旅情
遠くで汽笛がなっていて、鳥の囀り聞こえます
おにぎりとバックひとつで何処かへ旅ができるような気持で胸には一杯の空気を吸い込みます
遠くで汽笛がなっていて、鳥の囀り聞こえます
みずみずしい声が音符が滑るように弾けるように
空を、泳いでいるみたいです
ウグイス、泳げます、あなたはきっと
田んぼの水鏡にアメンボが輪を描く季節になりました
わたしが覗き込んだらみんな驚いてどこかへゆきます
アメンボ、空を飛びます、飛べるよ、きっと
ベランダには小さな虫、
ハエさん、久しぶりだねという間に、
驚いて飛んでゆきます、私みたいに、、
そっとしておこう
そっとして
春が彈けて雲が動く
遠くで汽笛がなっていて、鳥の囀り聞こえます
そっとしておくよ
そっとして
見上げると木漏れ日、太陽の輪を崩しながら
目を潤ませてウィンクしてくれます
そろそろお弁当の支度をしよう
遠くの汽笛がふっくら御飯が炊けたように聞こえます
あなたの笑顔が浮びます、
涙の形、一粒一粒が立っていて
彈かせて、白い翼、ひろがれば
ツヤツヤにみえます、ね、きっと