幕・間
対集団戦特化のパーティを組んで敵を撲滅する。
ネットでの必須事項だ。
ネットで対単体になることは少ない。
投稿主を撲滅するという目的がありながらも、ここでの撲滅先はきっと一つではない。
キーを連打し、連鎖反応で敵をボコボコにしていく。
その爽快感はきっとどこでも変わらないだろう。
『この集団戦コンテンツ実装した運営(敬称略)天才』
『無限に湧いてくるよねそれ』
こういうゲームの内容だけは一言一句間違わずに打つという点において、この人は天才なのかもしれない。
この人がゲームの内容で語彙を間違えた瞬間を見たことがない。
いつか間違えて自ら吹き飛ぶ瞬間をスクショで収めてやりたい。
『プラレロンが実装された理由はこのためだけ』
『だけは多分余計』
集団戦特化のキャラクターは単体の敵に対して相対的に弱くなる。
つまりはこの手の集団特化を使うにはアリのように敵が溢れてくる場所が必要なわけだが、それがあると爽快感を最も体験できる場へと変わる。
ゲームの中でストレスを発散させる方法は二種類ある。
HP(体力)の多い敵に対して高火力をぶつけるタイプ、と低体力の敵に対してある程度の火力でボコボコにしていくタイプ。彼女は後者のようだ。
『プラレロンなんて伽乃さん引く理由あった?』
伽乃のガチャ引きの基準は、推し>その次に好きな推し>推しを全力で強くするために必須なキャラ(の中でも気に入ったキャラ)
という三段階。
要は彼女のガチャ履歴は推ししかいないわけだが、プロレランはその三つに該当しない。
『ビジュ』
『あ、そう』
何だか想像出来ていた回答だった。
(赤髪のチャラい系イケメン、尚ショタ身長)
登場人物に作者は感情を乗せない、あるいは自己投影をしない、キャラはキャラだ、というのが割と当たり前と考えらる世界ですが、私はがっつり入れるタイプです。
駄目かなと毎日考えますが、毎日、寝る前にはやっぱりこれじゃないと書けない、という感情に至り私の体もベッドに至ります。