第4話
短めです
俺は、体育館に到着しAIロボットにMIIを近づけ、新入生であることを確認し、MIIに資料が送られたのを確認すると、体育館の中へと足を踏み入れた。
体育館には、既に十数人はいて、楽しそうに会話を弾ませていた。
当然のように俺は彼らには目もくれず一番後ろの座席へ移動し、腰を下ろすと、MIIに送られてきた資料に目を通した。
資料には俺の学園都市で生活に必要となる、生徒番号、住宅番号と住所などが書かれていた。
しかし、何故かクラス分けは書かれていなかった。
俺はこのことに疑問を抱きながらも、このときは余り深く考えなかった。
そして他にも、商業地区にある様々な商店の詳細、娯楽地区にある様々な娯楽施設の詳細、住宅施設の使い方の説明、学園施設地区にある施設の使い方等々…
数多くの資料に目を通した…
ちなみに、生徒番号は404567で、住宅番号も同様で住所は角の比較的落ち着いていそうな場所だった。
(俺はMIIで住居の場所を確認した時、声には出さなかったものの、内心喜んだことは言わないでおこう)
そうこうしていると、入学式の時間が迫り、多くの新入生が体育館へと集まってきており、席がどんどん埋まっていった。
俺は、寝ているふりをして隣のやつに話しかけられないようにした。
そして数十分後、周りが閑散としてきた。
おそらく、入学式が始まるんだろう。
俺は、寝たふりをやめると姿勢を正し、舞台に視線を向ける。
「ただいまより、国立能力学園都市大学附属高等学校第40期入学式を挙行する」
そして、入学式は幕を開けた…