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キャラメイク2


 に、虹色?レア…なのかな?


「さあ、カナデさん!何が出ました?」


チェリーさんが単刀直入に聞いてきた。


「えっとー虹色の卵が出てきました。」


そう私が言った瞬間、チェリーさんの笑顔が凍った。私、なにか悪いことした?


「ま、まさか出るとは…いや、でもまさか…ありえない……」


なにやら、チェリーさんがボソボソ喋っている。地味に怖いな。

と、そのとき目の前の卵が割れて中から青白い光が出てきた。そしてそのまま光が私の胸の辺りに入ってきた。そうしたら、ウィンドウが現れて、


『あなたの種族は始祖のエルフになりました。』


うーん?これは…きっといい種族だよね?なにせ頭に『始祖の』ってついてるからね。始まりのエルフみたいな感じかな?かっこいいなぁ~かなり前に捨てたはずの厨二心が疼くな~

おっといけない勝手にトリップしてしまった。まずはチェリーさんを元に戻そう。


「チェリーさん?チェリーさーん!戻ってきてくださーい!」


あれからずっとボソボソと独り言を喋っていたチェリーさんの体がビクッとなって、慌てて私のほうに振り向いた。よかった正気に戻ったっぽい。


「なんか、始祖のエルフって種族になったんですけど、これはレア種族ですよね?」


「やっぱり始祖のエルフなんですか!?……はぁ、そうです。始祖のエルフはレア種族です。

それも、ただのレア種族じゃありません。その種族はレア種族中のレア種族の超激レア種族です。

なにせ、その種族になる確率は0.00001%ですからね。」


ま、マジか。私ここで一生分の運、使い果たしたかもしれない。


「私たち運営側も当てる人がいるとは思わなかったので、ちょっとステータスがおかしなことになってます。」


え、おかしくなってるってなに?こわっ超こわっ


「まずは見てもらいましょう。こちらです!」


――――――――――


 名前カナデ Lv.1

 性別女 

 種族始祖のエルフ 


 メインジョブ


 セカンドジョブ


 HP    1000


 魔力   1600


 攻撃力  D


 防御力  E


 素早さ  D


 器用   測定不能


 魔攻撃  C


 魔防御  E



 ・種族スキル


 【精霊契約】

 【精霊の眼】

 【精霊の友】


 ・スキル

 

 【】

 【】

 【】

 【】

 【】

 【】

 【】


――――――――――


お、おう?強いよね?だって種族スキル多いし、HPもMPも多いよね?

前情報がないからなんともいえない。

……1つステータスが明らかにおかしい値があるがそこはスルーで。


「案外驚きませんね?普通の人ならここは驚くところですよ?」


「フッ、前情報がないからリアクションしづらいのさ!」


「全然すごくないのに凄いドヤ顔!?もう何なのこの人!?」


やっぱりこの子面白いな。

それにこの程度で私が驚く筈がない。私の精神力を舐めてもらっては困る。余命宣告をされても全く動じないほどの実力だ。まあ、つらいものはつらいが……

うん、やめようこの話は。せっかくのVRMMOが楽しくなくなる。最後のVRMMOなんだから楽しまなければ損だ。


「じゃあ、ステータスの説明をおねがいします。」


「はぁ、わかりました。ではステータスの説明を始めます。

このゲームでのステータス評価は11段階評価となっています。

弱いほうから順に、G、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSS、SSS+ですね。

このゲームでのステータス評価というのは正確な強さを表すものではなく、あくまで目安です。

もちろんレベルが上がるとステータスも上がりますか、最後にものを言うのはプレイヤースキルです。


次にノーマル種族のステータスについてです。

ノーマル種族の場合、どの種族もほとんどがFでどれか1つだけEにすることができる感じですね。

また、種族スキルはノーマル種族の中ではエルフ以外にありません。

カナデさんの場合、かなり初期ステータスから差があることになりますね。種族スキルも3つありますし。

はぁ、なんで当たっちゃうんですか。」


ひどいとばっちりだなー。私はただ、レア種族が当たればいいな程度の気持ちでランダムにしたのに、まさか超激レア種族になるとは思ってなかった。ってまだ大事なこと聞いてないじゃん。


「この器用値って、いい意味での測定不能ですか?それとも悪い意味での測定不能ですか?」


「もちろん、悪い意味での測定不能ですよ!それも、レア種族を含めた断トツの最低値ですね。まあ、じゃないと強すぎますしね。戦闘もできて生産もできるなんて、それこそ他のプレイヤーから苦情きますよ。」


あはははは、ですよねー。しかし、全種族最低か。ある意味すごいな。


「まあ、それはいいです。その種族が当たってしまったのであれば仕方がありません。その種族を使ってください。後でこの担当の人にはちょ~っとお仕置きをしておきましょう。うふふふふ」


「わ、分かりました。ありがとうございます!」


この子凄くかわいいのに、笑みが黒いよ…

チェリー、恐ろしい子……


「では次です。スキルとジョブを決めてください。」


うーん悩みどころだなー。でも、ジョブはあらかじめ決めてあった。


 メインジョブはテイマーにした。

実は私、隠れケモナーというやつなのだ!

