第2話 第13章 家事分担
「わーい!久々のふかふかベッドです~」
私が家の鍵を開けた直後、ルルもといルカが私のベッドにダイブした。
「こら!しわが付くでしょ」
と叱ったのですが……
「私が寝ていた草のベッドはしわ何て気にしませんでしたが?」
そう言われて、意見出来なかった。
「…それよりルル?」
「あの…お隣が凛さんなのでこれ以降は『ルカ』で統一してもらえますか?」
「あ、そうだっけ。ルカ、私の家にベッドはこれしか無いけど……私がソファで寝た方が良い?」
ルル…ルカが自身の家を設定し忘れたせいで、私にもこんな影響が来る何ぞ予想していなかった。
「いえ!そんな事を恩人にさせる訳にはいきません。私がソファで寝ます!」
良いこと言うなぁ~、と思っていてもベッドのシーツをがっしり掴んでいて、説得力に欠ける。
「………やっぱり私が…」
「ここは私が!」
エンドレスする話し合い、というか譲り合い。
一向に終わりが見えないと予感した時、ルカが一言。
「…あ!こうしましょう」
「どうするの?」
ルカの事だ。余りにも突拍子な事でも言うのではないか?
「2人でベッドに寝ましょう!」
「…………ええぇぇぇええ!?」
本当に突拍子な事を言ってきた。
「そんな驚く事も無いじゃないですか~。
私たち女の子同士ですよ?」
「驚くよ!それに私は男だからね!?」
「何言ってるんですか~、心はすっかり乙女ですよ!」
「…うぐ……」
畜生!そんな事言われてしまったら言い返せないじゃないなか!
「そ・れ・に。男だったとしとも…鍵山さんに私を襲う勇気がありますか~?」
「………ふぎゅ…」
ありませんでしたぁ!私はそんな勇気持ち合わせておりません!
「そういう事なので、私は安心して貴女を隣に安眠出来るのです」
「もう分かったよ…」
ため息混じりに返答したら、再びルカがベッドにダイブした。
………あ、
「ルカ、夕食どうするの?」
どちらかが作らないといけないよね。
ルカは魔力でぱぱっと出来そうだから遣ってもらいたいのだが……
「私は何でも食べますよ?」
……えぇ!?それだけ?
つまり…私が作れってこと!?
「ルカは…手伝ってくれないの?」
少しぐらい手伝ってくれても……
「魔力の回復は私の休養と比例します」
「もう分かったよ…私が作るから。ゴミ出しや洗濯は頼むからね?」
家事全般を押し付けられては堪らない。
せめてこれくらいは遣ってもらわないと。
「それぐらいでしたら魔法でちょちょい、です」
…突っ込み所満載だな、おい。
今日の夕食
● ベーコンの簡単クリームパスタ
● シーザーサラダ
随分と質素だな。
「流石はハイスペックですね…有り合わせでもこんな美味しくなるなんて」
「材料さえ有れば何とかなるからね」
・今日初めてルカから勝利を勝ち取った気がした。




