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第1話 第1章 俺はハイスペック

お久しぶりです!


私事で更新が出来なかったのは申し訳なく思いますが、今日からまた更新していきたいと思います!



今回はやっと第1話に入ったので軽い人物紹介っぽくなります。


この少年が主人公ですよ?


ではでは、第1話、始まり始まり~


「ぐう~、むにゃあ…」


少年が一人、部屋で寝ている。見るからに清々しい表情を浮かべ、まさに至福の一時といった様子だ。当然だろう、今は時間にして早朝4時。起きてる方が不思議だ。


「ん~、うう…」


…。急に少年の声が変わる。魘されてる様にも聞き取れる。どんな夢を見ているのだろうか、少し見てみよう。


………


『ガアアアァァァ!!』


「…マジで?」

突然だけど俺の目の前に怪物がいる


先ほどまで南国のリゾートでトロピカルジュースを飲みながら波を漂うという天国の様な体験をしていたのだが…。

これは何かの差し金か?

あぁ、そうか。これは夢だ、よし、覚めろ!


ブウゥゥンッ


「………」


両腕を掲げそんな事を口走ったが、夢が覚める事は無かった。寧ろ怪物が振り抜いた剛腕が頬を掠り、血が出た。…夢!?


「ちよ、ちょっとタンマ!」


『アアアァァ!!』


勿論怪物に人間の言葉が通じる訳も無く、その逞しい腕を振り上げ…。ドォーン!


「う、うわあぁぁ!」


…ここで夢からフェードアウトした。


……………


「うわああぁぁ!…あ?」


あの危なっかしい夢から覚めると、自分の部屋に居た。


「はぁ…。夢で良かった~」


あんなリアルな夢を見たのは初めてだ。

具体的過ぎる怪物の構造・腕が掠った時の痛み・血が頬を伝う感触。

全てが本物に類似していた。恐怖に近いものを感じた。


「嫌にリアルだったな…。まさか正夢だったりして」


自分の感じた恐怖を消すように冗談ではぐらかす。効果は知らん。


「まぁいっか…。時間は~と、なんだ、まだ5時じゃないか」


悪夢というのは一種の目覚まし時計かもしれないな…。


おっと、自己紹介が遅れたな。俺はこの家の近くにある高校、六条鈴高校に通う高校2年生の男子。名前は 鍵山(かぎやま) (りく)

特定の部活には所属してないが非正規部員として剣道部に入っている。

特技は剣道や薙刀と言った棒状の物を振り回す競技、趣味は中華料理だ。

あ、そうそう。俺は高校近くのマンションで一人暮らしをしているんだ、だから生活に必要なスペックはある程度、いや、かなりハイスペックな人間になっている。


「まだまだ時間はあるけど…、取り合えず朝食と弁当でも作るか」


悲しいかな、普通こういう場合ラブコメだと幼馴染みが来て

『陸、起きなさい!朝食が冷めちゃうでしょ』

とか言って起こしてくれるだろう。起こすのが無理でも


ピンポーン。ガチャ

『陸、朝ごはん持ってきたよ。ね、ねぇ。一緒に食べない?』


何て言うのかな…。


生憎、俺にそんな事をしてくれる幼馴染みは居な…、幼馴染みは居る。

だがあいつは他人の為にメシなんぞ作らない。寧ろ俺や他人が作った料理をパクパクとブラックホールのごとく流し込む。

顔立ちは良いのだがな。



「♪~♪♪~♪~」


料理を作るのは楽しいな。男子が鼻唄を歌いながら料理する何て昔だったら気味悪がれてたな…。本当この時代に生まれて良かった。


トントントンと静かな台所に軽快なリズムで包丁が動く。自分視点でもかなり手際は良いと思う。


「♪~。よし、こんなもんで良いかな」

今日の朝食

・ご飯

・味噌汁

・ラーメン…!?


「いただきます」


ズルズル、モシャモシャ…。

朝食の音にしては違和感ありありだが仕方ない、中華料理が好きなのだからな。


よく親友に

『朝から油っこいモノ食べると胃もたれするぞ?』

と言われるがそんな心配はない。

俺は生まれつきの油っこいモノ耐性の体だから!



朝食を終え、皿を洗い、身仕度を整える。

一人暮らしをして一年になるから慣れたものだ。最初の頃、ヤカンを爆発させ洗濯機周辺を水浸しにしごみ袋を溜め込んでいたのが信じられない。

自意識過剰ではないがこの適応力は自慢出来るな。


「さて…、そろそろ行くか」


飲んでいたコーヒーカップを水を溜めた桶に浸ける。


「行ってきまーす」


誰も返事を返さない家に一言、声を掛けて登校するのが俺の日課。





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