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プロローグ2


「奏さん。残念ですが、あなたはあと、一年で亡くなってしまいます。」


……マジですか。

 いや、薄々気づいてはいたんだ。結愛や母さんと話していると何もしていないのにすごく疲れるし、リハビリも前まで出来ていたことが全然出来なくなっていた。


「そう、、ですか……もう家族には話したんですか?」


「はい。もうお母様と妹さんには話しました。」


「…ふう。やっぱり覚悟していてもつらいものはつらいですね。」


「……何かこの一年間でやりたいこととかありますか?もしあるなら私たちは全力でサポートします。」


やりたいことか。そうだね…あれしかないな。


「先生、私やっぱりVRMMOがしたいです。」


私がそう言うと先生が微笑んで、


「奏さんならそう言うと思いました。なので私がとっておきを買っておきましたよ。」


そう言って渡してきたのは思わず目を疑うような物だった。


「先生……これって『グランド・ワールド・オンライン』じゃないですか…どうやって。」


グランドワールドオンライン。このゲームは初期出荷分10000本という少なさでありながら、メディアでも取り上げられているため、数日前からゲーム屋に並んでやっと買えるような代物なのだ。毎日診察にくる人が絶えない先生はどうやっても買えないはずなのだ。


「フフフ、あなたを驚かせようと私のコネというコネを使って入手しました。せっかくの最後の一年間。楽しまなければ損ですよ?」


いや、すごく嬉しい。嬉しいのだが、


「なんてものにコネ使ってるんですか……」


「じゃあいらないんですか?」


「…いえ、ありがたく使わせていただきます。」


「最初からそう言えばいいんですよ」


やっぱりこの先生には頭が上がりそうにないな。

「結愛はこのゲーム持ってるんですか?」


「ええ、なんでもβテストに当選したとか。」


我が妹ながらすごいと思う。結愛はβテストに応募したら必ず当てるという強運の持ち主だ。


「さ、さすが結愛…」


 その後、二人で少し話したあと、部屋に帰ろうと手をかけた。


「あ、そういえばそれ、今日の9時から開始だから。」


出来ればそういう大事なことは早くいってほしかった。あと10分じゃん。


私は急いで部屋に帰った。



ちなみに、お医者さんは日本でも一二を争うほど有名な女医師さんです。なので運営さんのコネもあったんです。

あと、奏は頬の筋肉も落ちています。なので、普通に喋れていません。だいぶ美化して書いています。実際は「ひふへいいまふ(失礼します)」って感じです。

次回はゲームの説明かな?

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