入学式
せぶんと言います。これからゆっくりでも着実に更新していこうと思いますのでよろしくおねがいします。
「はぁ。新しい学校か。めんどくさいなー」
通学路を歩いていると自然にこんな一言が口から漏れた。中学3年間通った学校を離れ新しい学校に行くことに違和感を感じていた。
「葵!おはよー!」
「真か、おはよ。朝から元気だな。」
「そりゃ元気でしょ。だって学校に女の子がいるんだよ。3年ぶりの共学だよ。元気じゃないほうがおかしいって」
「そうか?俺はなんか色々めんどくさいや」
「ホントに面倒くさがりだね。とにかく入学式がんばろ!」
「そうだな。とりあえず座りたいわ。」
「ふふっ。じゃあ女の子のいる場所へレッツゴー! 」
『新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます。 これから新しい生活が始まります......』
ふわぁ。つまんね。入学式なんてやる意味あるのかね?まぁどうでもいいけど。そんなことを考えていると真が話し掛けてきた。
「今日のあいさつ考えてる?ちゃんと考えとかないと先輩に絞められるよ」
「お前は考えてるのかよ?」
「当然じゃん!昨日すっごい考えたんだから。今も言うこと脳内で復習してるとこ」
「じゃあ俺も部活までに考えとくわ。おっ。入学式も終わりっぽいな」
入学式の後にクラス分けのプリントが配られた。真とは違うクラスだった。でも、奏多が同じクラスだった。 教室に行くと一番後ろに奏多が俺の席をとってくれていた。
「葵!こっち!」
「席ありがと。」
「いえいえ。どう?馴染めそう?」
「まだわからんわ。お前は?」
「俺はぼちぼちかな。女の子がいることに違和感を感じるぐらいかな」
「それは俺も。真は女いるからってすっげーテンション上がってた」
「真らしいね。今日は部活届け出して早く帰ろう 。疲れちゃった」
「あいさつするって真が言ってたけど?」
「新入生は即帰宅だからあいさつなんてできないよ」
「そっか。じゃあ早く帰ろう。眠たいわ」
ガラガラガラ
女の若い先生が入ってきた。
「はい。席に座って。私がこのクラスの担任の井上 真紀です。27歳で担当する教科は英語。趣味は料理と読書。なにかあったら頼って来てね。じゃあ今日は資料配布して各自一言自己紹介して終わりだから右前の人から自己紹介よろしくね」
うわぁ。自己紹介あんのかよ。面倒くせっ 。部活のあいさつないから気抜いてたわ。奏多の自己紹介見てからどうするか決めるか。
「今井奏多です。大和中学から来ました。部活は剣道部に入ります。」
ざわっ
教室が少しざわついた。当然だよな。大和中学って言えば有名な進学校だしな。俺も注目浴びるのかよー。だりぃなー。
「次の人お願いします」
あっ俺で最後か。
「如月葵。大和中学から来ました。今井奏多とは中学からの友達です。以上です」
「はーい。終わったみたいね。じゃあ今日はこれで終わるから何かあったら質問しに来てね。さようならー」
「葵、先生のところ行くよ」
「おう」
「先生部活について何ですけど?」
「今井君は剣道部って言ってたね。如月君は?」
「俺も剣道部です。」
「そうなんだ。じゃあ剣道部の顧問の先生に入部届け出しておきますね。それと質問があるんだけどいいかな?」
「なんですか?」
ニコッとして奏多が返事をする
「どうして大和から桜田に入ったの?学力ではどう考えても大和のほうが上だし、桜田の剣道部は廃部寸前。どう考えても桜田に入る意味ないよね?」
「それは秘密ってことで」
不敵な笑みを浮かべながら奏多が答えると先生はそれ以上追及してこなかった。
「奏多どうする?帰る?あいつらと会う?」
「もう疲れたし帰ろう。真は煩いし光は真面目だしこれから会ったらもっと疲れるよ」
「だな。じゃあ明日な」
「うん。またねー」
家に帰るとすぐに寝てしまった。母さんが心配して起こしに来たので朝まで眠ることは出来なかったが疲れはとれた。ご飯を食て日に備えることにしよう。
如月葵 きさらぎ あおい
170㎝ 57㎏
中学時代は副将として試合に出場していた。
性格はめんどくさがり屋。
剣風(剣道の試合スタイルのこと)はカウンター型で返し技や抜き技を得意とする。
容姿端麗であり中世的な顔をしている。髪の長さはミディアムで伸ばし中。
今井奏多 いまい かなた
168㎝ 55㎏
中学時代は中堅として試合に出場していた。
性格は温和でみんなのまとめ役。
剣風はオールラウンダー。なんでも器用にこなす。
容姿端麗で成績優秀。いつもニコニコしているので男女問わず人気がある。仲間を傷つけられるとスイッチが入り黒くなることもあるとかないとか
藤堂真 とうどう まこと
159㎝ 53㎏
中学時代は先鋒として試合出場していた。
性格は元気。あとバカ
剣風は特攻型。攻めて攻めて攻めまりチームに勢いをつける。
容姿端麗で女顔。私服で歩いていると女の子に間違えられることもしばしば。勉強は苦手でいつも赤点ぎりぎり。
登場人物はこのように最後に書いていきたいと思います。