78話 ダンスインザダーク
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
淡河弾正
「……しくじった」
演習を第二段階に移行するという指令を受けた時に自分たちの失態を悟った。考えてみれば実戦で余所の戦場が片付けば援軍が来るのは当たり前の事。演習だと多寡を括っていたとは言わないが、時間を掛け過ぎた事が重く響いている。
時間がかかった事にはいくつか理由があるが、まず演習開始の際に「攻め手に慣れていない部隊の為、極力正攻法で挑む事を望む」という上からの指令を受けた事が一つ。
そして合流早々に宍戸隊を狙った離間策にまんまと引っ掛かった事が一つだ。夜襲に備えていた衣笠隊が、密使として跋扈していた置塩城守備隊の者を捕まえた事が事の起こりだ。当然、尋問を行うのだが、流石に演習では拷問で吐かす事は出来ず、変わりにお互いがサイコロを投げ、その出目にお互いに秘匿の固定値を合算し、数値の多寡で判定をする。尚、同一の相手に対しての判定は一日に二回まで。但し出目がピンゾロの場合は次回も自動失敗となる。
最初の判定結果は不可。尋問を担当した宍戸殿がまんまと二大太陽神を出した所為で何も聞き出せず、また自動失敗の為、その日一日の判定は終わってしまった。
二日目、3・4の出目7に対し、担当変わって衣笠が振り2・5の出目7の同数で失敗。この時点で相手の固定値の方が高いと判明。二回目も似たような結果で失敗。
ここまではまだ許容範囲内の結果だった。
三日目、2・3の出目5に対して赤松殿が3・5の出目8。聞き出せた情報は「宍戸隊の裏切りについての打ち合わせ」。
大激震が奔った。
そしてあろう事か、急遽裏切り疑惑が発生した宍戸殿が弁明を行い、その真偽判定を行った結果、まさかの二大太陽神。もうどうしようもなくて、絶望で項垂れる宍戸殿には悪いが、その場に居る我々三人は声を挙げて笑うしか無かった。
笑ってみたものの、判定は判定。そんな状態で纏まる訳も無く、精細に欠いたのが大きく響いている。
ましてや、目の前の置塩城。試験的に様々な土木技術が投入され、何と言っていいかわからない攻め辛さがある。城の前には夢前川という天然の堀。それを超えると見た目からして高い壁がそそり立ち、出丸が刺々しく、攻め口が隘路となっている為、迂闊に攻め寄せると容易に殲滅される事が眼に見えているのだ。
勝機は兵糧攻めか野戦しかなかった。正攻法など知った事か。
だから時間をかける事に誰も異論は挟まなかった。だが、膠着状態だった戦場は一気に次の局面を迎えようとしている。
間違いなく敵側に援軍が来るだろう。使者を捕えれば済む話だが、我ら外様とは違う、黒田家直轄兵という事もあってこういう戦には滅法強い。かなり厳重に網を張っているが、まず間違いなく跋扈しているだろう。それに加えて援軍の条件が「各隊の判断」に委ねられている事から、使者を潰したとしても、勝手に判断されて押し寄せてくる可能性もある。防ぐ事に労力を費やす事よりは、迎え撃つ前提の手立てを講じた方が良いはずだ。
その方が……良いはずだ。良いはず、だが。
「難しい顔してるなー、弾正」
「……実際難しい」
迎撃の為、姫路方面側に長々と掘り進めた急増の塹壕の中、一休みと言わんばかりにどっかりと座っていた恰幅の良い男がこちらに向けて手を振っていた。最近、黒田家の将帥内で大陸の三国志を物語化させた貸し本が流行っているのだが、その影響を受けてか「虎痴」と呼ばれる男。力はあってのんびりした風貌はまさしくそっくりではある。
「やっぱり、城攻めのつもりが防衛戦になったなー」
「……軍議だ、衣笠」
「ほいほい。でも、小難しい事はまかすだよ」
防衛戦になれば勝ち目はあるかもしれない。だが、俺達は攻めないといけないのだ。それが命令だから、じゃない。ここで結果を残せないようならば俺達の出番は眼に見えて少なくなるからだ。