よく、病室の窓から小鳥やら、兎やら猫やらが入ってきて、一緒に戯れていた。なぜか、私は動物に好かれる体質らしい。私の動物に対する愛が通じたのかな!?そうだとしたら嬉しいな。相思相愛じゃないですか!ゲームの中でも動物たちと戯れて、たくさん、もふもふしたい。リアルで唯一技術を極めたとしたらモフり術だろうね。それほどに私のモフり術は凄いと思う。

おっと、しゃべりすぎちゃった。もふもふの話になるとつい熱くなってしまうなぁ。私の悪い癖だね。


 そして、セカンドジョブは剣士にした。

武器は片手剣にしようと思う。じゃあ、もう1つの手には盾を持つのかというとそうでもない。もう1つ手では魔法を使ってみたい。せっかく魔力なるものを再現したのだから、魔法も使うべきだろう。まあ、魔法は精霊と契約するまで使えないらしいので、精霊魔法師になるのは諦めた。だから、慣れ親しんだ剣士にした。


ここまではいいのだ。問題はスキル。前情報がないからどうすればいいのかさっぱりだ。うん、私の勘を頼ろう。私、なにかと運いいし。

初期スキルは7つ選べるみたい。


まず、テイムスキル。これは必須。


そして、片手剣スキル。これも必須。


あとは魔法を使うときのために魔力自動回復。


それに、一時的に身体能力を強化する身体強化。


なんだかんだ色々と役に立つ隠密スキル。


敵を素早く発見する索敵スキル。


…そして、料理スキル!

うん、なんで?なんでこれなの?器用値最低なのに?自分でもよくわからない。ま、まあいいでしょ?

私の勘がこれを選べって言ってたもん。後悔はしていない。

それに器用値が測定不能だったらどんな料理が出来上がるか気になるもんね。


そして、最終的にこうなった。


――――――――――


 名前カナデ Lv.1

 性別女 

 種族始祖のエルフ 


 メインジョブ


 セカンドジョブ


 HP    1000


 魔力   1600


 攻撃力  D


 防御力  E


 素早さ  D


 器用   測定不能


 魔攻撃  C


 魔防御  E



 ・種族スキル


 【精霊契約】

 【精霊の眼】

 【精霊の友】


 ・スキル

 

 【テイム】Lv.MAX

 【片手剣】Lv.1

 【魔力自動回復】Lv.1

 【身体強化】Lv.1

 【隠密】Lv.1

 【索敵】Lv.1

 【料理】Lv.1


――――――――――


 テイムスキルがMAXなのはテイマーになったら自動的にこうなるようだ。

さて、終わりかな?

「終わりましたか?では最後になりましたが容姿を決めてください。」

「うーん、じゃあ、髪の色は薄いきみどり色で、目の色を青色にして、後はリアルと同じでお願いします。」

変に弄るとそこだけ顔のバランスが悪くなったりするので基本的にあまり変えない。

それに、自慢じゃないが私、生まれつき病気だったけど顔も体型も多少は整っていると思う。

筋肉もほとんどないはずなのに、外見だけ見たら普通の一般人となんら変わらない。

なぜかは分からない。お医者さんによるとそうゆう病気だと診断されたけど、なんだろう、この投げやり感。


まあ長くなったが、つまるところ私の身体は平均的で、160センチくらいのごくごく一般的な少しばかり容姿が整っているだけの女性でございます。

まあ、結愛にこう言ってみたら、「お姉ちゃんより綺麗な人はこの世にいないよ!!!」と、ものすごい勢いで言われたけど、絶対家族補正掛かってるよね。この世で一番は明らかにいいすぎだよ。まあ、この世で一番可愛いのは結愛だからね!

結愛さんまぢかわいいですはい。


 かなり長くなったけど、容姿の設定も終わり、いよいよログインだ。VRMMOには慣れているけれど、この緊張感は未だに慣れない。新しい世界に入り、どんな景色なんだろう、どんな人と出会うのだろう、考えるだけでワクワクする。ましてや、これが最後のVRMMOなのだ。何度も言うが楽しまなければ損だ。よし、いよいよだ。


「チェリーさん。今日は色々とありがとうございました。またお会いしましょう!」


最後にチェリーさんにあいさつをした。するとチェリーさんも微笑みながら、


「はい、こちらこそ、カナデさん。このゲームを楽しんでいってくださいね!またお会い出来たらいいですね。ありがとうございました!」


と言って送り出してくれた。そして、体が光につつまれて目の前が真っ白になりやっとこのグラワルの世界にログインした。



投稿遅れてすみませんm(__)m

悪気はなかったんです。ただ期末試験という名の大魔王に殺されかけているだけなんです。

まだこの悪夢は一週間続きます。

今回はたまたま余裕が出来たので投稿できましたが、これからはちょっと厳しいですかね。

なので、一週間。気長にお待ちください(ФωФ)



(……言えない。オーバーウォッチが面白すぎてやりこんでたなんて言えない…………)

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