55/436
そこにいるだけ、あるだけ
絶対に相反しない人間というのがこの世には居るもので
絶対的に埋まらない差がある場合、もうそれはお互いに干渉しないが吉なのだろう
見ているだけで何してんだこいつ
聞いているだけで何言ってんだこいつ
けれどそんな引き気味の気持ちを相手が存在するだけでもってしまう場合もあったりなかったりする
異質な空間に存在自体が納得出来ない感じなのだろうか
まあ、そう思うならそれは仕方の無いこと
相手も同様にね
相手も納得出来ていない、攻撃的な目であろう
相手もそう想うのだ、仕方ない
それ以上はなく、ただ嫌なものが存在しているだけ
排他的になるのではなく、そこになにかがいると言えだけの意識
それ以上は目を向けても何も起きないんだよ




