訓練しよう!
ほんの少し余裕があったので投稿しました。
・・・ほんの少しだからね…
ガラムは先ほど寝た少年を見ながら考え込んでいた。
『…この世界のことを教えろと言われたが、本当にしらないのか、それともスパイか』
ガラムは国から派遣された凄腕の冒険者と名乗ってはいたが実際は国の騎士団のトップで大陸でも知らないものはいないほどの戦士だった。試しに名前を名乗ってみたが反応もない。
『しかし、あんな危険な場所に倒れていたのに傷一つなく生きているとは一体…』
彼が言うとうりこの森は危険度がかなり高くそこにいる魔獣もかなり上位の者たちだ。その森で無傷などありえないはずだった。
このログハウスが建ててある場所は森の入り口付近であり、さらに結界が張られており、まず安全な場所だが誠也が倒れているのはガラムですら行くのが危険な森の中、装備も武器もなしで行けるようなところではない。
『…この少年は一体何者でこれからなにをしようとするのか…』
目の前の布団で無防備に寝ている誠也をみてガラムは笑っていた。
がラムは彼からこの先この国を、いやこの世界ですら大きく揺るがしそうな力を感じ、そして強者のもつオーラをも感じている。まるで戦場で戦っているような高揚感を感じだ。
きっとこの少年はなにかを成し遂げる、それが悪い方か、良い方向かはわからないがただ、自分の出来る限り彼の力になろう。そう決めてしてそっと扉をしめた。
朝起きるといつもの見慣れた天井で・・・・
みたいなことはないようだ。
あの後しばらく寝れずにもぞもぞしていたがその後はぐっすり寝ていたようだ。
「いきなり知らないところで爆睡できるような精神はもってないはずなんだけど・・・」
そして起き上がり周りを見渡すとやはり昨日のログハウスにいた。
どうやらすでにガラムは起きているらしい。リビングの方から光がこちらに入ってきていた。
リビングに向かおうとしてふと思い出した
「そういえば昨日、結局自分のステータスをじっくり確認してなかったな。今の内にしとくか」
今更ながらステータス確認を始めた
ちなみにステータスは見せ合うことはできず、ギルドなどの施設にある石板に触れることで確認できる。
例外として鑑定のスキルがあるものは自分のステータスは確認できるらしい
現在のスキルは
名前 神楽 誠也 (男)
種族 人族(???)
職業 ーー
年齢 20
レベル 10
スキル
全言語理解・使用、模倣、キョウ運 鑑定
アイテムボックス
称号
最高神の加護、強靭な心、完全習得、
魔力 3000
攻撃力 50
防御力 50
魔法攻撃 50
魔法防御 50
俊敏力 100
運 500
魅力 ーーー
装備
異世界の上着 異世界のズボン 異世界の下着 スリッパ
・▽
んー。種族の横のハテナはきになるがまあいいや。マイナスなことはないだろうし
「やっぱきになるのはスキルと称号だよなー、どうにかして説明みれないかな」
…なんか説明が出てきました。
そのスキルなどの名前を思い浮かべると出てくるみたいです。 便利だなやっぱり
問題も解決したしまずはスキルの確認を…
◯【全言語理解・使用】:全ての種族の言語を聞き取れる。さらに話す相手を定めることにより発した言葉が訳され相手に聞こえる。
(常時発動)
◯【模倣】:相手が使うスキルや技を見ることで自分のものに出来る。なお、模倣出来ないものは自分にあったスキルとして変更される(任意発動)
◯【アイテムボックス】:無限にものを入れられる空間を作り出すことが出来る。なお、中で解体なども出来る。(任意発動)
◯【キョウ運】: ヒ・ミ・ツ(常時発動)
・・・なんでだよ!
最後だけひでーよ!
ちゃんと教えてくれ!いや、ください!これじゃ怖くてなんだかわからないままじゃねぇか!
というか俺のスキルチートだらけだ!
模倣なんて見るだけで強くなるし!全言語理解・使用も勉強なしで全て使えるし、アイテムボックス容量無限だし!
必死に大声を出しそうになるのをなんとか耐えた。
そりゃいきなり大声あげたらリビングのガラムがびっくりするだろう。どうした、なんて言われたとしても自分のステータスを言うのはなんか危険なような気もするし
そして今度は恐る恐る称号を確認することにした
◯【強靭な心】:通常に味わえない驚き、恐怖などを感じた時に所得可能。
全ての特殊異常〔毒、麻痺、硬直など〕を無効化(常時発動)
◯【完全習得】:所得条件不明。
見たもの得たものなどを完全に記憶し、習得することが出来る
(常時発動)
◯【最高神の加護】:所得条件不明。
レベル、スキル、称号などの上限がなくなる
ステータスに補正
経験値がかなり手に入る
アイテムを落とす確率がかなり上がる
全ての魔法、スキル、所得可能
自分のステータスを偽造出来る
誠也は開いた口閉まらなかった
「なんかもう自分が怖いよ、俺人間なんだよな…」
自分の力に恐怖を覚えつつもレントとの約束のため動き出す誠也だった。
ガラムと朝食を食べた後、誠也はガラムに戦闘についての技術を教えてくれるように頼んだ。
「剣術なら教えてやれるが魔法関係は無理だかはうちの本を読んでみろ。少しは役に立つだろう」
こうしてしばらくの間のスケジュールが決まった。
朝、起きてすぐに基礎トレーニング、ランニングなど、その後はガラムと戦闘訓練。
昼は家の手伝いや村への買出しをしに行き、夜は家の本や村で借りた本を読みあさる。
こんな感じになりました。
初日の今日はまず村に向かうことにした。
森で取れたものを村で食べ物や必要なものとを交換するようだ。
ちなみにこの村には人族しかいない。
さらに現在は若い者もいないらしい。
べっ、べつに可愛い子いないかなとか思ってないからね!
