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覚醒者学校の唯一無二の生徒  作者: 霧野夜星


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第五十六話 妖狐変化

「ギャギャアッ!」

「ぐっ!」


 星斗は慌てて精霊の盾でグリフォンの爪攻撃を防御する。


「聖光斬!」

「ハイオーラブレード!」


 それを見たアンリとゴールドナイトが、星斗に攻撃を防がれたグリフォンを狙って剣のスキルを放つ。


「グガッ!」


 光と魔力の斬撃でダメージを受けたグリフォンは、背中の翼を羽ばたかせて宙に浮いて後方に移動し、星斗達から距離を取る。


「本条君、大丈夫?」

「うん。思ってたよりグリフォンが速くて、ちょっと驚いただけだ」


 星斗はまだ表示されているユニークスキルコピーウィンドウを見て、元々習得していた火魔法に風魔法を上書きする。


「召喚士殿! 奴が風魔法を使う気です!」


 ゴールドナイトが、空中にいるグリフォンの魔法発動の準備に気づき、そう叫ぶ。


「むっ、空中にいるから剣は届かない。ならばこっちも魔法で……」

「グワワワワッ!」


 グリフォンはグリフォンの言語で魔法の呪文を唱え、風系中級魔法スパイラルカッターを星斗を狙って放つ。


「魔法障壁!」


 それを見た星斗は壁状の魔法障壁を展開して、迫ってきた回転する風のやいばを防ぐ。


「今のは風系中級魔法か。それにしては発動が早かったから、奴は詠唱短縮を持っているに違いない」

「じゃあ、魔法も警戒しないと」

「サンダーウェーブ!」


 空中にいるグリフォンを狙って、後衛のハイダークエルフが雷系中級魔法を放ち、それがグリフォンに命中する。


「ガガガガガガ!」


 全身が感電したグリフォンは、上手く翼を動かせずに地上に落下した。


「今だ! 氷結斬!」

「聖光斬!」

「ハイオーラブレード!」


 星斗達の怒涛の連続スキル攻撃によって致命傷を受けたグリフォンは倒れて消滅し、その場に宝箱が出現する。


「そっちも終わったようね」


 もう一体のグリフォンは明日香達が相手をしていて、今、戦いが終わったところだった。


「宝箱を開けてみよう」

「何が入ってるかな?」


 星斗とアンリが宝箱のそばに集まり、彼女がふたを開けると、中に指輪がひとつ入っていて、アンリがそれを手に取り、簡易鑑定のスキルでその名前を知る。


「風の精霊の指輪だって」

「速さが上がる装飾品ね。それはアンリちゃんが収納しておいて」

「はい」


 島にそう指示され、アンリはアイテムボックスに風の精霊の指輪を収納する。


(今の雷系中級魔法……私のより強力だったし、発動までの時間も早かった)


 成田は、先ほどのハイダークエルフの雷魔法のことを考えている。


(彼女が、魔力激化を持ってるのは間違いない。それに詠唱短縮も持ってるはず。レベルと雷魔法のランクは私の方が上だと思うけど、同じ魔法だったら彼女の方が強い)


 成田は杖や指輪などの装備品で魔力を高めていたが、それでも魔力激化を持つハイダークエルフの魔力の強さには及ばなかった。だが彼女は雷魔法のランクがSなので、最上級魔法まで使うことができた。


(私も、うかうかしてられない。もっと強くならないと)


 成田も星斗達の成長を見て、やる気が上がったようだ。


「さあ、先に進むわよ」


 その後も星斗達は地下十二階の通路を進んでいき、モンスターを倒しながらマップの隅々までまわって宝箱を回収していく。そして地下十二階の転移の石碑がある部屋まで到着した。