大殿には敵将を許す度胸がある。だから旧別所勢はその軍門で働く事が出来た。そして、だからこそこれからどんどん軍の層が厚くなる。戦域は広くなり、古参ならば古参であるだけの証を求められる。
後詰と守備専門だけで……満足しろと言うのか。
現に、俺達を押し止めているのは俺達の次の世代の将だ。
こんな欲望はこの家に来なければ抱かなかっただろう。だが、俺達は戦場に求められ、そして戦場を求める。そういう生き方を望み、そして今更他の生き方をしようとしても出来ないのだ。
多分、今回失敗しても大殿は笑って許すだろう。
二の丸――参謀府も敗因の分析をお願いすれば答えてくれるだろう。
それ故に己が矮小さに反吐が出る。俺達は甘んじるだけの人間では無いはずだ。
「出来ない」理由はいくらでも探す事は出来た。その中にいつの間にか紛れ込んでくる「やらない」理由は探したつもりではなかった。
賢さか。誇りか。選ばなければならない。
「衣笠」
「なんだー?」
「横から乱入されてどれだけ保てる?」
「……相手の数にもよるけど、もし仮に相手が殿ならば2刻」
「十分だな」
やる理由は見つかった。ならばやるか。
既にやられているのだ。そんな中、なに他人ヅラして「俺達は賢い」と守りに入ろうとしているのだろうか。
「やるか、衣笠」
「そだねー」
どうせならば殿が来てもっと絶望的な状況になればいい。
そのど真ん中で馬鹿になって暴れまくってやる。
◆
黒田小一郎
風に乗って何とも言えない染料の匂いが鼻についた。この試し合戦はなるべく相手を死傷させないように各武器に染料を付けて戦っている。味方は茜。敵は藍。致命傷となる場所に色がつけば戦死、重傷と判別しているが実の所あんまり役に立っていない。完全に一撃を貰っていれば話は別だが、多少色が飛び散った程度では退場にはならないからだ。
夜が明ける前から藍色の波が押し寄せている。今までの攻撃が小手調べだと言わんばかりに。予想はしていたが、実に苛烈だ。先陣は赤松。猟犬のように鋭く狙いすます攻撃を凌ぐと、入れ替わるように宍戸。こちらは勢いは弱くとも手堅くいやらしい。叫び過ぎてしゃがれてしまった声で荒木が喝を飛ばしている。
「第二波、間も無く退くかと」
「敵、別動隊は」
「敵前線に再攻撃の予兆あり。ですが、別動と呼べるほどの動きはこちらの警戒線に引っ掛かっていません」
後方において情報を統括する山名さんの言葉に仁王立ちのまま頷く。歳若い事と、総大将だという二つの理由から最前線に赴く事は止められた。それでも座って待つような真似は出来ない。
「搦め手を仕掛けられるとしたら退いて一息ついた頃」
「警戒を強めます」
苛烈ではあるが愚直だ。この置塩城が黒田家に属してから試験的に魔改造を繰り返された所為か、非常に攻め辛く、守りやすい城であるという事を抜いても正攻法過ぎる。まともな攻めだけで済む訳が無いと警戒心と猜疑心が募る。
どこかで戦局が動く。
「敵、右翼より第三波を確認!旗印から淡河隊!」
「正門隊は兵を動かさず予備隊を当て専守防衛。数は40」
「予備隊40名にて専守防衛、承知しました」
これで正面に60名。新手に40名。鞍掛山別動隊50名。予備隊が40名。退場判定10名。中々やりくりが厳しくなってきた。退場者が少ないのが救いだが、予備隊の一部を使者は斥候に当てているだけに、特に厳しい。
「すぐには反攻に移れなさそうな……攻めですね」
「……ええ。だけど、その時になったら意地でも反攻します」
最前線でなくとも気迫で肌がひりつく。こちらに向かっている援軍が近づいてきているから焦っているのだろうか。それにしては気迫が違う。
今までは何をしてくるかわからない怖さがあったが、今は何が何でも喉笛を噛み切ってやるという凄味を感じる。
