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Freedom Utopia  作者: ごっこ
本編
24/58

魔法制作

「まとまってきた。もう一度整理しよう」


魔法を想像して創造するってのは限度があるけど、自分で魔法を作れるってことだ。魔法だけなら物理が不遇になる。たぶん特技も同じような仕様だと思う。勘違いじゃなければな。


自分の魔法を生み出す上で大事なのが、魔法の特性を決めることだ。


形成は魔法の形を決めるために必要な特性。丸とかバツとか想像することで魔法として出せる。ブーメランみたいな形にして投げたら曲がったから、形をうまく作れば色々できそう。


集積は簡単に言えばチャージだ。魔法を留めておける。時間経過で威力が上がっていくから集積の有無でダメージがかなり変わると思う。ステを上げてなかった俺が東部地方のモンスターを倒せたのはこの特性を持つショットのおかげだ。集積の欠点はチャージしすぎると自分にダメージを受けることだ。手に集める時間を長くするとその分、手の痺れが大きくなってHPが減りだしたのを実際みた。


加減は今のところ速さを決める特性だ。器用な人なら時間差攻撃ができると思う。攻撃遅いと当たらないからな。これも大事。


んで付与。色々やってわかるのは斬撃とか打撃とか射撃みたいなダメージの判定の計算法を別のものにするみたいな感じ。魔法属性を魔法斬撃属性とか魔法打撃属性とか。モンスターによっては刺さるものだ。


最後に変質だ。これよくわからないんだ。性質を変えるのはわかるけど爆発させる性質にする以外の魔法を知らないから諦めた。


この特性を入れて魔法を作るわけだけど、俺の光属性魔法をLv1から4まで上げた。確かめながら上げたから間違ってないと思う。レベル毎に特性を組み合わせられる数が増えてった。


Lv1の時は1つ、2の時は2つ、3の時は3つ。ライトカッターもどきを作ろうとした時、2までは作れなかった。これはライトカッターが形成、加減、付与の特性を利用してたから。3にしたらカッターもどきを作れたからな。


属性魔法は火水風地光闇の6属性。最大レベルは10。対応する属性魔法のスキルを取らないと魔法を作ることはできない。当然か。これは予想だけど、覚えた属性魔法のレベル分しか特性を組み合わせることができないんだと思う。


こんなところか。


魔法剣士、魔法剣士。俺が理想とする魔法剣士はどんな戦い方をする? 距離とって魔法を使うのは違う。俺は魔法を武器として接近して戦い、遠くの敵にも魔法で攻撃する。遠近両用がいい! 器用貧乏になりやすいけど俺の理想を体現できるなら器用貧乏万歳!


「まずは槍投げ」


光の槍をイメージ! 形成、加減。速度は最大。完成!


「おらあ!」


木にバチっと当たっておしまい。


「違うんだよなぁ。剣士が距離取った時に槍投げないだろ。やっぱMP消費は高くなるけどチャージ必須だよな」


特性の数に応じてMP消費も高くなる。でも威力が低けりゃ使い物にならないしな。次ブーメランと剣。剣は長剣でブーメランはブーメランよ。


形成、集積は一緒でブーメランには加減をつけて速度最大っと。


「おし……ヘァ! テイヤァ!」


ブーメランのチャージ全開で投げて、回転切りしてやった。妖精の緑の服装備探しておけばよかったか?


ブーメランは威力そこそこだし、曲がったしいいんだけど、木に当たった時点で消える。剣は回転切りした直後に消えた。1回何かに触れた時点で消えちゃうのはなぁ。ブーメラン使いながら剣振り回すなんて2つのこと同時にできる気がしない。ブーメラン投げようと思って剣投げたり、剣で攻撃しようとしてブーメランで殴りそう。近接の時は剣のみ、遠距離の時は別のものにしたほうがいいな。


その前に一度触れただけで消えてしまう魔法をなんとか維持できないもんか。妥協して長剣装備するか? 技巧派っぽいのが好きなんだよな。装備とか戦い方を滑らかに切り替えるのが好きなんだ。長剣鞘に入れて遠距離を魔法で攻撃。鞘に入れる動作が邪魔。地面に刺して切り替え……状況次第。できたとしても俺そんなに瞬時に切り替えられないな。もっと色々やってから妥協しよ。


「弓とかどうだろ」


両手で剣出せるよな。うん出せる。十字にして――おぅ消えた。自分の魔法と触れるだけでもダメか。弓自体を形成して……矢を作って……おぅ。触れると消えるな。


「なら、弓と矢を一つの形にして射る! あっ全部飛んでった……弓ごと飛んでったらダメでしょう。飛ばすのは矢だけだ」


お飾りにならない必要最低限戦えるだけの能力になればいい。多少時間かかってもそれっぽく戦うことが重要だ。


弓と矢が触れても消えないようにしたい。言葉にするならやっぱ維持か。


「左手は弓、右手は矢。形成、維持できるか? むむむ」


弓、弓はオッケー。矢もばっちり。触れても維持してくれよ……。


「っ! できた!!」


維持ってあるんだ! なら剣を維持することもできるはずだ。ちょうどいい。弓の形を維持してる左手の魔法を……長剣に……形成、形成。


「動く、動いてる。できっ――MPお前えええ!」


MP切れた。でもできた。弓の形を剣に変更できた。なら交互に切り替えることもできる。近距離は剣で、遠距離は弓で。


「これだ。これならできる。できるぞー!!」


理想の魔法剣士に限りなく近い在り方がゲームで体現できる。モチベ上がってきたぞ!! ステの振り方も決まったな。INT中心にDEXとAGIを上げていけばいい。よぉし! 狩るぞ!

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