上階に推しがやってきた!!
1
ドンっ!トトトン・・・ドンっ!
(はぁ・・・また、今日もかぁ・・・)
みのりは、ある事に悩みを抱えていた。
それは、みのりの住んでいるマンションの上の階の人の騒音である。
特に夜になるとうるさくなり、寝れない日々が続いた・・・。
(上階に推しが引っ越してきたら・・・どんだけ幸せなんだろうな・・・引っ越してくるわけないか!!)
そんな事を思うようにまでなってきてしまうくらい、みのりの上階の人に対するストレスは溜まるばかりであった。
文句を管理人さんに言い、なんとか1回目の人は出て行ってくれたが、また、うるさい人が上階に入ってきてしまい、うんざりだった。
なんとか我慢し続け、3年後にようやく出て行ってくれたようで、みのりの上階は、空き家になった。
みのりは、今度こそ、いい人が入ってきますようにと祈るばかりであった。
そんなある日の事、3年空いた上階に人が入った。
みのりは、また、うるさかったらもう私が出ていくかなと思っているくらいになっていた。
そんなことを思っていたら、インターホンが鳴った。
「はーい」
みのりは、返事をすると、玄関を開けた。
「今度、上階に住むことになりました。川内紘人と妻の真美です。よろしくお願いします。」
そう言いながら、紘人は、みのりにお土産を渡す。
みのりは、今どき、きちんと挨拶しに来る人いるんだと思いながら
「本堂みのりと申します。こちらこそ、よろしくお願いします。」と言いながら、紘人からのお土産を受け取った。
「本堂さんですね。覚えておきます。では。」
そう言って紘人と真美は、みのりと別れた。
(どっかで見た事あるような・・・)
みのりは、ふとそう思った。
名前も聞いたことがあるような気がしたのである。
みのりは、部屋を見渡し、自分の部屋に飾ってあるポスターにふと、目をやった。
(!?)
みのりは、ポスターを見て、びっくりした。
なんと、上階に引っ越してきたのは、推しだったのだ!
それが紛れもなく、川内紘人その人であった。
彼は、人気声優でみのりが初の弟分として推しになった声優だったのだ。
もちろん、紘人の出ているイベントも何回か参加している。
みのりは、彼の大ファンだった。
(まさか・・・自分の大好きな推しの声優さんが自分の住んでるマンションで上階の住人になり、ご近所になるとは・・・)
みのりは、信じられず、しばらく放心状態だった・・・
2
しばらくして、みのりは、上の階の紘人夫婦にお土産のお礼を持って行くことにした。
"ピンポーン"
「はーい」
中から出てきたのは、紘人の妻・真美であった。
みのりは緊張しながらも
「あ・・・あの・・・この間の・・・お礼です。」とお土産を渡す。
真美はにこやかに返す。
「お土産なんて・・・申し訳ないじゃない、あ、あがってあがって」
(推しの家に上がるなんて・・・無理だよ・・・)
そう思いながらもみのりは、気が付くとあがっていた。
まだ、引っ越してきたばかりの2人の部屋は、奇麗である。
「ごめんね~。何もないけど・・・ジュース持ってくるね。」
「は、はい、いきなりですいません。」
「いいのいいの、気にしないで。紘人も喜ぶだろうから。」
真美と少しお話をしていると
「ただいま~」
「あっ、おかえり~。本堂さん来てるよ」
紘人が仕事から帰ってきたようで、みのりはますます緊張していた。
「あ、お邪魔しています。そろそろ・・・か、帰りますね。」
みのりは夫婦の時間を邪魔すると悪いと思い、帰る支度をする。
「下の階なんだから、時間気にしないで大丈夫でしょ?もうちょっと、ゆっくりしていきなよ」
「えっ・・・でも・・・」
「紘人、寂しがりだから、人数多いほうがいいんだよね~」
「う、うるせっ!」
(やっぱ、照れてる紘人様、かわいすぎる・・・)
つい、みのりは、ファン目線でニヤニヤしながら紘人を見つめてしまった。
(あっ!ヤバッ!ついついヲタクが・・・)
そう焦っていると
「本堂さん、俺のこと気づいてます?」
「えっ!何がですか?」
「いや・・・俺のこと見て、さっきからニヤニヤしてるというか・・・」
(あ・・・バレてる・・・)
みのりは、意を決して
「あの・・・実は・・・紘人さんのファンなんです・・・」
「えっ、俺の?」
「はい・・・」
もう、この状況になってしまった以上、言うしかないと思い、みのりは、打ち明けた。
そこから、紘人のファンになった経緯を紘人と真美に話す。
「なんだ~。そういうことか!全然話してくれて大丈夫だったのに、ねぇ、紘人」
真美が嬉しそうに言いながら紘人の方を振り向くと、紘人は照れており、顔を手で隠してしまった。
「こういう人なんですよ、紘人は。すぐ照れちゃうんだから。」
「う、うるせっ!」
(いや・・・マジで最高だわ!この夫婦!!)
これを機に家族ぐるみで川内夫婦とみのりは、付き合うことになった。
はじめまして。
下野愛夢と申します。
初めてなろうに投稿した小説なんだかわからないものを読んでいただき、ありがとうございました。
今回は、私の実体験と妄想をまぜて物語を書いてみました。
上階に住むことになる夫婦のモデルさんになった方は、実在している私の推し様です。
私は、旦那様の方の推しをしています。
ほんとに上の階の人がうるさすぎて、精神がおかしくなるばかりなので、妄想で心を落ち着かせようと書きました。