残念なんて思ってないからね!
そんなこんなありながらも約一週間過ごしていった。
現在のステータスはこうだ
名前 神楽 誠也 (男)
種族 人族(???)
職業 魔法剣士(見習い)
年齢 20
レベル 10
スキル
全言語理解・使用、模倣、キョウ運 、鑑定
アイテムボックス、剣術、格闘術、心眼、 交渉術、商人魂、生活魔法、初級魔法(火、水、風、土)
称号
最高神の加護、強靭な心、完全習得、見習い剣士、見習い魔術師、商人
魔力 3000 (250)
攻撃力 400 (250)
防御力 400 (200)
魔法攻撃 580(120)
魔法防御 600 (120)
俊敏力 600 (200)
運 500 (0)
魅力 ーーー (測定不可能)
装備
布の上着 布のズボン 普通の下着 布の靴
・▽
最近ステータスの一番下にあるものに気がついた。しかしなにをしてもその場所は見ることが出来なかった。 まぁいつか見られればいいだろう。
レベルは上がらなかったがステータス自体は大体上がってきた。
レベルは魔獣を倒さなければいけないらしくまだ魔獣と戦わせてもらってないので上がらなかった。
新たなスキル、称号は
◯【剣術】:剣での戦いが出来るようになる
剣の技を使うことが出来る。なお、レベルや称号に準ずるもののみ
◯【格闘術】:近接戦闘が出来るようになる
格闘の技を使うことが出来る。なお、レベルや称号に準ずるもののみ
◯【初級魔法】:初級魔法を使えるようになる
◯【生活魔法】:生活魔法が使えるようになる
◯【心眼】:相手の動きがゆっくり見える
レベルが上がるにつれ強化
◯【交渉術】:相手との交渉が上手くなる
相手の考えがわかる。
◯【商人魂】:商売が上手くなる
運に多少補正
次に称号を
◯【見習い剣士】:剣を教わることで取得
剣の初級の技を使うことが出来る。《スラッシュ》
◯【見習い魔術師】:魔法について教わることで取得
初級魔法を使うことが出来る。《ファイアーボール、ファイアーストーム、ファイアーウォール(その他の取得している属性も同様)》
◯【商人】:商売することで取得
スキル交渉術を使用できる
と、こんな感じだ。さすがに本を読んだだけで魔法を使えるようになったのは驚いた。
ファイアーボールはソフトボールくらいの大きさの火の玉をだし飛ばすものでファイアーウォールもファイアーストームも名前のとうり火の壁を出したり、人並みの大きさの火の竜巻を出すものだった。
ちなみに魔法で出した火も水はその場にとどまるということがわかった。
全くもう少しで山火事起こすところだった…
見習い剣士、見習い魔術師については長い年月をかけて上がり見習い剣士は最終的に剣聖、聖騎士などに。見習い魔術師は賢者、魔帝などになるらしい
技についてはそれらが上がることで所得が可能になるだけですぐに使えるというわけではないみたいだ。
商人については村で商売したりまけてくれと交渉した結果手に入れたものだった。
ある晩、
誠也はリビングのでガラムと話していた
「お前はだいぶ強くなった。こんな短い期間で多分雑魚には勝てるくらいの力や普通の生活力もついたはずだ。
そしてそこでだ。お前、これからどうする」
誠也は正直に焦っていた
この世界で暮らすためとはいえガラムにいつまでも頼っては入れず、そろそろ一人で行かなければ、あいつとの約束のこともある。
そう考えているとなにかを察したようにガラムが続けた
「お前の過去のことは聞かないが焦っていてはなにもできない。
この一週間お前はなんだか全て一人で背負い込もうということが何度かあったがそれが悪い事とは言わないが少しでもよくしておけ。それにお前にはやることがあるんだろう?
なら旅にでるがいい、仲間を作り他人と触れ合え。それがもし駄目になったり、苦しくなったらまた戻ってこい
俺はまだここにいるだろうからな。」
「…ありがとう、
そうだな、そろそろ頑張ってみることにするよ。今まで本当にありがとう。」
誠也は恩師に頭を下げた
こうして誠也はついに街に向かうことを決意した。
ついにステータス完全に出ましたー!
次回でついにログハウスとおさらば、なおガラムはまだ登場させようとは思います!
まだ未定ですが
よろしければご意見などもお願いします。
さらに、少しづつ評価ももらえて私としてはとても感激してます。
まだまだ未熟ですがどうか応援よろしくお願いします。