番外編短編章 貧弱なお師匠様ボディ
『は~い、今日の練習はここまで。みんな、お疲れ様』
『ありがとうございました』
5:30頃にバスケ部の練習は終了した。
六高のバスケレベルは相当高いらしく、去年は確か…全国大会常連組に入っていたような。
だから練習も、もっと辛くキツいものかと思っていたが意外とと早めに終わった。
半ば強制的に入部させられた私もさっそくマネージャー業務に取り掛かっている。
まぁ、最初だから慣れない事だらけだ。
一方のルルは、流石に慣れているな。
あっちこっち動いてるのに一つ一つに無駄がない。
『お疲れ様~雪華。どう?入る気になった?』
練習シャツをパタパタさせながら近付いて来た部長はそう問い掛けてきた。
「入る気になった、って……私強制的に入部させられたんですが…。もう入部したものだと思ってました」
『ありゃ?…まぁいっか!入部おめでとう!』
流された!?今入部させられたよね!?
「柊ちゃん!柊ちゃん」
心の中で葛藤していると凛がボールを持って手を振ってきた。
「どうしたの?凛」
パスでもするのか?
「ふっふっふ~そりゃ!」
グルグルグル……。
やって見せたのは指でボールを回すあれ。
どうだ!と言いたそうな表情の凛。
……あれなら私も出来ると思うなぁ…。
生前はあれでバスケ部の奴らと競争して勝ってたぐらいだらな。
……ちょっと意地悪してやろう
「凛、私にもやらして?」
「ふふん、柊ちゃんに出来るかな?」
ふんぞり返って偉そうにしてるが……まぁ見とけ
「よっと………」
まずは回転を掛けて軽く上げて…
指に乗せる!
グルグルグル………グキッ!
「……いっ!……たぁ……」
ボールの着地と同時に軽く突き指した。
どれだけ貧弱何だ!この体は!?
「だ、大丈夫!?」
「ぁうーーーー何とか」
指の表面には何も変化がないから突き指だよね?
………ヤバイな…スポーツ出来るのかこの体で。
『ほらほら~早く片付けないと閉めちゃうぞ~』
そんな奇行を放って置くメンタルを持っているのがバスケ部。体育館には私と凛しか居ない。
「と、取り敢えず戻ろう?」
申し訳なさそうにそう言う凛
「うん………」
色んな事にショックを隠せない私。
……その帰り道
「え?柊ちゃんとルカって知り合いだったんだ」
「はい。昔はよく遊んでました」
次々とルカが私の知り得ない設定を話す。
あ、余りやり過ぎないでよ?
「昔の柊ちゃんってどんな感じだった?」
「そうですね……小学校の時から既に小さかったですよ?というより、小学校の時と身長が変わっていません」
「あ、よくあるよね~。昔はクラスでも大きい方だったけど上に上がるごとに追い抜かれる人」
……やり過ぎないで……。
写真と要求されたらどうするつもり何だ?
ごまかしようが無い………のか?
今の姿を撮ってもバレなさそうと思ってしまった。
この身長じゃあ…ね。
「あ、もう着いちゃうね」
暫く、という程でも無いが歩いて数分だから直ぐ着く。
「それじゃあね♪また明日、2人とも」
「はい、さようならです。凛さん」
「バイバイ~」
家の中でそれぞれの部屋に 戻るみたいだ。
……ルル?部屋について直ぐベッドにダイブするのやめてね?




