世界で一番売れている食べ物はハンバーガーとコーラだから、ハンバーガーとコーラが世界で一番美味いのか?
まあ、詭弁にあたるのではないでしょうか。
Wikipediaによると詭弁とは、主に説得を目的として、命題の証明の際に、実際には誤りである論理展開が用いられている推論。 間違っていることを、正しいと思わせるようにしむけた議論。
だそうです。
ハンバーガーとコーラが世界で一番売れているから、ハンバーガーとコーラが世界で一番美味い。
まずは単純な疑問から。
本当にハンバーガーとコーラは世界で一番売れているのでしょうか?
ハンバーガーとコーラは世界一売れていると口にする人は、その根拠をお教え頂きたいです。
もしも世界一売れていない場合、何の議論にもなりませんよね?
ですので数値をソースと共に示して頂きたいと思います。
ハンバーガーは世界で何個売れており、コーラは何本売れているのでしょうか?
そして他の食べ物、飲み物はどうなっているのでしょう?
コカ・コーラ社やペプシ社等々、世界中の飲料メーカーの年間生産量を合算すれば答えは出そうですが、飲料メーカーは何社あるのでしょうね?
ハンバーガーの場合、個数なんて出るのですかね?
具体的な数値もないのに、世界一売れていると言い切る事は出来ません。
根拠の無い思い込みになってしまいます。
世界一売れているのか分からなければ、当然世界一美味いと言える事は出来ません。
数値なんて出てこないとは思いますが、それでは話が進まないのでそういう前提で次に進みます。
さて、ハンバーガーとコーラが世界一売れている様です。
だからハンバーガーとコーラが世界一美味いのでしょうか?
この論が成り立つ前提には、世界の人があらゆる食べ物の味を知っており、あらゆる食べ物を選べる財力があり、いつでも好きな食べ物にアクセスでき、かつ必ず美味しいモノを選ぶという前提が必要です。
例えばアメリカの貧困層の方は、ファーストフードしか選ぶ事が出来ないと言われています。
野菜などの健康的な食材は高くて買えないとか。
そんな状況で、ハンバーガーが美味いから選ばれているとでも言うのでしょうか?
もしも彼らの財力が豊かであり、健康の事までも考える人であれば、果たしてハンバーガーを選ぶのでしょうか?
また、例えばマクドナルドが国の中に無ければ?
近くには牛丼屋しかなければ?
牛肉を食べられない宗教の人であれば?
小麦アレルギーがあれば?
食べ物は必ずしも美味しいからそれを選ぶという訳ではなく、それしか選べない人もいるし、金額からそれしか買えない人もいます。
ハンバーガーが世界で一番売れているからと言って、それが一番美味しいとは言えません。
それに、世界で一番飲まれているのは水だと思います。
ボトルで買う訳ではないでしょうから数値には出ませんが、ただの水が世界で一番飲まれているのでは?
ですから、世界で一番美味い飲み物は水だとなりませんか?
まあ、水が一番飲まれているとの証明は出来ませんが・・・
そして世界で一番食べれているモノは何でしょう?
穀物の生産量からすると小麦は7.5億トン、トウモロコシ9.7億トン、米4.8億トンです。
トウモロコシは飼料用が多いので参考にはなりませんが、小麦を食用に使う分は大体4億トンです。
ただ、それは麺やパンといった種類に別れていくので、一番食べられている食べ物を推測する事は難しい。
お米の場合、ほぼご飯にして食べるので、つまり世界で一番食べられているのはご飯です。
よって世界で一番美味しいのはご飯となります。
無茶苦茶ですね。
屁理屈ですみません。




