの作ったものだよ。」

「あ、はい。ありがとうございます。そうじゃなくて、再生持続力ってなんですか?」

「ん?そりゃかけて暫くの間は再生し続けるってことさね。特殊ポーションには回復ポーションや、再生ポーション、治癒ポーションと傷を癒すポーションだけでも三種類は見つかってる。その中でも、再生ポーションは傷だったら大半を持続的に回復してくれるんだよ。」


継続回復もちのポーションということですよね?

これは確かに特殊ポーションですけど……錬金術?



「【錬金】を使用した感じがしないって顔だね。」

「え?あ、まぁ……」

「そりゃそうさね。再生ポーションなんて【錬金】持ちの基礎の基礎。技術が上がればそこから生命に関わることができるさね。」

「ゴーレムとか、ガーゴイルとかホムクルスとかですか?」

「そのあたりは自分で調べるんだね。ほら、終わったならさっさとお行き!」



『クエスト:錬金のすゝめ。報酬:再生ポーション劣を獲得しました。』


気がついたら前のクエストなどはクリア扱いになってました。

しかしそうですか……これは【錬金】もしっかりと育てたいところですね。



「ありがとうございました。クラさん!また材料が集まったらきますね!」

「はいはい。わかったさね。あ、本は勝手に持って行っていいよ。私は読まないからね。」

「いいんですか!ありがとうございます!!」



やりました。新しい本です!

教会の倉庫もほとんど読めるものは読み終わってしまってるのでこれは嬉しいですね。

私は素直に頭を下げクラさんの家から出ていきました。




「さて、このあとはどうしようかな……やっぱり【調合】かな?」


黒狼を退けたことで【錬金】を進めることはできました。あとは自力で色々と探していけるでしょう。あとこの街で進められてないのは【調合】だけです。前に行った時は他に人がいたのか入ることもできませんでしたからね。

行ってみるものいいかもしれません。



「でも……せっかく本を貸してもらえたのに読まないというのは……無いよね。」



【スキル】のレベル上げはやはり大事です。大事ですが、そんなことよりも私としては気になる本がたくさんあります。

読めたのは“課金の危険度”だけですし、“魔女の失敗談”とかもしかしたら【古代語】の習得に役立つかもしれません。



「そうだよね……よし!教会の倉庫に戻って本を読もう。」


私は足早に教会へと向かいました。





「なんか……混んでる?」



教会に戻る途中少し口寂しくなり、食堂に寄ろうと思って通りかかったところ、何やら入り口付近に数人溜まっています。

並んでいるというよりは、様子を伺っているような……なんでしょうか?

もしかしたら人数制限でもできたのでしょうか?



「あの、どうかしたんですか?」

「ん?今クエスト待ちしてるんだよ。」

「クエスト?食堂でですか?」

「なんだ、知らないのか?食堂に通うことで【スキル】が貰えるクエストが発生するんだよ。」

「え?【スキル】を貰えるって……通うだけですか?」

「ああ、通って飯食って感想言うだけ。お、ほら、今終わった奴が出てきたぞ。」



親切に教えてくれた男性は入口から出てくるプレイヤーを指さします。

どうやら、何を獲得したか聞くために待っていたようですね。



「おっしゃあたり!【長剣】だ!進化【スキル】はありがたい。」

「まじか?!」

「【剣】だけじゃなくて、進化先も出るのかー……また通って発生するかな?」

「俺3回目だけどクエスト出るからいけるいける。」

「マジで!?」



わちゃわちゃしてます。


いえ、そうではなく、なかなかに報酬自体は良さそうですね。武器系統の【スキル】がもらえるのでしょうか?



「あの、このクエスト情報ってどこでわかりますか?」

「掲示板にも色々とまとめが載ってるけど……ああ、あとは“探究心”がまとめ一覧作ってるらしいぞ。」

「そうなんですか?ありがとうございます。」

「いいよいいよ。この街にいるってことはのんびりエンジョイ勢だろ?楽しまなきゃな」



親切ですね!こうゲームをちゃんと楽しんで周りも一緒に楽しもうとしているのは凄く好感が持てます!

