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覚醒者学校の唯一無二の生徒  作者: 霧野夜星


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第五十四話 再戦

(なるほど。ゲームとは違って死んだら終わりだから、情報のないボスと戦うのは確かに危険だ。それに一定数のモンスターを倒していれば、外にモンスターが出てくることはないから、無理してボスを倒す必要はない。俺としては、ボスのユニークスキルをコピーだけして逃げたいんだけどな)


 島の「ボス部屋には入らない」という言葉を聞いて、星斗はそう考える。


「さあ、進みましょう」


 星斗達はミノタウロスがドロップした魔石を回収して、さらに一階を進んでいく。そしてオーガなどのBランクモンスターを倒しながら進んで地下一階へ降りると、彼らの前に人の姿の火の上位精霊、イフリートが一体出現した。


「Aランクのイフリートだ!」

「魔法を使われる前に接近して倒すわよ!」

(今の俺なら、もう魔法は怖くない!)


 島の指示を聞いて、星斗は精霊の盾を構えながらイフリートに向かって走り出し、アンリ、島、明日香、鈴木、ゴールドナイトも彼に続いて走りだす。


(へー。前の時はイフリートを目の前にして恐怖を感じてたのに、今日は平然としてる。まあ、フェンリルと対峙した時と比べれば、イフリートなんて大したことないか)


 明日香は一番前で走っている星斗を見てそう考える。そして彼がイフリートに近づくと、


 イフリート

 ユニークスキル

 火魔法(A) 魔力激化(A) 最大MP激化(B)


 どれを誰にコピーしますか?


 というウィンドウが星斗の目の前に表示され、


(妖狐に魔力激化をコピーだ!)


 妖狐

 ユニークスキル(3/3)

 回復魔法(B) 魔力激化(A) MP再生(B)


(よし、これで妖狐の魔力激化がBからAになった)

「氷結斬!」

「ぐおおおおお!」


 まず星斗が氷の斬撃を放ち、それがイフリートの実体のない精霊の体を切り裂く。


「聖光斬!」

「ハイオーラブレード!」

「ハイオーラブレード!」

「オーラクラッシュ!」


 続いてアンリ、明日香、ゴールドナイトが攻撃スキルを放ち、島も強大な魔力をまとわせた大剣を豪快に振るう。


「があああああああああああ!」


 その怒涛の連続攻撃により、イフリートは反撃もできずに消滅した。


「一方的だったな」

「今のは過剰攻撃だったかも」

「みんなでスキルを使わなくても倒せたかもね」

「今まで四人だったのに、九人いるのと同じ戦力になったからな」

「なら次からは本条君とアンリちゃんとゴールドナイトに前衛を任せるわ。浅い階層ならAランクモンスターも一体づつしか出現しないし……ああ、またマグマドラゴンが出てきたら、その時はみんなで全力で戦いましょう」


 その後は島の指示どおり、星斗達が前衛となって地下一階を進んでいく。そしてアイアンゴーレムなどのBランクモンスターや、前に戦った雪男のような姿のウェンディゴなどのAランクモンスターなどを倒しながら進んでいき、地下三階の転移の石碑がある部屋までやってきた。


「本条君。アンリちゃん。お疲れ様。疲れてるなら、いったん地上に帰ってもいいけど」

「俺は大丈夫です」

「私もまだ余裕があります」

「じゃあ、ここからは私達が前衛をするから、二人はいざという時のために力を温存しておいて」

「はい」

「わかりました」

「じゃあ、先に進みましょう」


 島の提案どおり、彼女と明日香と鈴木が前衛になって、地下三階、地下四階、地下五階と進んでいく。そしてついに地下五階の広い部屋で、全身が赤いうろこにおおわれている四つ足の巨大な竜、マグマドラゴンと遭遇した。


「マグマドラゴンだ!」

「ここで出現したか」

「本条君! アンリちゃん!」

「はい!」

「ゴールドナイト! 行くぞ!」

「はっ! 召喚者殿に勝利を!」


 星斗達は武器を構えて、全力でマグマドラゴンと戦うために準備を始める。


「ガードブースト!」

「マジックブースト!」


 まず鈴木と成田が、仲間全員の防御力と魔力を強化するスキルを発動する。


「クオーーーーン!」


 さらに妖狐が、スピードブーストを発動して仲間全員の速さを強化する。


「これで準備は整った。次は奴を取り囲むわよ」

「はい!」


 星斗、アンリ、ゴールドナイト、明日香、島、鈴木は、マグマドラゴンに向かって走りだし、成田、ハイダークエルフは魔法発動の準備を始め、妖狐はいつでも回復魔法が使えるようにその場で待機する。


「グオオオオオオオオオオオ!」


 一方のマグマドラゴンは、向かってくる星斗達を狙って、巨大な尾に魔力をまとわせて攻撃するドラゴンテールを放つ。それを先頭を走っていた星斗が精霊の盾で受け止める。


「凄い! あの攻撃を受け止めるなんて!」


 魔法発動の準備中の成田が、マグマドラゴンの強烈なドラゴンテールを受け止めた星斗の防御力に驚く。彼は全能力激化と竜麟のユニークスキルのおかげて、余裕を持ってドラゴンテールを防御することができた。そしてその隙にほかのメンバー達は、マグマドラゴンを包囲するように移動する。


「瞬速乱舞斬!」

「大破壊斬!」

「聖光斬!」

「ハイオーラブレード!」


 明日香、島、アンリ、ゴールドナイトが、マグマドラゴンの四方から同時にスキルを使って攻撃し、それがマグマドラゴンの全身のあちこちに命中する。


「氷結斬!」


 さらに星斗がマグマドラゴンの弱点である氷属性の斬撃を放ち、マグマドラゴンの体の赤いうろこを切り裂いて大ダメージを与える。


「ガアアアアアアアア!」


 一方、マグマドラゴンは星斗達の連続攻撃を受けてもひるまず、正面で盾を構えている鈴木を狙って、口から激しく燃え盛る火炎岩を吐きだす。


「ミラクルガード!」


 それに対し鈴木は、防御した後、瞬時にHPを回復するスキルを発動して、その火炎岩を受け止める。


「シャドウチェーン!」


 次にダークハイエルフがマグマドラゴンの影から四本の闇の鎖を出現させて、その全身に巻き付かせて動きを封じ、さらに闇属性のダメージを与える。


「また攻撃のチャンス! ハイオーラブレード!」

「オーラクラッシュ!」

「聖光斬!」

「ハイオーラブレード!」

「氷結斬!」


 動けないマグマドラゴンを狙って、明日香達が再びスキルを使って攻撃していく。


「グオオオオオオオオオ!」

「みんな! 離れて!」


 マグマドラゴンが次々とダメージを受けて叫び声を上げた直後、明日香が成田の魔法発動の準備が整ったことに気づいて叫ぶ。それを聞いた星斗達は、マグマドラゴンから急いで離れ、成田が雷系最上級魔法を発動する。


「ボルトカノン!」



 次回 最深部を目指して に続く

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