第二十三話 二体目の上位種族変化
(雷魔法をダークエレメントの氷魔法に上書きコピーだ!)
星斗は二体目のメデューサからユニークスキルをコピーして、ダークエレメントの氷魔法(B)が、雷魔法(B)に変わった。
ダークエレメント
ユニークスキル(3/3)
闇魔法(C) 雷魔法(B) 魔力激化(B)
(Bランクの氷魔法を上書きはもったいないけど、しょうがない。俺は皆の前で氷魔法を使っちゃったから、俺の氷魔法に上書きはできないし)
星斗が持つユニークスキルは、召喚、剣術、氷魔法と彼の周りに思わせたいので、彼の氷魔法に雷魔法を上書きするわけにはいかなかった。
(後はメデューサとの戦いに集中だ)
二体目のメデューサとの戦いが始まり、星斗達が優勢に戦いを進める。
「聖光斬!」
「ハイオーラブレード!」
「ハイオーラブレード!」
星斗、アンリ、シルバーナイトのその三連撃が決め手となり、二体目のメデューサが倒れる。するとメデューサが消えた場所に魔石(大)が出現した。
「今度は魔石か」
「こんな大きな魔石は初めて見ました」
「でも指輪はダメだったか」
「まあ、この大きな魔石は、売れば三万円になるし、このままメデューサを狙いましょ」
星斗達は地下六階を探索しながら進んでいく。そして約二時間後、彼らはメデューサを十一体倒し、四つ目の麻痺無効の指輪の入手に成功した。さらにその途中、地下六階で宝箱を三つ発見し「魔法の盾」「ハイポーション」「火炎の杖」などを入手し、星斗のレベルは21になっていた。
「これで麻痺無効の指輪、四つ入手耐久をクリアね」
星斗、アンリ、智也、美亜は、麻痺無効の指輪を装備している。
「じゃあ、これからどうする? 今日はもう帰る?」
「MPと体力はまだ余裕があるし、もうちょっといけるかな」
「俺もまだいける」
「私も大丈夫です」
「じゃあ、地下七階に進んでみましょうか」
星斗達は地下六階の地図を見て、最短距離で地下七階に到達する。そこでモンスターを倒しながら探索をしていくその途中、
「ダークエレメントの戦闘熟練度が最大値になりました。ダークエレメントは上位種族に変化できます。変化させますか? はい/いいえ」
「ダークエレメントの上位種族変化、来た!」
「おお!」
「でもシルバーナイトの時より早い気がする」
「多分、強いモンスターを倒すと、その分、熟練度も早くたまるんだろう。よし、ダークエレメント! 変化だ!」
星斗はウィンドウの「はい」をタッチする。するとダークエレメントの全身が大量の闇に包まれ、その闇が消えると、その場に褐色の若い女性が立っていた。
「これは……」
「もしかしてダークエルフ?」
褐色の若い女性は、整った顔立ちで両耳が長いので、アンリはそう推測する。
「はい。私はダークエルフです。召喚者殿。これからよろしくお願いします」
「おお! ダークエルフもしゃべれるようになったのか!」
「はい。シルバーナイトに後れを取るわけにはいかないですからね」
「それはいい。よし、ステータスを確認してみよう」
星斗はダークエルフのステータスボードを表示する。
ダークエルフ
レベル 21
HP 135 MP 248
力 52 防御 45
魔力 76 速さ 62
ユニークスキル(3/3)
闇魔法(B) 雷魔法(B) 魔力激化(B)
スキル
ダークボルト ダークスマッシャー
サンダーボルト サンダーウェーブ
魔法障壁
装備
布の服 防+1
「おっ、闇魔法のランクがBに上がってる。それに人と同じ体になったから、装飾品を装備できるはず」
星斗は自分が装備していた守りの指輪と魔力の首飾りをダークエルフに渡して、彼女はそれらを装備する。
装備
布の服 防+1
守りの指輪 防+5
魔力の首飾り 魔+8
「よし、やった! 装備できた!」
「それなら、またメデューサ狩りして麻痺無効の指輪を狙う?」
「いや、この先でもメデューサとは戦うだろうし、その時でいいよ」
「わかった。じゃあ、進みましょう」
星斗達は地下七階の探索を再開する。そしてその途中、三体のクルイザルとの戦闘になり、
「ダークスマッシャー!」
ダークエルフが闇系中級魔法を発動し、直径が一メートル五十センチくらいある球状の闇が高速で放たれ、それが一体のクルイザルに命中する。
「ギギャアアアーーーー!」
放たれた球状の闇が直撃したクルイザルは、その一撃で倒れた。
「今の闇魔法、凄い威力だった!」
「確かに普通の魔法とは違う気がする」
アンリ達は、今のダークエルフの魔力激化で強化された闇魔法の威力に驚く。
(シルバーナイトも強いし、ダークエルフの魔法も強い。本条君は普通の召喚じゃなくて、未知スキルをもってるのかも。例えば……強化召喚とかかな)
未知スキルというのは、覚醒者協会に報告されてないスキルのことで、覚醒者は自分のスキルを報告する義務はないので、まだ世間に知られていない未知スキルがたくさん存在していた。
「ダークエルフの強さもわかったし、今日はこのくらいで切り上げる?」
「そうですね。ちょうどいい時間です」
「じゃあ、地上に帰ろう」
星斗達は地下五階に戻って転移の石碑で一階の入口に戻り、八王街ダンジョンの外に出る。そして四人でじゃんけんをして星斗は二番目にアイテムを獲得できる権利を得て「魔法の盾」を手に入れた。
魔法の盾 防+24 魔法耐性20%
そして覚醒者協会で魔石を売って四人で分け、その日が終わる。そして次の日の午後、星斗達は地下五階の転移の石碑から最短距離で地下七階に戻ってきて探索を再開する。その途中、今日、四体のメデューサと戦い、ダークエルフ用の麻痺無効の指輪を入手した。
「ダークエルフに指輪だけじゃなくて、武器と防具も必要だ。ダンジョンで魔法使い用の装備が手に入ればいいけど、駄目だったら覚醒者ショップで最低限の装備を買うか」
「お気遣い、感謝します。召喚者殿」
そして星斗達は八王街ダンジョンの探索を続け、モンスターを倒しつつ宝箱を探しながら進み、地下九階に到達した。ここまでで彼らは、宝箱から「マナポーション」「ルビー」「魔法の斧」「漆黒のマント」などを手に入れ、星斗はレベル22になっていた。
「ここから出現するモンスターが変わるらしいから、警戒しながら進みまはしょ」
地下九階からは、頭が犬、体が人の姿で、こん棒と皮の胸当てを装備したCランクモンスター、ワードックや、体に雷を帯電させながら宙に浮いている巨大なクラゲのCランクモンスター、浮遊クラゲなどが出現したが、それらは星斗が欲しいユニークスキルを持ってないので普通に倒して進んでいく。そして、
「むっ、あのモンスターは……」
「初めて見る奴だ」
星斗達の前に出現したのは、頭が竜、体が人、そして背中に翼を持つBランクモンスター、ドラゴニュートだった。ドラゴニュートは鋼鉄の槍と鋼鉄の胸当てを装備している。
「あいつはBランクのドラゴニュートだ!」
「ドラゴニュートは空を飛べるから、後衛陣は奇襲に気を付けて」
「はい」
「わかった。というか、ドラゴニュートって竜族だよね。とうとう俺達もドと戦うところまできたか」
「でも奴はブレスは吐かないから、ドラゴンほど怖くないはずよ」
次回 ドラゴニュート戦 に続く




