第3話
放課後。
「おーい大内、悪いんだが、葉木と一緒に手伝ってくれないか? 明日の総合の準備なんだが」
「分かりました、先生。ね、海渡?」
「はん? 俺もぉ? 優雨亜1人でやってよう」
「ダメ、ほら行くよ」
優雨亜と海渡と河野先生は並んで体育館に向かった。すると、すでにそこには人がいた。その人は…
「あれ、氷童君! どうしたの? 」
「あ、大内さん」
なんと星空だった。
「なになにー優雨亜、どうしたの? ありゃ、キミ、あの有名な氷童クンじゃなーい。なんで、優雨亜知ってんの!? 」
「まあ、いろいろあったの。ね、氷童君」
「ん、そんな感じ」
「ふーん、あっそ。なんだ、2人してときめいちゃった系かと思ったのに…。残念」
「あのね、海渡…」
優雨亜は引きつった笑顔を浮かべて海渡に近づいていった。
「うわ、マジ怒んなって、ごめんってば! 」
「ほんと、いい加減にしてよ! ごめんね、氷童君」
「いや、別に。ただの幼なじみ! 」
「_______ぷっ」
「へ? 」
「はははっ! キミ最高。すごい面白い、はははっ! ヤバッお腹痛い」
「そんなに笑わないでください!! 」
「ははっ、ほんと面白いよ」
「どこが!? 」
「そうやってムキになるとことか、ひょうしがくるくる変わるとことか? 」
「__________っ、からかわないでください! 」
「はははっ、ごめん、ごめん」
「_______おい、いい加減に仕事してくれんかね。先生もこの後会議があるんだ」
「すっ、すいません!! 」
「おう、じゃあ大内と氷童がプロジェクターでながす写真の編集で、葉木と木上院はプロジェクター準備な」
「はい! 」
優雨亜たちはそれぞれの仕事に取りかかった。