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同居決定!

はいはーい、急きょですがここで幕引き発表です!

本来はもっと続く予定・・・それこそラノベ一缶分くらい続く予定でしたが、ここで一端の幕引きとします!


いえ、まあ・・・本当はもっと設定も作っていたんですよ?

主人公の裏設定とか、主人公属性みたいなのもいろいろね


・・・けどまあ、ぼくのユーザーページ見ている人はご存じでしょうが、連載5本てなんぞ? という話でして・・・(汗


というわけで、ここで一端の区切りとしまして、完結とさせていただきます――いえー! 打ち切り連載だぜコンチクショウ!


 父さんの視線が、俺でなく背後のイクミへと伸びる。

 その視線は露骨に警戒しており、俺に対しても説明を求めるような視線が突き刺さった。

「で? どういうこと、遼ちゃん?」

「あ、えーと、だな……」

 今日から家族になることにしました! と一息に言えれば楽なのだろうが、口にした先が怖い。

 お茶を濁すように口ごもり、なんとかいい言い訳がないかと思考を巡らせるが、なんともいい言い訳など見つからない。

「今日からここで過ごすことになるそうですます」

「……ここで?」

「う、ちょ、お……っ!」

 淡々と、むしろ完全に感情が欠けてしまったような静かな声がイクミから放たれ、俺は目を丸くする。

 対して父さんは眉を顰め、その言葉の真偽を問うように俺のことを見つめなおした。

「……単なる友達じゃ、ないんだね?」

「…………。ああ」

 事ここに至れば、俺も覚悟が決まった。

 疾うに覚悟は決まっていたのだ。あとはそれが、揺るがなければいい。

 さすがに家族――父さんに対しては、のらりくらりと口を濁すわけにもいかないから、一層の固い覚悟が必要だっただけだ。

「今日からこの家で生活させたいと思っている」

 ……覚悟自体は決まっている。

「…………。理由は?」

「いろいろあるが……こいつのため。そしてついでに、俺のためだ」

「うぅん……」

 父さんは悩むそぶりを見せ、次にイクミへと視線を投げかけた。

 背後に控えるイクミは、どこか人形を思わせる無表情で事の成り行きを見守りさえせず、リビングのあちらこちらに視線を彷徨わせている。

 ふと、俺たちの視線に気が付いたのか、こちらを向き直って作り物めいた笑顔で、

「邪魔になるのなら断ってくださっていいですますよ?」

「うむ……」

 その言葉遣いに面を打たれたように目を丸くした父さんだが、すぐに気を取り直して考え直した。

「……本当に、自分の為でもあるんだね? 遼ちゃん?」

「ああ」

 間違いない。


 なぜなら俺は――イクミに、重ねているのだ。

 ……自分の姿を。


 俺はしおびたキャベツの芯をかじったような、本来は触れない生の甘さと得も言えぬ柔らかい感触を感じたような、微妙な気分になりつつ、そう答えた。

「……頼む、父さん。こいつを内で引き取らせてくれ!」

「引き取るって……彼女、家族は? ……いや――」

 ――もしかしたら、家庭がよほどの悪環境なのかもしれないけれど。

 という言葉でも呑み込んだのだろう。父さんは途中で「しまった!」という顔になりながら、それでも理由を問う瞳は変わらない。

 俺も、その辺りをうやむやにするつもりはない。

「彼女に家族はいないよ。ついでに言うと、彼女は戸籍もないかもしれない」

「え……?」

「家なき子の籍なき子だ」

「…………。……それ、本当?」

「ああ。詳しくは話せないけど、まず間違いない」

 重くなり過ぎないように、肩をすくめて深く語る意図がないことを示す。

 結果や現状さえわかれば、そこに至る理由や経緯まで話さなくてもいいだろう。

「…………。……この家に、迷惑は?」

「ない、と思う。食費とか、その他もろもろは別だけど……。あったとしても、俺が何とかする」

「……遼ちゃんが?」

 ――できるのか? というニュアンスを含んだ問いかけに、迷わずうなずく。

 できるのかどうかではなく、やるのだ。

 ――背負うと決めたのだから。

「……わかった。とりあえず、彼女はうちで引き取ろう」

「ありがとう」

 俺の感謝の言葉に、父さんは弱々しく微笑んで首を振った。

「感謝は要らないよ……家族じゃないか。頼ってくれて、嬉しいよ」

「…………」

 俺はその言葉に、戸惑いを覚える。

 どうして戸惑うのか、それは分かっているつもりだ。戸惑う場面でなく、素直に言葉を受け取る場面だということも。

 それでも俺は、戸惑いを覚える。


 ――だって、この家に母さんがいないのは、俺のせいなのだから。

 ――だって、この家が本来の家庭でないのは、オレが原因なのだから。


 俺はどういう表情をすればいいのか……いや、こういう時は笑うんだ。喜ぶんだ。

 けれど、その笑顔を、喜びを、表現することを、俺は自分で許せていない。

 もどかしい。その気持ちを抱えて、俺はどういう表情をすればいいのかを知っているのに、うまく表情を表せない。

「それより遼ちゃん。おなか空いたー!」

「あ、……ああ。わかった、なんか作る」

 俺はいまだ腕にビニール袋を持ったままであることにようやく気が付いて、急いで冷蔵庫に野菜をいれ、適当な食材を取り出してキッチンに入る。

「……決まりましたか?」

「うひゃう?」

 急に話しかけられたかと思うと、イクミが俺の背後に立っていた。そのことに驚きつつ、ドキドキ動く心臓を抑えて「何のことだ?」と訊く。

「今日の夕食ですます」

「……お前がこの家に居られるかどうか、じゃないんだな……」

 ぐったりした気持ちで、考えていた「焼きそばだ……」という言葉を返した。

「……ついでに言うと、お前は今日からうちの子だ。暫定的かもしれないが、それでも……な」

「ええ、わかってます。あなたに言い負かされた――というよりは、根負けしました時から、覚悟の上ですます。この身のすべてをささげる覚悟ですます」

「そこまでの覚悟はいらねえよっ!」

 使う野菜を一通り並べ終えると、改めてイクミに向き合って、言い直す。

「これからよろしくな!」

「……はい」




打ち切り連載となりましたこの小説も、また機会があれば再開とさせていただきたく思います

真の完結を見られることを願いつつ、いったんこの物語は、祈りながら幕を閉じます


世界が平和でありますように――

(「連載再開を祈るんじゃないんだ・・・」とセルフ突っ込み乙!)

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