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ドキッ!殺意だらけの同棲生活一日目!
「なぁ、2つほど質問していいか?」
「…何?キモいから喋んないで」
……いきなり泣きそうだ…
現在、俺は悪魔に連れられて悪魔の家へと大絶賛連行中だ。
「…まぁいいわ。特別に質問する権利をくれてやる。で、何だ?」
「ここ地獄だよな?悪魔って普通魔界にいるんじゃ……?」
「魔界は今不景気だから地獄で働いてるんだよ」
「不景気って……」
魔界にも不景気ってあるんだな。
「で、もう1つあるんだろ?さっさと話せ」
「あ、ああ、俺が助けようとした子の事なんだけど、あいつも死んじゃったのか?」
最初こそ意味が分からずにパニクっていた俺だが、よくよく考えるとあの子の安全が何より心配だった。
「チッ、面倒くさいな、暫く待ってろ」
そういうと悪魔はバッグから携帯のような物を取り出して何か操作をしていた。
暫くすると操作している指は止まった。
「どうやら生きているらしいぞ」
「そうか!よかった~!」
ホッと安心し、俺達は先に進んだ。