第2話 第7章 え?何これ
三回も書き直ししたせいでやる気失せました…とはいかないまでも…疲れた。
ルルが私を過大評価し過ぎたせいで、凛が拗ねてしまったが何とか機嫌を戻してくれた。
女って難しいなぁ…。
チラッと隣の席の凛を見た、といっても教科書の無い私の為に机を付けてくれているので、然程目を動かさなくても見えた。
「…んぅ……すぅ…すぅ…」
肖像画に見える程素晴らしい快眠をしていた。
「(先生よく怒んないよな…)」
凛を見ながらつくづく思う事ベスト3である。
そんな事を考えていたら――
『この問題を……柊。解けー』
解答者に指名された。完全に油断していた。
ちょ、ちょっと良いですか凛さん?教科書見せてもらえますか……って、何丁度いい位置で教科書を掴んでるのですかぁ!?
『どうした、柊?前に来て解いてくれ』
その前に私を指名するのも可笑しくないか?
私、今日、転校、してきた。
傾向に慣れろ、とか無いのですね…。
仕方ない、黒板に書いてあるからそこで考えるか
。
私の席は一番後ろ。黒板までの移動時間で考える限りの暗算で方程式を解いていく。
「Xが……だから……の定理を使って…」
ぶつぶつと論法を口に出してしまっているが気にしている暇は無い。
後3メートル……
後2メートル…
後1メートル…
黒板
「……よし」
…方程式完了。
黒板に着くや否やチョークを握り、頭の中で組み立てた方程式をなるべく簡略化して黒板に記入していく。
…静寂が包む教室内にただ響くカッカッという音。
「……以上の式からX=±√3 , Y=6。です」
そう言って先生の方を見た。
『ん~テスト用の式としては申し分無いが、
授業内の解答としては簡略化し過ぎだな』
…うっ。痛い所を突いてくる。
「すいません…」
『謝るほどでもないぞー。ただ1つ気になる所と
いえば…書いてる位置が低い事だけだな』
「…はい」
何ですかこの飴とムチ。身長の事言われたら勝ち目無いですよ。
そもそもルルがこの体にしたのが問題の始まりじゃないか!女になるにしても、こんなロリじゃなくてもう少しいじれただろ?
あぁ…もっとルルの話を用心して聞くべきだった…。
私の疑心が無いのか、ルルの話術が優れているのか。どっちもどっちなのかなぁ………。
午前中に学んだ事
相手の話をちゃんと聞こう!




