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便利
楽して手に入れたものは一体何を犠牲にしたのだろうか
手間を省いてリスクだろうか
便利になる事は自分達の余裕を広げてくれる筈だったろうに
時間
しかし実際は怠惰を加速させるだけであった
それを水準とし、寧ろ余裕が消えてしまった
リスクを負わずに何でも手に入ると勘違いをしてしまった
便利は危険を承知の上
何かを手に入れる時必ず見合った代償が発生する
それは必ずしもお金やモノのような物理的で現実的なものではない
便利は脳味噌を代償にしているところもある
だから先を考えられない
奪ってしまってはいけないところまで奪うのもまた人間
それを、許容し奪われたまま何もしない選択をするのもまた人間
便利を扱うことすら自由である




