終わり
ゲームで強かったエースになれたからと実戦で一機くらいは撃墜できるだろうと言う奴がいるが、ありえない。
でも、私は今日ゲームのような戦闘を目撃した。
あれが本当に母さんなのか疑わしい。
母さんは最後に着陸した
今日ミーティングをがある。
母さんが教壇にたつ
「私がいた基地では消耗率一ヶ月30%を超えた。私はその中で生き残った。」
母さんが話始めた。母さんが戦争に行っていたのは知っていた。
「私はF-5に乗っていた。基地ではF-5かF-4が多かった。その中で私の隊長はクフィルに乗っていた。だが敵はMig-29等もいた。私達は相手よりも劣る機体で戦った。
例え私がF-5に乗っていても3機ぐらいなら落とせる。
隊長は主にローリングの動きを重視した。」
「ある日、パトロールに行った4機が消失した。そいつらは初陣だった。交信を再生する。」
ラジオカセットのボタンを押す
"こちらアナコンダ1!低空飛行中の2機のSu-17を発見、攻撃する!"
"アナコンダ1、フォックス2!"
'ツー、フォックス2!'
"撃墜!ヒャッハァァ!"
'み、ミサイル警報です!ブレイク、ブレイク!'
"な?レーダーにはな…
'アナコンダ1、被撃墜!なに?ミグ?そんな?どこにいやが…
砂嵐と言う独特の無線音が響いた
「そいつらは接敵してから30秒で撃墜された。レーダーに映っているのが敵機じゃない。レーダーに映らないところでミサイル担いでほくそ笑んでいる奴が敵機だ。いいか、明日から一週間、2対4の戦闘をする。2機側はF-5を使用する。私が飛ぶ。以上」
そのまま母さんはミーティングルームから出ていってしまった。
時計を見るとあと30分以上残っている。
エプロンには2機のF-5が並んでいた。あんなのどこから持ってきたのだろう。
一機には×印の前に立つ黒猫が描かれていた
* * * *
遼機がぴったりと横についている。ランダムで選んだのであまり期待しなかったが意外と基本は出来ている。
流石大量生産のアメリカだ。このぐらいのパイロットなら技量はままある。
* * * *
要約すると、彼らパイロット達は母さんにこてんぱんに叩きのめされた。
そして今
何故か一人一人を一人ずつ教えることになった母さん
一人ずつ教えていって帰ってしまった。