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第四話 おばさんも…
第四話
あれから1週間がすぎ…
私と樹ちゃんはすごくなかよくなった。
今日は一緒にショッピングモールに来ている。
「響ちゃん~!おまたせ~」
「ううん。そんなに待ってないよ。」
「よかったー」
そんな他愛もない会話をしながら、私達は喫茶店にいった。
「そういえばさ、響ちゃんって好きな人いるの?」
「え?!いないよ~。」
「ふ~ん…かわいいのに。」
「それを言うなら樹ちゃんもかわいいってことになるよ。」
「…ホントだ!!」
二人でたくさん笑った。
その時、誰かきれいな大人の女性が近づいてきた。
「あら?樹、どうしたの?その子は?」
「あ、おばさん!中学の友達‼」
「田中 響です。」
「ソックリでしょ。私達もビックリしたんだよ~」
樹ちゃんのおばさん…といってもまだ30ぐらいの人もお父さんと同じようにすごくビックリしている。
「おばさん?どうしたの?」
「なんでもないわ。」
「…そう。」
フシギな空気になった。
なぜだろう…
みんなは何を知っていて…
私達は何を知らないんだろう…