これが実戦部隊。これが歴戦。恐ろしくも頼もしくもある。
「報告ッ!書写山方面より軍影あり!」
「旗は?」
「丸に三つ引き両紋!吉川隊!そして……」
「よく引っ張り出しましたね……小一郎様」
「十五文銭!大殿に!」
勝つ為ならば使いますよ、兄でも。4日の政務代行で来てくれるもんならば安いもんです。子煩悩愛妻家、家族大好きですから正直チョロいです、あの人は。
「さあて、城の前はそう広くないから乱戦必死ですね。お願いですから討たれないで下さいよ?」
「2人ぐらいは道連れにしたいですね……手筈通り城を頼みます。山名さん」
「……怒られても知りませんよ?」
反攻は全員で出る。山名さんも出れば城はガラ空きになる。その隙に城になだれ込みたいのならばなだれ込めばいい。試し合戦の勝利など欲しければくれてやる。
だけど――。
「将としての勝ちは貰い受けます――さあ、反攻を始めしょう」
◆
黒田隆鳳
毛利を下してから此の方、配下達からの信頼がとんでもない事になって来た気がします。隆鳳さまだよー。
さあ、因縁の吉川二回戦、と意気込んで追い掛け追い抜け遭遇戦のように移動しながらケンカしてきたわけだけど、小一郎からの使者が来て気が変わった。4連休とか最高じゃねぇ……?
「コレを手玉に取るとは末恐ろしい弟じゃ……」
「あー、感じとしては小早川に似てる気がするかも」
新顔なのに主君を「コレ」扱いするとは良い度胸だな、と言いたい所だが、殊勝な吉川なんて吉川じゃ無いなと思う今日この頃。実際に俺からすれば、戦って一番楽しい相手だと思う。
正直俺は軍を率いる事はそんなに巧くなかった。だが、吉川とやると、同類でかつ将としての差があるからか、戦っている最中に、生まれて初めて頭で描く軍の動きと実際の采配がリンクするようになってきた。それが楽しくない訳が無い。
人に言うと「何言ってんだコイツ」って顔されるから言わないけど。特に官兵衛には。
「ウチの馬鹿弟よりは腹が据わっとる気がするのぉ。まあ、ウチの馬鹿弟と同じく、間違いなくオヤジが好きな型の将じゃ」
「一端の将扱いするか」
「ワシ自身初陣は元服前の11じゃけぇ何も言えん。こっそりオヤジに着いて行ってな。獲ってきた敵の首持って褒めてもらおうとしたら、オヤジが呆れ果てとったのをよぉ憶えとる」
流石戦国時代を代表するリアル戦闘民族……と思ったけど、人の事言えなかったわ。
「俺と官兵衛も初陣はそんなもんだったな……そういや」
「うーむ。今度はワシも倅連れて来るか……倅はワシに似とるけぇ、そろそろ同じ事をやりかねん」
「いくつだよ?」
「一番上は14……今年で15か。あと2人はまだ幼い。それに、次男はともかく、三男はどうもたわけじゃけぇ……」
「たわけか。そりゃ将来大物になるな」
天下分け目の関ヶ原で西軍に「いい加減動け」と催促されて「これから弁当食うから帰れ」って追い返したのは吉川の次男だっけ?三男だっけ?吉川の言葉から察するに三男だな。その腹の据わった破天荒振りは間違いなく大物だ。
「大物ならいいが、誰に似たんか……」
「間違いなくお前だよ」
「ぬかせ」
そこに来て、ウチはほら。2人とも俺に似て天使だから。
……ゴメン。少し嘘ついた。一郎は母親似で大人しいけど、次郎がヤンチャなのは俺の所為かも知れない。
あとついでに言っておくが、先に生まれたから一郎、あとから生まれたから次郎と名を付けたが、この時代の習慣に則れば、あとから生まれてきた方が長男になるから、次郎が長男なんだよなぁ……押し通したけど。
「さて、そろそろだが」
「狭いのぉ。乱戦になるか」
「山間の河原だからな。山城なんてどこもそんなもんだ」
「それはわかるが、せめて広い市川側に布陣せえよ」
「そっち側には田野城って支城があって、置塩城じゃなくてそっちの管轄になるし、山全体も魔改造されすぎてそっちは鬼門なんだよ」
