第1話 第2章 落ち着きたい今日この頃
自分は携帯を長く打ち続けるのが苦手だと分かり次話からは短いのを更新し続けようと思います。
じれったいよ!という人も居るかも知れませんが
ご了承下さいましm(__)m
『おはよ~』 『あ、おはよ。昨日のドラマ見た?ちょ~面白かったよね!』
俺は今六条鈴高校までの通学路を歩いている。
朝だから町を歩くは近所の小中校生やサラリーマン。
俺の家やこの辺りは自慢じゃないが高級住宅地なる所だ。
車道と歩道が分かれているのは勿論、歩道は広く人間なら3.人が並列しても十分な広さがある。
「おっと、早く来すぎたな…」
暫し、綺麗に整備された歩道を歩くと小高い丘に着いた。
ここは丁度、家と高校の中間に位置する公園。
ここに来た理由?
あぁ、それは…
『お~い、陸』
友達との待ち合わせ場所だからだ。
「よ~す、今日は早いんだな」
待ち合わせてたのは俺の古い友人
音川 椿 (おとかわ つばき)
清々しい程の熱血やろうで、スポーツ好き。
よくあるスポコン漫画の主人公みたいな奴だが
決定的に違うのが椿は長髪でイケメンなところ。
「あぁ、今日は夢のせいで早起きだったんだ」
「夢で起きるって随分子供みたいだな…」
何故か椿がげんなりした様な、呆れた様な目で俺を見てきたので怒りメーターがMAX になった。
沸点が異様に高い俺を一瞬で怒らせられるのは地球上で椿ただ一人だけだと思っている。
「椿…」
「ん?どうした?」
「ちょっと頬だせ」
「何で!?」
「理由はない」
「ぎゃあぁぁ!…」
この日の朝8:00頃にパアーンと音が町中に響いたとか響かなかったとか…。
学校にて
「おい~す」
「お、お~す」
学校に着いた時、椿は何の変化も無い頬を押さえ項垂れていた。
「どうした椿?」
「お前のせいだ!」
椿が何か叫んでいたが気にしない。
取り敢えず自分の教室に入り席に着く。
後ろの席の椿はまだぶつぶつ言っている
「後で焼そばパン奢ってやるよ」
「まじで!?やっりー!」
椿は自身の体1つで焼そばパンという対価の物を手に入れた。
叩かれた事よりも焼そばパンに喜ぶ椿。
不憫なやつだ。
鞄から教科書を取り出す。
するとここで横から…
「おっはよ~陸!椿!」
元気な声が俺と椿を呼ぶ。
振り向いた方向には長い髪を束ねた薄い朱色のポニーテール少女がいた。
俺と椿の幼馴染み
雲居 凛 (くもい りん)
椿と同じスポーツマンだ。
朝言ってた、他人の為にメシなんぞ作らず寧ろ俺や他人が作った料理をパクパクとブラックホールルのごとく流し込む幼馴染みの事。
机に乗りだしぴょんぴょんと跳ねる度に結いだ
髪が上下に動く。
『ねぇねぇ、知ってる?今度転校生が来るんだって~♪』
「え!?この時期に転校生?」
椿が早速驚いた。
まぁ無理も無いだろう、今は暦にして6月。
2年に進級して早々に転校なんて実に珍しい。
「転校生か…どんな奴かな…」
個人的にも興味がある。ぽつりとそんな事を口走る。
「あ~やっぱり興味あるんだ~。
ま、女の子って知ってたんだから当たり前かな♪」
「まじかよ!陸は意外とむっつりだな~」
バカ2人が俺を題材にはしゃぎ出したので
デコピンを喰らわせた。
俺のデコピンはかなり痛いから2人ともデコを押さえて悶えてた。
朝の恒例行事を済ませ、一時間目に入る。