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何がどうという
例えば自分が亡くなったとして魂の存在になるのだとしたら、身体を生成していたり自分を表現して頂いていた素粒子はまた別の誰かを表現しているのだろうか
死骸ですら素粒子の表現
自分が亡くなった後くらい一度役目を忘れて自由に動いて欲しいものだけれど
そうもいかないのだろうな。役目が全てだろうから
それに加えて人間がこの地に縛り付けてしまう
感情やら気持ちやらをある種の呪と呼んでしまえ
名前を掘ってものに縛り付けるという念が、素粒子の行動を不能にし、役目も全う出来ていない
その物体に何の意味があって何が起きているのか知る由もない
そんなことばかりだ。良い事みたいだから
本当に?見たいってなんだ?知らないのだろう
それこそ偽物の善意
理屈なき善意は誰かにとっての呪いなのだ




