始まりはかなり突然に・・・
初の投稿でまだまだ未熟です。
暖かく見守ってください。
投稿はかなり遅くなると思います。
パソコンがとどかないので…
私立大学に通う特に特徴もなく優れた知能も力もないどこにでもいる大学生である神楽誠也<かぐらせいや>はついさっきまで、最近拾った猫と戯れていた。
バイトまで時間はまだある。
誠也の両親はすでに亡くなっており、今となっては身内は妹ひとりとなっている。
しかし今は一緒に暮らしているわけではない。
現在妹は親戚の家へ引き取られ、誠也自身は一人暮らしをしている。
誠也は決して勉強や運動が凄くできるなど記憶力などの能力が高いということはない。
しいて言うなら動物にかなり好かれる体質であったという点があげられる
昔から一人で家事など大体のことはしてきていたので常に人を頼ることはほぼなく、他人との関わりを持てなかったため友達と言える人は多くない。
そんなこともあってか彼は中学、高校とイジメを受けていた。
そんな彼は今・・・
(・・・ここ、どこだ?)
真っ白な空間?のようなところにいた。
「さっきまで自分の部屋にいた筈なんだけどなぁ…」
周りを見渡すが真っ白、ほんと、真っ白
それ以外感想が出てこないくらい何もない空間。体を確認するが特に自分の体に変化はない。
体を確認したあと改めて周りを見渡す。
しかし近くにはやはり何もなく、あるものといえば目の前に立っている金髪の髪の男くらいしかなかった。
「・・・ん?」
よし、落ち着いてもう一度確認だ。
周りは真っ白、遠くには何も見えず見えるものはパツキンのイケメン…
『v(^_^v)』(イケメン)
『ぐはっ!』
とりあえずムカついたので殴ってみた。
そして金髪(イケメンというのが嫌になった)はいいリアクションをして、足元にうずくまっている。
よし、これで金髪は現実にいるということがわかった。
いや~、ほんとよかったー。安心だな。
周りが白すぎて頭がおかしくなりそうだった。
その点では感謝しないとな
とか色々考えていると金髪が起き上がってきた。
『ううっ、まさかいきなり殴られるとは…
神族の僕でもさすがにそれは予想できなかったよ』
・・・神?
こいつ自分で自分を神とか言い出したぞ、まさかそんな奴がまだいたとは・・・
やべぇ関わりたくねぇ
『…今かなりひどいことを考えてるようだけど本当に僕は神様なんですよ。そしてこの前怪我をしていたところをを君に拾われた猫でもあります。』
(胸を張る金髪)
「はぁー、なんか今回の夢は不思議な設定がおおいな、まさか俺にこんな妄想をする才能があるとはなぁ」
と自分の隠れた才能(?)を見つけて感動していると、
『あのこれ、夢でなく現実。そしてこれから君に語ることもすべてそう。時間もないから早々に話したいんだけど、…あの、話聞いてます?』
「ん?あぁ、聞いてる聞いてる。それでこの夢はいつ覚めるんだ?そろそろ起きないとバイトに遅れるんだが。」
店長こわいんだよなー、本当に。
この前遅刻してきたバイトに散々説教した後店内だけでなく地区の掃除までさせてたし、 地区だぞ地区! まだ店先ならまだしも広すぎだろ!
まぁそのバイトは俺なんだが。二回目ともなると・・・
その体験を思い出しながら恐怖していると
『残念ながら、あの世界からもうすでに”君たち”という存在は消えているよ。だからあっちには戻れない。』
そう話した金髪は俺がいる場所が真っ白の世界に変わるまでのことを話し始めた。
『まず自己紹介してなかったね。 僕はこの世界とは違う世界の、まぁこっちの本とかゲームとか的に言えば異世界の神族代表で名をレント・セルベール。
僕のいた世界はこっちみたいに科学技術は発達はしてないけど魔法と呼ばれる異能が発達してる世界でね、大きく分けて人族、獣人族、亜人族、魔族、そして僕たち#神族__シンゾク__#の5種族が暮らしていたんだ。
この5種族はまだ細かく分けられるけどね。
まぁ大体のことはゲームとか漫画を誰とも遊ばずに一人でじっくり楽しんでた誠也君ならわかると思うから省略ってことで・・・・・グフッ!』
おっと知らない間に手が出てしまった。
(割と綺麗にみぞうちにはいったな、スマンスマン)
声に出しては言わないが謝罪はしよう。
きっと伝わるさ
うん、多分、きっと。
「まぁ大体の予想はつくけど、エルフとかドワーフとかってことだよな?」
と言いながらうずくまるレント(神様らしい)に聞くと
しばらくの沈黙後
おっ、起き上がった。
『なんで今説明してる僕がなぐられるのさ!? あと、意外と君本気だよね! これかなり痛いからね!