んー流石にそうなるともらいっぱなしはアレですよね……。



「あの、武器は何を使ってますか?」

「ん?メインは【短剣】だな最近は【弓】も上げてきてるけど。なんだそれ関係で教えてくれるのか?」



【短剣】と【弓】ですか……少し惜しい気もしますが、あとで取りに行こうと思っていましたしいいでしょう。



「それじゃあ、これ差し上げます。」

「贈り物?……火鉄鑑の短剣?おいおい……鉄鑑系の短剣って……いや、しかもなんか属性までついてないかこれ?!どこで手に入れたんだ?」

「秘密です。親切をしてくれたので!それじゃあ私行きますね!」


私は思わず教会の方へとかけてしまいます。ちょっと照れくさいものです。

しかしあの反応だとやはりレア素材だったのでしょうか?一通り終わったら絶対取りに行きます!

後ろから話し声が聞こえてきますが、私は気にしないように走り抜けます。



***

「あ、おい!……参ったな。」

「どうしたんだ?」

「え?いや……親切はするもんだなって」

「なんだそりゃ……ってそれ鉄鑑装備じゃん!【鍛冶術】でも扱いに困るっていう微レア素材の。どうしたんだ」

「うーん……まあちょっとな。」



***



「ゼズペットさーん」

「おや、チェルカさん。お帰りなさい。怪我は大丈夫でしたか?」

「はい!ご心配おかけしました。」

「いえ、その様子ですとクララベルに治してもらったようですね。」

「はい、凄いですねあのポーション。」

「そうですね、それだけ作るのも大変らしいので、滅多なことでは使えませんが、使うと効力が絶大ですね。」

「体験しましたから、わかります。あ、またしばらく倉庫お借りしますね!」

「どうぞ」



ゼズペットさんと軽く挨拶をして私は今では慣れ親しんだ倉庫に入ります。

早速アイテムポーチから6冊の本を机の上におきます。


まずは、先程読み終わった“課金の危険度”という本に書かれていたツボの話を【識字】を使って紙に書いていきます。

こういう情報はどこで大事になるかわかりませんからね。

今まで読んできた本で大事そうな部分はこうやって紙に書いて一纏めにしてあります。

アイテムポーチの表記も「紙束」になってるのでかさばることはありません。



「さて、と何から読もうかな!」

“魔導錬金”“錬金の心得”“錬金作法”“魔女の失敗談”“???の???”



……ん?



「あれ……何この一冊。」


置かれたときは気にしませんでしたが、そうです。6冊ありました。

私がタイトルをちゃんと確認したのは5冊だけなので、この一冊は認識すらしていませんでした。


「しかも、タイトルまで読めない……タイトル読めないのは【言語】のレベルが低い時以来かな?」



今の私の【言語学】のレベルは4。このレベルでは足らないということでしょうか?



「クラさんの家にあった本だもん。もしかしたら【言語学】じゃなくて別系統じゃないと読めないとか?」



ありえます。そもそも経験をしなければ本が読めないという場合もこの世界ではあるのです。そう考えれば別【スキル】を持っていないと読めないということは大いにありえます。



「んー……一旦放置。まずは入門書っぽい“錬金の心得”から読もうかな」



今読めないならば読める時まで放置するのが一番です。

それならば読める本をどんどん読んでいったほうが時間的にも効率的でしょう。


そう思って“錬金の心得”を開いた時にメッセージが飛んできました。





『いつも“phylogenetic tree”をご利用頂きまして誠にありがとうございます。

先日達成されました“狼王ロボ撃退”に関する事象で不具合を確認いたしました。

影響を受けられましたお客様にお詫びと下記のとおり補填させていただきます。


対象者:狼王ロボ撃退に参加したお客様。

補填内容:経験値UPポーション(120分)

     狼王の毛皮×3

  狼王の牙×2

     神眼の欠片×2

 狼王の爪×3

 神霊獣の鎖×1

※補填の配布はこのメッセージ開封と共に完了いたします。


ご利用のお客様にはご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。

今後共“phylogenetic tree”をよろしくお願いします。』





「……とりあえず、先生にメッセージ飛ばして……やること多いなぁ。そういえば、テストも近いじゃん」


もうすぐ夏休み前最後の学期末テストがあります。それが終われば長期休みとなるのですが、そのためには勉強をしておかないといけませんね。



「この本だけ読んだら……テスト勉強しようっと。先生には、来たことだけ伝えてまた今度っと。」



今は勉強よりも目の前の本が大事ですからね!


私は“錬金の心得”に目を通し始めたのでした。



次回は現実回となります。苦手な方がいらっしゃるかもしれない話となっておりますので、

次回更新の際は2話更新とさせていただきます。

ですので、少しだけ時間がかかるかもです。

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