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無価値な選択
手の感覚がある、心臓が鼓動する、呼吸が苦しい
けれど、まだ生きている
この世に存在出来ている
身体がなければ自分は此処には居ない
誰かに何かを伝えることも出来なければ、認識されることも無い
辛いと思っても、悲しいと叫んでも人間は誰も助けてくれない
未だ生きている
価値になるのか無価値になるのか
生きている状態でどう選択するのか、苦しい状況で何を選ぶのか
生きているだけでいいというのは選択を意味している
誰が選んだ、自分だろ
身体が選んだんじゃない、人が選んだんじゃない