「魔改造……成程。言い得て妙じゃ」
元々正門が夢前川側だ。裏から入ると山が凄い上に罠が凄い。姫路城の辺りは割と平坦だが、この辺りまで来ると山の所為で視界が悪い。規模といい、まさに防御特化の城、といった体を成してる。大体が俺達が落としてからの改造だが。
ちなみに、全黒田武士にとって悪夢の聖地、鞍掛山は夢前川を挟んで斜向かいにある。そろそろ移転しないとだけど……あんま姫路から遠くなくて収容力ある険しい山城無いかなぁ。まず収容力ある険しい山城って時点で矛盾してるんだけど。尚、現在最有力候補は他でも無い置塩城だ。御着城案もあるが、御着城はもう既に官僚詰め込んでるし……軍政と農政は姫路城三の丸――つまりおやっさんが担当し、御着城はいわば大蔵省だ。御着城で包囲し、ウチの大蔵大臣の藤兵衛が逃げないように見張ってるとも言う。
「……堀、いや、塹壕か。正面の旗は衣笠。厄介だな。どう突っ込む」
「左回りに迂回して……と言いたいが、待ち構えられとるけぇ、右回りに動いて渡河するか」
「渡河を見逃しては……」
「くれないな。最良は城の手勢が突っ込んで挟む形じゃが……」
時刻はまだ日の出前だが既に開戦している。辺りは暗いが篝火は見える。峠を抜け、やや開けた河川沿い。右手に川。右奥に置塩城。左手に鞍掛山。正面には深い塹壕と待ち構える衣笠の旗。川の流れは上流という事もあってやや早い上にスペースは少ない。突っ切るとなると川に逆らって川の中を進む形になるだろう。まだ暗いとは言え、川を進めば音が酷く、また身動きが取れなくなる為、あまりにも下策だ。ただ、不自然に開けられた山側のスペースがあまりにも怪しすぎる。
「それにしても気迫が凄いな」
「下手に手を出したら……大した猛者じゃのぅ」
そういうタイプじゃねぇんだけどなぁ……攻め手の全員が。どちらかというと理知的で冷静な奴らというか……。
「ん?太鼓?」
「城からじゃ……何かの合図けぇ?」
さてどうしようかと頭を悩ませていると、置塩城方面からドン!ドンドンドドン!と訊き覚えのある拍子で太鼓の音が鳴った。それと同時に――。
「……鞍掛山に潜ませとったんか」
「やるなぁ、つーか、やりすぎ」
ハーッハッハッハっと癇に障る聞き覚えのある高笑いと共に、怪しいと俺達が踏んでいた場所を狙って蛮勇の兵たちの影が駆け降りて突っ込んでいった。先頭を逝くのはもちろん、
「ナァーハッハッハ!細川京兆家当主!細川信良ー見・参ッ!勝利の魁!勝利の為の贄と成らん!」
「吉川。今、自分で生贄言ったぞ、アイツ」
「あんな明るい生贄がおるかぁ?」
勇者は突っ込むや否や、やはり待ち構えていたらしき敵兵に包みこまれていった。包み込まれても尚、「ぬわー!」と叫び声が聞こえてくるのでまだ生きているのだろう。だが、相手の動揺は見てとれる。
「吉川、左に迂回して奴と同じ軌道で突っ込め。俺は正面から行く」
「合点!」
「さあて、視界が悪い上に狭いから過去最大級の乱戦になるぜ。野郎共、祭りの時間だ」
「この戦、勝ったぞ!輩よ!行くぞ!」
どこぞの地黄八幡みたいな事を言っていく吉川とわかれて俺達も前へと押し出す。目の前に塹壕がある為、俺も含めて全員が既に下馬している。徒歩での進軍だ。同時に城側の大手門が音を立てて派手に開かれて、鬨の声を上げて突っ込む様子が聞き取れた。
この短時間で城攻めとは関係の無い方角に見事な塹壕を作った攻め手連合。そして勝利の為に冷徹に細川を生贄にした小一郎。ついでに目の前に立ちはだかる衣笠が持った普通に凶器扱いの極太の棍棒。
「大殿、覚悟だよー」
「お前らどいつもこいつもやりすぎなんだよーっ!馬鹿野郎ーッ!」
ドゴンッと凄まじい音を立てて俺の持った木刀と衣笠の棍棒がぶつかった。配慮して刃物使わなくても、普通こんなん衣笠の怪力で殴られたら死ぬわ!
