表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

目薬≒涙

作者:

私のことをわかったふりして

ほんとうは見てすらいないでしょう


君が見ているのは私の目じゃなくて

私の目に映る君自身


私のことを好きなふりして

ほんとうは私じゃなくてもいいんでしょう


君が好きと言うのは

君を好きだと言う私

君をわかったふりする私


隣に君は居るのに

とても遠く感じるの

霞んで見えなくなるくらい

きっと目が乾いているからだ


目薬を一滴

潤いを取り戻した目に映るのは

君の横顔


私を見た君が

あぁわかったって顔をする


泣いてるの


どうして泣いているかって

そんなことは言わなくていい


わかっているから


私はポケットの目薬を握りしめて

抱き寄せてくれる君の胸に顔をうずめる

頭を優しくなでる君の手を感じて

ポケットから手を抜いた


ほらね

わかったふり

ほんとうは

そうさせているのは

私だけれど


読んでいただきありがとうございました。

感想などいただければ嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