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フレイの闘い

今日は母さんに会える。それが楽しみだ。


一機のF/A-18cが着陸態勢をとる。


実戦を経験したパイロットが私たち海軍航空隊に直々に戦闘訓練をしてくれるそうだ。


やや浅く進入してきた。速い。滑走路にうまく降りれるの?


フラップダウン


ギアダウン


滑走路のやや手前


いきなり機首を上げた


エアブレーキオープン


自殺行為だ


滑走路上空に入った


高度は5を切った


タイヤはもう少しで着く


失速


タイヤが接地


しばらく機首上げ


前脚がつく


素晴らしい程の短さで止まる


誘導路に入った


そのままエプロンへ


エンジンを止めた


スピーディに。


止まった


しばらく声が出なかった


アメリカ中どこを探してもこんなことができる人は居ない。


アクロ機に乗った専門のパイロットならできるかもしれないが、F/A-18ならまず無理。


そこから顔を出したパイロットは


フレイだった。



* * * *



娘から求婚が怖いとヘルプがきた。


そこでそいつ共々ウォープレイヤーとして訓練させる事となった。


アメリカには世界中のトップレベルの傭兵のデータが蓄積されている。当然その中にフレイやタックのデータもある。フレイが訓練に入れるのはこの為だ。


ちなみに[ウォープレイヤー]はトップレベル上位26位に与えられる称号だ。それぞれに呼称があり、フレイの場合[クロス.キャット]でC.Cと言わている。


知る人が聞けば震え上がるレベルだ。タックの[ジャロッピー.ジャッカル]なんて卒倒するレベルだ。


この呼称は後語が動物となっている。


フレイの場合、一度すれ違ったら死んでいるから[クロス.キャット」。


タックの場合、機体がなかなか壊れないのと闘い終わったあと必ず周りを警告して旋回することから[ジャロッピー.ジャッカル]だ。


部屋に荷物を放り込んだ


突然ドアが激しく鳴る。


開けると一人の男がいた。


「義母さん!娘さんを私にください!」


フレイはコイツが例のやつか、と認識し。


「私に空で勝ったらあげるよ。」


彼はまだ知らない。


[クロス.キャット]をおこらせたことを。


そして


[クロス.キャット]にロックオンされたことを。


彼はまだ知らない。


* * * *


話し合う声が聞こえる。


「...娘さん...ください!」


「......あげるよ。」


は?


え?


えぇぇぇぇぇぇ????


落ち着いたミキが話を聞いて不安になったのは至極当然である。

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