27.少女は見つけてしまった
すみません……体調が悪くて今回短いですぅ
あと、26ですがやはり気に入らないので、明日のうちに改変すると思います。改変が出来次第報告いたします。
今日はいよいよ決戦の日ですね。
何時にとは聞いてませんでしたけど、早めにログインをしておけば大丈夫でしょう。
いつものように家事をこなしたあと、サンドウィッチを食べてログインです。
ログイン場所は教会の倉庫です。
やはりここは落ち着きますね。
まずは最新のステータスを確認しておきましょうか。
name:チェルカ
スキル
【言語学】Lv3【火魔】Lv10【水魔】Lv10【風魔】Lv10【土魔】Lv10
【棒】Lv10【錬金】Lv1【調合】Lv1【鍛冶】Lv15【魔力感知】Lv6【観察】Lv5
【魔視】Lv6【白】Lv1【料理】Lv1【智により才を通す】LvMAX【体術】Lv4
所持金:87550R
装備
頭:なし
胴:初心者のローブ(翠)
腕:初心者の腕輪(銀)
足:初心者の靴(茶)
武器:初心者の杖(星1)
アクセサリー:ホワイトウルフのイヤリング
残念ながら【鍛冶】のレベルは15までしか上がりませんでしたね。
私の持っている【スキル】で最高は唯一進化のしている【言語学】ですね。
この【スキル】も進化をしてから明らかにレベルが上がりにくくなっています。
「【古代語】は進化なのかな、派生なのかな……どちらにしろ先は長いかな。」
以前にゼズペットさんに教えてもらった【古代語】という【スキル】が今の私の目標です。【智により才を通す】の説明からもうひとつぐらい言語系の【スキル】があるのは分かっていますが、それがどういうのであるのかも楽しみですね。
自身の確認もほどほどにフレンドを確認します。
「先生とリードはオンライン。サクラさんと月平さんはオフライン……泣き顔さんが見当たらない」
確か、全員とはフレンドになっているはずなのに、見つからないはずはないのですが……?
「あ、そっか顔文字で泣き顔だったっけ……あ、いたいた。オンラインだね。」
ずっと泣き顔と呼んでいたせいで見つけられませんでした。
このゲームのフレンドは一昔前の電話帳のような並びなので、タブごとで切り替える形になっています。フレンドが少ないとはいえ、流石にその他まで確認はしていませんでした。
「この雰囲気じゃまだ集まらなそうだし、もう少し調べようかな……」
残り時間でレベル上げなどは私には向いていません。のんびり時間のあるときにガッツリとやるタイプですからね。もしくは息抜きとか。
しかし、調べるといってもここにある本もあらかた読んでしまい、読めない本もそれだけ別で置いています。読んでいない本もおとぎ話や創作が多いですし、それも竜に対して戦うものとかばかり残っています。私が残したというのが正しいのですが……。
「これシリーズだから、最後に一気読みしようと思って残しちゃったんだよね……」
全8冊にわたる“ドラゴンスレイヤーは情に弱い”という作品ですね。ごく普通の農民の男性がクワを片手に村を襲うドラゴンと戦うというのが1巻の内容で、その時に美人の女性の悲しい過去とか、供物という名の生贄を捧げるとか、そのあたりで「どうして俺が!」と叫びながらクワでドラゴンの角を折る農民という。
色々と策を講じながら戦っていたので、今後もしドラゴンと戦うなら参考になるかもとは思いつつも、今回はどうだろうと思って残しておいたんですよね。
「うーん……あ、創作だったらあれ読み返そうかな?」
黒狼の情報を調べるときにレベルが足りず、レベルを上げるためと思って読んでいた創作物“老狼の騎手”です。
面白かったので、時間が空いた時にもう一度読もうと思っていたのでした。
ちょうど今日は、黒狼との戦いですし、もう一度読めばなにか新しい発見もあるかもしれませんからね。
私は本棚から“老狼の騎手”を取り出し、ページをめくっていきます。
「引退した老騎士が隠居先の村で門番として働いていると、村の子供から手負いの“ウルフ”がいると聞いて、倒すんじゃなくて怪我を治すところから物語が始まるんだよね」
その後老騎士は変わらぬ毎日を送りますが、あるとき村に“オーガ”が現れ、作物などを荒らしてしまいます。引退したとはいえ、騎士である門番はどうにか“オーガ”と戦います。
しかし、力の差は歴然で絶望的な中。以前助けた“ウルフ”が助けに来るのです。
それでも“ウルフ”では力の差は埋まりません。でもそこから、“ウルフ”が老騎士を背中に乗せて老騎士が攻撃を“ウルフ”は機動力として掻き回す役割を分担することで、“オーガ”を退けます。
しかし、逃げる時にオーガは最後の一撃を老騎士に放ち、それを代わりに“ウルフ”が受けてしまうのです。
「間違いなく致命傷。老騎士は最後に“ウルフ”にお礼を言って物語が終わる……この共存系は王道だけど面白いんだよね。」
なんでもこの話の元ネタ?というか、発祥した国があるらしく、国旗に“ウルフ”を使っているそうです。既に実装、あるいは今後実装されるなら行ってみたいですね。
……ん?