「地下十二階もかなり広いわね。地下十一階も広かったけど」

「地下十階より下層は、広い作りになってるみたいね。簡単には最下層まで行けないようだから、今日はここまでにしましょう」


 星斗達は地下十二階の転移の石碑で入口に戻る。そしてライジンギルドの本部ビルに車で行き、星斗は、複数の魔石と「電撃の剣」と「闇の杖」を手に入れた。


 電撃の剣 攻+75 雷属性武器

 闇の杖  攻+40 闇魔法強化20%


 そして次の週の土曜日になり、星斗達は再び天満ダンジョンに集まった。


「今日は地下十二階から探索を始めるわよ」


 星斗達は転移の石碑で地下十二階に瞬間転移して、そこから探索を再開する。星斗は入手したばかりの電撃の剣を装備していて、ハイダークエルフは闇の杖を装備している。


「グリフォンが一体に、ミノタウロスが二体いるぞ!」

「Aランク三体なら、前衛は二人づつで対応して」


 島の指示で、星斗はゴールドナイトと共にミノタウロスと戦い、明日香とアンリがグリフォン、島と鈴木がもう一体のミノタウロスと接近戦を開始する。


「うりゃあ!」


 星斗は今回はスキルは使わず、電撃の剣に電気をまとわせて斬撃を放つ。彼はダンジョンに入った時、ゴールドナイト、ハイダークエルフ、妖狐を召喚して大量のMPを使ったので、MPを節約するためにスキルは使わなかった。


「ヴモーーーッ!」

「ハイオーラブレード!」


 ミノタウロスは巨大な鋼鉄の斧を振りまわし、ゴールドナイトは強大な魔力をまとわせた黄金の剣で攻撃する。


「ヴモーーーッ!」

「まだまだ!」


 星斗は攻撃スキルを使わないかわりに、何度も雷撃の剣を振るってミノタウロスにダメージを与えていく。するとハイダークエルフの闇系上級魔法発動の準備が完了する。


「シャドウチェーン!」


 ミノタウロスの影から四本の闇の鎖が出現し、それがミノタウロスの全身に巻き付いて動きを止め、さらに闇属性のダメージを与える。


「ヴモーーーーーーッ!」

「これでどうだ!」


 動けないミノタウロスに、星斗とゴールドナイトが斬撃を放ち、それが致命傷となったミノタウロスは、その場に倒れて消滅した。


「よし、あっちの援護に行くぞ!」

「はっ!」


 星斗達は、島と鈴木が戦っているもう一体のミノタウロスと戦闘を開始し、四対一の戦いになった彼らが有利に戦いを進め、その後、ミノタウロスを倒した。一方、明日香とアンリも、成田の雷魔法の助けを借りてグリフォンを倒した。


「敵の全滅を確認!」

「今のはうまく連携して戦えたわね。誰も大きな怪我してないし」

「クオーーン」


 戦いが終わり、星斗の足元に妖狐が走ってきて何かを訴えている。


「ん? どうした。妖狐?」

「クオーーーン!」


 その時、星斗の目の前にウィンドウが出現し、


「妖狐の戦闘熟練度が最大値になりました。妖狐は最終上位種族に変化できます。変化させますか?」


 と表示され、


「おお! 上位種族変化きたか! もちろんさせる!」


 と星斗が意志を示すと、妖狐の全身が光り出す。


「えっ? 何?」

「妖狐ちゃんが光ってる」

「もしかして……」


 明日香達が妖狐の放つ光に気づき、その様子に注目する。そしてその光が消えると、妖狐は体長が一メートル五十センチくらいに大きくなっていた。


「おお! ひとまわり大きくなった! それ以外の見た目はあまり変わってないな」

「それが上位種族変化?」


 妖狐の上位種族変化を見守っていたアンリが星斗に話しかける。


「そう。妖狐は仙狐せんこになったようだ」


 仙狐せんこ

 レベル  43

 HP  456   MP  387

 力    79   防御   81

 魔力   98   速さ  100


 ユニークスキル(3/3)

 回復魔法(A) 魔力激化(A) MP再生(B)


 スキル

 ヒール エクストラヒール エリアヒール 

 キュア エクストラキュア

 スピードブースト 魔法障壁 物理障壁

 魔力のブレス


 装備

 大魔導士の腕輪 魔力+15%



 エリアヒール

 仲間全員の失ったHPを小回復する。

 消費MP 40


 エクストラキュア

 毒状態、麻痺状態、睡眠状態、

 混乱状態、恐怖状態を治療する。

 消費MP 30


 魔力のブレス

 無属性の息を吐くことができる。

 消費MP 40



 次回 黒竜 に続く

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