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浅井長政がやってきた  作者: 杉勝啓
7/12

ションベンがしたい

翌朝

「じゃあ、かあちゃん、仕事に行くけど、あんたも早く学校に行きなよ」

「わかったよ。ちゃんといくよ」


親子の会話を、聞いていて、長政は訪ねました。


「なんだ、野良へでも出るのか」

「違うよ。かあちゃん、あれでも働き者なんだ。昼は龍二さんとこで雑用して、夜はホステス」

「龍二?ああ、あの無礼な馴れ馴れしい男か。で、ほす、てすとは何じゃ?」

「はあ、まあ、どうでもいいけど、僕も学校に行かなくちゃいけないから。帰ってきてから話をしよう。それから昼は冷蔵庫に何かあるから勝手に食べていて、言っとくけど、冷蔵庫は引き戸じゃないからね。取手を引けば開くから」

その子供、健太は冷蔵庫を指差しました。

「う、わかった、、、」

健太がランドセルを背負って家を出ようとしたときです。

「ま、まて、その背負っているものは何だ?」

「ランドセルのこと、これに勉強道具を入れてるんだよ」

「ふむう、ちょっと見せてくれぬか?」

「いいけど、早くしてよね。学校へ行かなきゃなんないんだから」

「が、、っこう?」


がっ、、こうとは、いや、それより、そのらんどせるとかいうものが気にる。

健太にランドセルを見せてもらうと、中には勉強道具が入ってました。

うん、中はこうなっているのか、兵に背負わせて武具や食いものを入れておけば、、、

「もう、いいだろう。遅刻してしまうからね」

「ああ。分かった。時間を取らして悪かったな」


葉子と健太が出て行った後、部屋には長政と直経が残されました。

「爺、やはり、ここは我らがいた世界とは違うようだな」

「そのようですな。これは、一体」

「うむ。だが、それよりも、わしはせっぱつまっていることがあるのだが」

「なんでございましょうか」

「ションベンがしたい。できれば糞も」

「そういえば、某も」


二人は昨日から一度も排泄をしていないのです。


「あの子に厠の場所を聞こうと思ったのだが、急いでいたようだしな。これから、探すか。わしはまだ我慢できるが、爺はどうじゃ」

「まあ、某も、もう、しばらくは、、」



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