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28.少女と黒狼~作戦会議~

体調が少し回復してきたので、明日からガンガン書いていきます。今日はまず作戦会議です。

ギルド“探求心”の会議室に入ると、全員揃って話していました。

最初に先生が声をかけてくれます。


「やぁ、重役出勤だねぇチェルカ君?」

「おまたせしました。」

「おおまかに全体の戦力把握をしてたところだよ。」


リードが手招きをして、隣の椅子を引いてくれます。

机の上には変わらずコンソールが表示されていて、そこに全体の状況が書いてありますね。


・リード……条件の確認。スキルレベル上昇、武器の一部更新

・先生……一部スキル獲得、スキルの上昇、ポーション追加

・サクラ……スキルレベル上昇、スキル獲得、装備更新

・(T_T)……装備の更新

・月平……装備の更新、スキル獲得


「全体的にレベルと装備が更新されてますね。」

「そうだね。私はちょっと剣は厳しかったけど、大槌は間に合ってよかったよ。」

「あとは、チェルカ君から教えてもらったマナ関係が大きいかねぇ?」

「そう!チェルカちゃんありがとうね。あれのおかげでレベルも上がったし、かなり使いやすくなったわ!」


サクラさんが笑顔で私に話しかけてくれます。

先生は早速サクラさんに教えていたようですね。戦力の向上となるなら私としても、嬉しい限りですが、【魔視】については二人共取得できたということでいいのでしょうか?

聞いてみましょうか。


「じゃあ、【魔視】は取得できたんですか?」

「残念ながら【魔視】については取得できなかったんだよねぇ。」

「え、そうなんですか?」

「僕も色々と検証したんだけどねぇ。どうもマナへの命令と部位だけが取得条件じゃないみたいなんだよねぇ。」

「私も教えてもらってやってみたけど、ダメだったわ。でも、マナに命令するのは覚えてなくてもできるから、威力は間違いなく上がってるわよ!」


【魔視】はあくまでも視るための【スキル】ですからね、なくても出来るのはわかっていますが、視えるのと視えないのでは多少なりとも変わってきそうですね。

すると、話を聞いていた泣き顔さんが口を開きます。


「マナかー。俺は魔法系統取ってないからあれだけど、他の攻撃とかにも応用とかできないかね。」

「確か、【歌】の説明がマナに対してどうのって【スキル】じゃなかったかしら?」

「正確にはマナに働きかけ効果を得る。だねぇ、他にも【魔力感知】はマナを感じ取れるって【スキル】だねぇ。」

「一応説明には書いてあるんっすね。何か使えたら良いんだけどな。」


確かに、魔法系統の【スキル】を持っていなくても、マナに対して呼びかけたり出来れば戦闘の幅はかなり広がると思います。

そもそも、視ればわかりますが、マナ自体は無数に飛び交ったり纏まったりしています。それに対して呼びかけを行うのが魔法系統だとして、多少なりとも力を貸してもらうことなどは出来ないのでしょうか。



「今思いつくなら、狼王ロボに対してとても心強いのであるが、無ければないで作戦を考えるのである。」

「月平の言うとおりだと思う。今回はチェルカにも戦闘に参加してもらうつもりでいるけど、良いかな?」

「事前に言われてたからね、少しはフィールドで戦闘もやってみたから……あしでまといではあると思うけどよろしくね。」

「それじゃあチェルカ君。キミのスタイル、【スキル】構成は言わなくてもいいけど、何ができるかと全体レベル。あとは何か新しいことがあったら教えて欲しいかなぁ?」


先生はコンソールにチェルカの項目を増やしながら聞いてきます。


「まず、タイプは後方支援。【スキル】は魔法系統が4つ……いや5つ。近接が1つで特殊なものだと1つ。1つを除いてレベルは10。進化はしてないから火力はちょっと乏しいかな。私に対して新しいものじゃないけど、黒狼に対して新しく弱点がわかったよ。」

「ほう……それは何かなぁ?」

「眼。“ウルフ”系のモンスターは眼がとてもよくて、閃光などにも弱いみたい。あと、黒狼は、氷と光に弱いんだって。」

「氷はともかく、光は難しいわね。」

「弓は確実に眼を狙えって話か。」

「背中に乗ったあとは眼まで近寄らないとな。」

「閃光であるか……」



私が一通り話すと皆が皆確認するように口を開きます。

今話した内容を簡略化させて、先生がコンソールに表示させてくれます。

やはり、光というのは現状難しいのでしょうか?突然目の前に炎が現れたりしたら、驚くと思いますが光限定と書かれていたので、それだと違うのでしょう。

そう思っていると、月平さんが手を上げアイテムポーチから何かを取り出しました。


「直接的なダメージにはならないのであるが、フラッシュボールというアイテムがあるのである。これを使えば一時的に強力な“盲目”のデバフをかけることができるのである。」