あと誠也君の予想は大体の当たってるよ、それ以外の種族もいるけど数が少ないしね大体そういう種族は亜人族に当てはめてる』
みぞうち辺りをさすりながらもレントは続けた。
『じゃあ、話続けるから、
僕たちの世界には5種族が暮らしているってとこまではわかったよね、実はこっちの世界にもまだ差別や争いがあるように僕たちの世界でも神族以外の種族が争ってたんだ』
「お前神様なんだよな。なんで神族は争いに参加しなかったんだ?というか神様達だったら争いとか止められないのか?」
『そりゃ昔は5種族が荒らそわなくて済むように僕たち神族が調節してたよ。昔はそりゃあ平和だったよ』
「じゃあなんで?」
『僕たち神族はまず争いを好まないし、高みの見物をしてたんだけどいつの間にか徐々に数が減ってたんだ。その減った理由がわかった時にはすでに僕を合わせて5人しかいなかった』
元から少ないとはいえなぜ気づかないんだ。こいつらは本当になんも考えずに生きてたんだな。
という心の声は伏せておこう・・・
「なんで減ったんだ?」
何事もなかったように誠也は尋ねた。
『・・・あのね、君が考えてることは否定できないけど今回は本当にどうしようもなかったんだよ。僕たち神族には大きな力があると言ってもさすがに4種族相手はきつすぎた』
なるほどな。あと、さりげに心をよむな。
力で押さえては高みの見物を繰り返していた神族たちは、いつの間にか4種族の共通の敵になっちゃってたのか。
確かに1対4は厳しいかもな
『そして1人、2人とどんどん減っていって最後は僕1人になっちゃったってわけ。僕は身を隠して神族は消えた。』
『本当はそのまま仲良くできればよかったんだけど、神族の押さえがなくなった途端、各種族は仲間関係は崩れていったんだ。
たくさんの国が建てられ、そして滅んでいった。
もちろん種族同士が仲が悪いとは言ったけど全員がそうというわけではないよ。中には中立の立場をとる国も現れた、そして今は大国が五つできたんだ。』
「なんというか、大変だったんだな。神族がバカだの役立たずだの思っててすまなかったな。」
『・・・僕じゃなかったら君の発言、結構自分の命を捨てるようなものだからね。他の神なら消されてるよ…
まあいいや、その間僕は戦いで傷ついた体を休めてたんだけど、そこにいきなり魔族が攻め込んできたんだ。』
「まさか魔王でもあらわれたのか?」
少し笑いながら尋ねると、
・・・・
どうやら図星だったらしい。
おい、さすがにテンプレすぎるだろ。 異世界をイメージして作られてるものってもしかして本当のことなのか?
などと俺の中での二次元が三次元化しそうになっていると、
『魔王は昔から居たんだけど今回の魔王はやたら独占欲が強くて他種族が嫌いだったみたい。 そこで僕も頑張って対抗したんだけど負けてギリギリの所で君の世界に逃げてきたんだ。 ばれないように猫の姿までして』
まさかうちの前で怪我をして倒れてたあの白猫がこいつだったとはな、 やたら俺のこととか知ってると思ったらそういうことだったのか、、
「それで、お前のことやお前の世界のことはわかった。 でも俺の存在自体忘れられてるというのはどういうことなんだ?」
いくらボッチを満喫していたとしてもさすがに友達くらいはいたぞ、 最近はあってないけど… 多分…
昔の友達のことを思い出していると、
『詳しく説明はできないけど直前に何が起きたか覚えてる?』
え?
それは猫と遊んでたら窓の外がいきなり光りだして・・・
ん?
記憶が、ない?