〜プロローグ〜
光源氏です。
処女作になります。
感想、評価、誤字、意見等々お願いします。
〜能力主義〜
AI技術の発達に伴い、人間の仕事や業務等々あらゆるものが人間からAI技術に取って代わられた。
次世代の社会を担う子供たちはAI技術にはない、多種多様な能力が求められるようになった。広く深い能力がある子供は社会や共同体に求められ、狭く浅い能力である子供は社会や共同体からは不必要な人間として扱われるようになった。
ここは国立能力学園都市大学附属高等学校。
日本国内唯一の国立高校であり、能力主義である日本の子供達の育成機関である。
名前の通り、この高校は能力学園都市という学園都市の中に存在し、この学園都市に一歩足を踏み入れると、
大学を卒業するまで、この都市から出ることはできない。出た場合には問答無用で処罰される。
謂わば隔離空間なのである。この都市には大学と附属高校、そして住居や娯楽施設等々…様々な施設がある。
またこの学園都市は、独自の通貨が使われている。(単位は同じものの学園都市内でしか流布していない)
この都市に住む学生は個々の能力に比例してお金が手に入る。
また、この都市は東部地区に附属高校、西部地区に大学が存在し、東西の行き来も限られた人以外は行うことができないよう規制されている。つまり、東部には高校生、西部には大学生が住んでいるということになる。
そして、この都市には教師と学生とAI以外は存在せず、人間にはMII《Machine of Idntifing an Individual》の着用が義務付けられている。このMIIによって個人のあらゆる情報を認識、管理している。
特にMIIでは能力評価が行われており、様々な能力が示されている。
その能力評価は他者からは視認されることはなく本人と一部の者しか知ることができない。
この物語は国立能力学園都市大学附属高等学校に通う一匹狼の物語である…