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本好き少女は世界を好む~攻略?そんなことより設定です。  作者: 愚者
夏だ!海だ!!宝探しだ!!!
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38.スライムとポーションその4

遅くなりました……次回更新は未定です。活動報告に書いていくつもりです。

よろしくお願いします。

 とある小規模な商人が友人の商人から“価値のあるものを入れると代わりのものと交換してくれるツボ”というものを譲り受けるところから物語は始まります。

 初めは半信半疑だった商人だったが物は試しと小さな宝石を入れてみたところ、特に交換した様子がありませんでしたので商人は騙されたのかと思い、後日友人に文句を言おうと決めました。後日、商人は念のためツボを確認してみると中に入れた宝石は無く代わりに綺麗な布が入っていました。

 商人は驚きツボから取り出してみるとそれは上等な糸で作られた布であることがわかります。商人は驚きました、なにせ入れた宝石よりも取引価値としては高いものが入っていたのですから。

 商人は友人の商人にどういうことなのかと尋ねると、旅の商人から買い取ったものであったが私の手には余るということで、商人に譲りたいとのこと。

商人は訝しく思いましたがツボ代を渡し、商人は正式にツボをいただきます。

 その後商人はことある度にツボに宝石や布などを入れ日をまたぎ確認すると別のものに代わっていました。代わったものはそれはそれは珍しい宝石や道具、しまいにはドラゴンの鱗まで出てきました。

商人はそれを大きな商人へと売り、徐々に大きくなっていきました。

時には大きな商人からどうしてそんなものを仕入れられるのか聞かれることもありますが、商人はツボのことは頑なに喋りません。

 そして、商人はあることを思いついてしまいます。“価値のあるもの”というのはツボにとってのものなのか、それとも入れたものが“価値のあるもの”と認識しているからなのかと。商人は今まで宝石や布、剣や鎧などを入れていましたが石や枝を入れてみたり、しまいにはネズミなどの動物……そして人間。

石や枝を入れると小さな宝石に、剣や鎧だとその素材によって金や銀などに。

ネズミなどの動物は大きな宝石などに。

人間に至っては他と比べられない量の金に代わりました。

この価値はツボによって決められるのだと商人は思いました。

そこから先は商人は布や金を入れるのではなく、安く仕入れた奴隷を縛りツボに入れることにしました。

 商人は既にツボに魅せられていました。ツボから得られる利益が魅力的すぎたのです。

巨大になった商人でしたが、その富はある日突然切れることになります。

不自然に思っていたその国の王が密偵を放っていたため、非人道的な行為をしている商人を王は認めませんでした。

 金によって巨大になっていた商人でしたが最後は断頭台の上に上ることになりました。



その後ツボがどうなったのかそれは謎である。

王が没収したとも、市に流されたとも、どこかの宝物庫に埋もれているとも……。



「これは……どこかで読んだようなお話ではありますが、ツボ自体はマジックアイテムだったのでしょうか……?」


“課金の危険度”という本に書かれた内容の一つです。

どうやらこの本は富を築いたあとに落ちるところまでのお話集になっているようですね。

この他にも色々と失敗談が書かれていましたが、このお話以外は“ツボ”のようなものはでなくて、ほとんどがお金のつぎ込みで破綻してしまったお話でした。


こういう本からマジックアイテムの存在を知れたりするのはよくありますが、今回もそういうものなのでしょうか?


私は次は何を読もうかなと思い詰んである本に手を伸ばします。

しかしその瞬間頭に強烈な痛みが走ります。



「いたっ?!」

「いい加減手伝いに来い!どんだけ読んでるんだい。」



後ろを振り向くと棒を持ったクラさんが立ってました。

どうやら私の頭を棒で叩いたようですね。

ん?街中でも攻撃したら痛みとか入るのですか?初めて知りました。



「クラさん……あれ?もう2時間経ったんですか?」

「もう3時間は経ってるよ。」

「3時間?2時間で終わるんじゃありませんでしたっけ?」

「2時間で終わるよ。だから溶液まで出来た時に呼んだのに、お前さんは本に夢中だったんじゃないか。」

「呼んだ……んですか?」

「ああ、呼んだよ?それなのにあんたは空返事しただけだったけどね。」



どうしましょう。個人的にはそこまで集中していたつもりはなく、呼ばれたらすぐに動くつもりでしたが、やってしまいましたね。

3時間というと一本終わって呼びに来てくださったということでしょうか?