「あれ?一回目読んだときこんなの書いてあったかな?」
本のあとがきの最後に注釈のようなものが書いてあります。
「※“ウルフ”はとても五感が優れている。その中でも特に眼は良く、遠くのものをはっきりと見つけ仲間に伝える。ただし、良すぎるために強い閃光や急な暗闇に対応しにくい一面を持つ。ってなにこれ。」
こんな記載は最初に読んだときはありませんでした。
見つけていたなら、フィールドで戦った時に試していますし、なにかきっかけがあったのでしょうか?
「レベルは上がってるわけじゃないから……特定のモンスターとの遭遇?それか討伐がフラグになってるのかな?」
そうなると、西の草原であえる“ウルフ”系は大体戦ったはずです。もしかしたら今まで読んでいた本も新しくなにか見つかる可能性があるかもしれません。
「あーもう!わかってたなら、終わってから読めば良かった……時間大丈夫かな?一言送っとこう。」
急いで羊皮紙と羽ペンを用意して以前読んだ本を再度確認していきます。
フレンドチャットでリードと先生には遅れる旨を伝えておきましょう。
本の分類はちゃんと分けてあるのでさっさと確認しましょう。
「終わったー!というか……あったぁ……。」
椅子の背もたれに寄りかかり背伸びをします。
ある程度読んでいたとはいえ、どこに追記されているかわかりませんから、始めから少し流し読みのペースで読みました。
追記してあった本自体は多くはなく、それでいて大体が目が良いから気をつけろ。的なことが書かれていましたね。
「でも一番悔しいのは最初の本が読めること……」
そう、最初に黒狼の話を見つけた“狼王”の本です。
読めなかった箇所は4,5ぐらいでしたが、1箇所を除いてちゃんと読めるようになっていました。これは引きこもってばかりでは得られない情報もあるということですかね。
「“狼王”真っ白な毛並みのウルフ種の中でも1代につき1体生まれる真っ黒な毛を持つ特異体。真っ黒な体毛は矢を弾き、剣を物ともせずに群れを守る王。時に雷を操り火を吐くと言われている。ウルフ種は基本的に雌が狩りを行い、雄は群れを見守り、場合によっては自身を盾にして群れを守るのが役目である。しかし、狼王の第一は群れではなく伴侶となる狼であると言われている。大昔、伴侶を亡くした狼王によって国が2つ破壊されたという記録も残っている。そんな絶大的な狼王だが、氷に弱く光を嫌う。また、狼王の第二の心臓とも言われる××眼は非常に脆く、しかし××眼を手に入れればその狼王の力を手に入れることができるとも言われている。……部分的だなぁ」
なんでしょうか、××眼って文字数もあまり関係なさそうですし、読めないのはもどかしいですが、弱点が氷と光。それと眼ということがわかれば多少なりとも対策は取れると思います。
ここまで調べてるうちに、リードからフレンドチャットが来ていましたね。全員揃ったから作戦会議をしたいとのことです。ただ事前に遅れることを言ってあるので先に軽く情報まとめておいてくれるそうです。
私は急いで羊皮紙をしまうと先生のギルド“探究心”へ向かいました。
明日は頑張りたいので、今日は体調を整えます……