「衣笠の野郎は俺が抑えるから行け!」
「はっ!」
「ぬぅ……頭を潰せば終わりだよぉ、殿」
ぶぅんッと凄まじい音と共に振り回された棍棒に、受け止めた身体ごと後ろに吹き飛ばされる。捌くのは可能だが、カンキチ並の膂力で振り回されると流石に小柄な俺には重たい。だが、お陰さまでようやくエンジンがかかってきた。
「お前ら、揃って説・教!してやるからそこに直りやがれ!」
◆
試し合戦報告書(置塩城)
攻め手:淡河弾正忠定範、衣笠豊前守範宏、赤松蔵人大輔政範、宍戸安芸守隆家
守り手:黒田小一郎利高、黒田左近衛少将隆鳳(援軍)、吉川駿河守元春(援軍)
勝者:攻め手側(乱戦を抜けだした赤松蔵人が空の城に入った為)
その後、守り手側により攻め手側壊滅。
死者:零(大殿曰く、奇跡か……)
負傷者:全員(大殿曰く、おめーら馬鹿じゃねーの)
攻め手残数:零(決着後に全員討ちとられた為、決着時の残数は不明)
守り手残数:197名(馬廻り150名、吉川隊32名、置塩城守護隊15名)
概略:
実戦を含めても黒田家過去最大級に酷い乱戦(注:試し合戦)。
各軍監の報告から上がった際立った働きをした者は以下の通り、
攻め手側:
・淡河弾正忠定範(両軍通じて武功第一、細川、山名、荒木討ち取り。吉川相討ち)
・衣笠豊前守範宏(塹壕の高速設置)
・赤松蔵人大輔政範(城攻め一番槍)
守り手側:
・大殿(衣笠討ち取り)
・毛利四郎(偽報による足止め計略)
・山名右衛門督義親(全体の差配)
・荒木信濃守村重(反攻先駆け、宍戸討ち取り)
・細川右京大夫信良(伏兵による先駆け奇襲)
・吉川駿河守元春(淡河と相討ち)
番外:
・黒田小一郎利高(落城後、赤松封殺)
・宍戸安芸守隆家(全ての元凶となった素晴らしきサイコロ運)
大殿から一言
「俺ァ休み貰ったからもう寝るからな!寝るからな!」
黒田総参謀より一言
「貴様ら全員馬鹿じゃねーの」
黒田美濃守内政統括から一言
「小一郎、試し合戦とは言え味方を死亡前提の囮にするとか、お前土間メシ一カ月な」
母里統括より一言:
「功罪あれど、援軍2部隊を除く全員に再教育の必要性あり」
毛利陸奥守相談役より一言
「……皆、まだ青いな」
報告者
石川小六宗連
以上。
次男ヤンチャの法則
隆鳳→黒田家次男(養子)
吉川→毛利家次男
次郎→隆鳳の次男
山名くん→山名家次男
細川閣下→三淵家次男
小一郎→黒田家次男(養子の隆鳳を除いた場合) NEW!
番外(作中外)
織田ノッブ→織田家次男(ただし正妻の子の為扱いは嫡男。三男の説もある上に〝三郎信長”なんだよなぁ……)
森武蔵(森蘭丸の兄で戦国時代を代表するヤベ―奴)→森家次男
島津義弘(いわずと知れた鬼島津)→島津家次男
真田幸村→真田家次男
ちなみに上杉師匠は長尾家次男と思いきや4男だった罠(ただし次男、三男の説あり)。