「でもそれ、俺らにも掛かるよな確か。」

「そのとおりである。ゆえにこれを使うとしたら、誰かがタイミングを計るかして欲しいのである。」

「なら、それはリードがいいんじゃない?」

「私?」

「PTリーダーだからねぇ。いいんじゃないかなぁ?」


フラッシュボール。閃光玉ですね、大きさとしてはバスケットボールぐらいはありますね。今回の場合全員がその光を見てしまうのは意味がありませんから、合図があったら目を瞑る必要があります。そのタイミングは指示を出すリードが最適でしょう。


そういえば、前回は聞いていませんでしたが、あの検証好きの先生がしてなかったとは思えないので、聞いてみましょうか。



「先生、ひとつ聞いていい?」

「んー?何かなぁ」

「黒狼の行動パターンはどのくらいまでわかったの?」

「確証得るにはもう一戦欲しいところって感じかなぁ」

「確定しているのは無し?」

「流石にねぇ……右前足の攻撃が黒狼の瞬き3回後ってことぐらいかなぁ?」


なるほど、前回はあまり行動回数を引き出せなかったようですね。

しかし、瞬き三回ですか……少し注意してみましょうか。

私にとっては当然のような質問と答えでしたが、周りの4人……リードも含めて驚いた顔をしていますね。


「え?そ、それって確定なんですか?」

「右前足の攻撃の話かなぁ?それは確定だよぉ。鉄壁が守ってくれている間測定できたからねぇ。」

「気付かなかったのである……」

「それって俺の攻撃の矢を回避しようとしての瞬きじゃなくて?」

「違うねぇ。というよりもそれをすることで思考ルーチンが変わるのか、パターン変化があったからねぇ。」

「そもそも、瞬きなんて……」


ここまで驚いているのは、こちらとしては逆に不思議です。先生がベータテスターではなく、一般スタートだったらまだしも、大型レイドをともに参加したような人たちが知らないのは少し違和感ですね。


「先生って、ベータの時はやらなかったの?」

「んー?やだなぁ。やったに決まってるでしょぉ?レイドの時は別PTだったから知らないんだと思うよぉ。」

「先生の指揮が凄かったのは知ってましたけど……どうやってるんですか、【スキル】?」

「はははは~検証や観察を行うのにそんなシステムアシストなんていらないよぉ?ただのPSだねぇ」


先生は基本的に情報を集めますが、それは全て検証をするため。現実でも研究とか調べたり考察するのが好きらしく、ゲームでもそれを行うらしいです。

なので、情報として集めはしますが情報を扱うことが好きなのではなく、その情報で検証することが好きなタイプの人ですね。

その辺が前のゲームでもお世話になったところです。


「まぁね~確証を得られるようになったら、リーちゃんには攻撃に専念してもらって僕が指揮をしてもいいんだけど、いきなり指揮が変わるとそれだけでやりにくくなっちゃうんだよねぇ。」

「ああ、それはありますね……なら、今回がもしダメだった場合はお願いします。」

「そうだねぇ。もし今回がダメで次回挑むとしたらそれがいいかも知れないねぇ。」

「流石に厳しそうだね。」

「チェルカちゃんは会ってないからだと思うけど、大型の狼って結構迫力あって怖いわよ。」

「最初に見たら勝てるのか?って気持ちになるからな。」

「相対するのは中々大変である。」


前回参加した時に嫌な思いでもしたのか、サクラさんは少し遠い目をしていますね。

それに泣き顔さんも少し震えてます。

こんなので大丈夫なのでしょうか?

確かに、ボス戦とかは死に覚えといわれるものもありますが、私としては出来る限り最小限の戦闘で終わらせたいです。

……でも、戦闘を行うことで本が読めるようになることを知ってしまった以上は、今回失敗しても知れることはありそうなんですよね。

条件が討伐でなければの話ですが。



「さてさてぇ?とりあえず作戦の立案としては前回と同じく、リーちゃんが突っ込みながら戦況指示、後方で4人、タンクとして鉄壁とまぁ、少しばかし後方が多いかなぁ?」

「いざとなったら俺も前に出るけど基本はそうだな。」

「私がもしダメになった場合は先生が指揮をお願いします。」

「私のワールドスキルはどうする?」

「あぁーそれがあったねぇ。リーちゃんにかける?」

「私の【スキル】ってレベルが上がってもステータスが上昇するものが多くて、今の段階だと恩恵が少ないんですよね。だったらサクラにかけたほうがいいと思います。」

「なるほどねぇ。煉獄もそれでいいかなぁ?」

「ええ、構わないわ。チェルカちゃんの【言語】系のレベルっていくつ?」

「えっと……合計値が33ですね。」

「今の私の最高でも12だから十分に増加が見込めると思うわ。5分間だし、クールタイムが怖いけどね。」


クールタイムは【アクション】毎に設定されていて、強力なものほど長い時間を取られます。レベルが上がることで使える【アクション】は多いですが、それでも5分間でどれだけ使えるかがきもになってきそうですね。


ある程度の話し合いが終わって全員でPTを組みました。

これから西の草原に行くようですね。

どのような敵か私は確認をしていませんが、それでもやるだけはやりましょう。

今回クリアができなくても次やるときのために。それでも勝つつもりで頑張ります。

黒狼の話は章とは別で少女と黒狼~?~といったタイトルで書いていくつもりです。

よろしくお願いします!

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