その54.馬鹿単体よりも馬鹿多勢の方がキッツイ
「っだーーー!! ホンット! 何なのよコイツ等ァァァァ!!」
叫び声を挙げながら縁は思いっきり目の前の白い覆面男をぶん殴った。
その縁の後ろで頬を引き攣らせているのは女装中の僕。
覆面が吹っ飛ぶのと同時に、僕達は直ぐに踵を返して走り出す。
なぜなら一人をぶっ飛ばした所で、その後ろから更にワラワラと覆面どもが追いかけているからだ。
あれから、空き地から学校内に入った僕等だったが。
学校に入った所を、大量の覆面達と鉢合わせ。
一瞬お互い固まったのだが、一歩速く覆面達が一斉に飛び掛ってきた!
その飛び掛って来た覆面たちを何人か縁が思いっきりぶん殴った。
ぶっ飛んだ覆面たちが他の覆面たちにぶつかり、隙を見せた。
その隙を逃す事は無い!
猛ダッシュで僕達は逃げ出した。
しかし、流石はこの学校の変態達だ、すぐに僕達を追いかけだした。
どいつも覆面から除く目が獣染みている……
人間の欲望の力とはすざまじい物なのか、逃げ足に自身のある僕と運動神経抜群の縁の僕等が変態たち達に直ぐに追いつかれてしまう!
その度に縁が瞬間的に立ち止まり近い変態共をぶん殴っては逃げる。
現在それをループ中だ。
それが今の現状況。
覆面たちは何度もぶん殴られているのに一行に減る気配が無い。
縁が苛立った声を出すのも解る。
というか逆に増えて来てないか!?
この学校の名物の一つと化している変態覆面共の人数は解って居ない。
なんせ覆面なのだ、事情を隠されていれば正式な人数なんて解る筈も無いわけだ。
何て走りながらそんな風に考えていた。
「ッあぁ!」
隣で走っている縁が突然大声を上げた。
考え事をしていた僕は慌てて顔を挙げる。
縁が大声を挙げた理由は直ぐに解る。
今走っている一本通路の先に大きなドアが見えた。
しかしそのドアが何なのか僕は知っている。
それは校長室。
校長室を示すソレはドアの上にある金の刺繍が見せ付けていた。
きっとうちの校長は成金趣味。
校長室の場所は、そのドア以外の道は存在せず、言うなれば行き止まりだ。
躊躇する僕と普通にドアに手を掛ける縁。
「う、うぇぇ!? ゆ、縁ちゃんココ入るの!?」
普通は生徒はあまり入りたいとは思わないと思うのだが。
っていうか普通に躊躇するでしょ普通。
「そんなこといってる場合じゃないでしょ! 今は逃げるの優先した方が良いですって!」
た、確かにそうだけど!
僕が妙な気分で止めるか止めないかとしている内に縁はドアノブを回す。
ガチャ。
……?
縁がもう一度ドアノブを回す。
ガチャ。 ガチャガチャ。
何度回しても聞こえるのは入る事を拒否する金属音。
僕は恐る恐る後ろを振り向いた。
覆面たちがもうじき追いつこうとしていた。
……最初に言ったように僕達が走っていたのは一本通路の廊下。
前の退路は断たれ、後ろは覆面たちが埋め尽くしていた。
……ヤ、ヤバイ。
まさに背水の陣!!
縁は僕を守るように前に出た。
ワラワラと群がり、こちらを吟味するように嫌な視線を向ける覆面達を縁は睨み付ける。
「マズイですね……」
縁が小さく零す。
その言葉の意味は僕も理解している。
縁一人なら問題は無い。
覆面どもを蹴散らせるだろう。
だけどこの人数だ。
僕という存在を守りながらは厳しい。
こんな時でも守られてばかりの自分が歯痒い……。
数秒のにらみ合いの後、大勢の覆面達が道を空ける様に割れた。
……なんだ?
縁も不振そうに表情を顰める。
大勢の覆面たちの中から赤い覆面をした男が出てきた。
この赤い覆面の男は変態覆面軍団のボス。
赤覆面は不敵な笑みを(覆面してるから実際解らんけど)僕達に向けてきた。
「縁ちゃん! その人を渡して貰おうか!!」
男が高らかに声を挙げる。
要求したのは僕の受け渡し。
この男もミホの報酬狙いか!!
テストで小説ぜんぜん触れれないウワァァァン!!
今週も来週もテストて何。
私を殺したいのか、そうかそうか。
後、更新が遅いのは最近試合やらテストでほんっとヤバヤバだったんです。
良いわけですサーセンwwww
そしてその試合ではアッサリ負けましたw
優勝候補とか言われて調子乗って一回戦負けざまぁwww
チッキショー(泣)
※追記
間違えて別の書き途中の小説を載せてしまいました!! 申し訳ありません!!
あ゛あ゛あ゛あ゛!!! 一番やっちゃ行けないミスををををををををを!!!
っていうか私ちゃんと確認した筈なのに!運営めぇぇぇぇぇぇ!!(八つ当たり)
ほんとに申し訳ありませんでした!
すぐに入れなおしました(;_;)
チクショウ!! チクショオオォォォォォォォォォォォ!!