「えっと、それで作業は全部終えてしまいましたか?」

「いいや、教えると言ったんだ、だからこっちで使う分は作ったが、お前さんが使う分は何もしてないよ。これから教えるから、さっさと準備しな。」

「は、はい!」



私の読書のせいで余計な手前をかけさせてしまった感は否めませんが、そこに本があったのです。私としてはごめんなさいと思えども、またやってしまう気がします。



作業用の机を見るとシャーレやトレイの上に緑色のボールや、黒い羽、膨らんだ臓器などが置かれ、その隣に溶液が入った試験管などがある。


科学などはあまり得意ではないですが、こういうのを見るとちょっとテンションが上がりますね。ヘタに失敗したら危ないのはわかりますが、冒険はしたくなります。



「これが材料だよ。今回作ってもらおうのは再生ポーション。まずはスライムボールをこれですりつぶしてな。そのあとに細かく切ったこの臓器をいれて再度潰す。玉になったら“白”と“黒”のマナに命令を加え溶液に入れる。20分した後にブラックトリスの羽を沈めれば完成だよ。」

「えっと……流れはなんとなく……ただ、マナへの命令内容はどうしたら?」

「なに、ただ“白”と“黒”に働けといえば勝手に進むさね」

「え?それだけで……?」

「そうだよ。やってみな。」



マナへの命令は明確じゃないと伝わらないはずじゃ……。

しかしクラさんがそういうのです。やってみましょう。



まず、スライムボールをすり鉢で潰していきます。

粘着性のあるボールなので、潰してる感覚としては山芋のすりつぶしに近いでしょうか?

潰せば潰すほど弾力性と粘着性が混ざってきますね。



「そのへんでいいよ。次に臓器を入れな。」



アイテム名をみても「膨らんだ臓器」としか書かれていないよくわからないものです。水系統で倒した時のドロップでしょうか?

とりあえず、これを置いてある包丁で切り刻みます。

感覚としては鶏肉でしょうかね……?臓器なのに筋肉質というか心臓は筋肉なのでこんな感じなのでしょうかね?


ある程度切り刻んだら潰してあったスライムボールと合わせて再度混ぜていきます。

肉団子ですね作ってる感じは……すこし脂が多い感じ?



「いい感じだね。あとはそれをこの溶液にいれて20分だよ」

「20分ちょうどじゃないとダメなんですか?」

「ダメだね。ちょっとでも過ぎたり早かったりすると、それだけ効力も半端になる。だからそこだけは注意しなよ。」

「わかりました。」



お菓子作りみたいですねこのあたり。

料理は好きですので手順をしっかり覚えておきたいところです。

とりあえず、20分ありますからね本でも読みましょうか?

しかし、それをしたら20分過ぎそうですし……うーん

あ。


「マナに命令をしてない!」

「命令しないと意味ないよ!何してるんだい。」

「ご、ごめんなさい」

「命令をしてないならば効果も発揮しない。今ならまだ効力自体が半端になるだろうけど、経験さね。してみな。」



私は焦りながらも【魔視】を発動させ“白”と“黒”に命令をします。


「“白と黒よ働け”」



杖を試験管に向かって突き出し、命令を加えます。

白と黒のマナは螺旋を描きながら試験管に入っていきますね。

一瞬閃光のようなものを発すると試験管の中身は灰色に変わりました。



「これで20分だよ。しっかり待ちな。」

「は、はい。」



ここから20分待つようですね。

やはり落ち着いてやらないとダメですね。


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