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その20.女の子の手ってちっちゃいよね。

 泣き腫らした眼、どこを見ているか解らない視線。

 彼女は本当にあのミホだろうか……?

 いつも豪快で元気一杯のミホがそこにはいなかった。


 僕と目が合うと、ミホは顔を伏せた。


 


 ずっと突っ立って座り込んでいるミホを見ているだけってのもアレなので僕は口を開く。


「……どうする気だったんだよ?」

 ここで一日中ジッとしてるつもりだったのか?

 あまりにもミホらしくない考えなしな行動だ。


 ミホは何も答えない。


「君にしちゃ珍しいミスだよね、終電の時間忘れるなんてさ?」

 それとも、終電なんてどうでもいいほどに、あの時は僕から離れたかったのか?

 っていうか終電あんのに何で僕が起きるのを待ってたんだよ。

 わけ判んないだろ。


 ミホは答えない。


「もしかしてずっとこうしてるつもりだったわけ? 親に連絡は? ここらへんの友達の家に泊めてもらうとか……」


 答えない。


 さ、さすがにイライラしてきた……。

「いい加減にしろ! だんまりか! 今日の嫌がらせはだんまりか! あーあーそうですか! だったら帰るよ! 折角来たけど帰るよ! いいのかー! 帰るぞー! 帰っちゃうぞー!?」

 帰る素振りを見せつつチラ見。


「……」

「……」


 っく! ここまで来てもだんまりか! ここまで無視されると大声出したのがめちゃくちゃ恥ずかしいじゃないか!

 僕はため息をこぼす。


 座り込んでいるミホの目の前に、子供に目線を合わせるように座り込む。


「ミホ……取り敢えず外は寒いしさ、どこかに移動しようよ」

 ミホは僕と顔を合わせるのが嫌なのか、さらに体を縮こまらせて表情を見せない様にしている。


 何意地っ張りになってんだか……。


 僕は大きく、おお~きくため息を付いた。

 そして、僕自身も決意を決める。


 無理矢理ミホの手を取ると立ち上がらせ、少し乱暴だけど手を引っ張って歩き出した。

 ミホはさして抵抗をする様子は無かった、お陰で簡単に移動出来るようになったのは嬉しいけどさ……。

 どうもいつものミホらしくない。


 っていうか、同学年の奴の家なんて僕が知る筈が無いんだが……。

 自慢では無いけれど僕は全くと言っていいほど家に遊びに行ったりはしない。

 ……寂しい奴とか思われるかもしれないが僕は断じてさびしい奴ではない!


 ……別にいきたいわけじゃないからな。



 つまるところ、そんな僕が、友人が家に来るわけなんて無いし。

 サクが来たいとか言っても断じて連れてくる事は無かった。

 多分来た事があるのは縁が最初で最後だったとしてもおかしくは無かったわけで。


 ……。

 ファミレスとかに適当に置いていくわけにもいか無いし……何かヤマシイ気持ちがあるわけじゃない。

 取り敢えずは……。

 ミホには僕の家に来て貰おうと思う。


 握っている手は僕が無理矢理握っている感じで、ミホから握り返す事は無い。

 冷たい掌の温度が、僕のほうにも伝わってくる。

 今更になってその冷たさが、何故ミホを追わなかったのかと罪悪感にさいなまれる。




 ……変な事を言うわけじゃないけど。


 握ったミホの手はとても小さかった。

 まるで女の子みたい……いやいやいやいや女の子なんだけどさ。

 そこまで彼女を意識して見た事は無かったし、ミホが冗談で意識させようとさせてくる事はあったけど。

 自分から。


 ミホを女の子として見たのは初めてかもしれない……。


 や。何度も言うけど変な意識とか無いからねホント。

ある時はスポーツマン。

ある時は作家を目指すアマチュア小説家。

ある時はアニメや漫画に燃える……基、萌える腐れオタク。


色々な顔を持っている私ですが、今度は実況とかやってみたいなー、て思っています。


ある動画サイトのゲームを実況しながら進めるっていうアレです。


アレ面白そうだなーwって思うんですよね~w

もしも某動画サイト、っていうかニコニコ見てて実況好きな方が居たら私が動画を出したら見てみて下さいね~^^ノ


私の小説を見ていてニコニコ動画を見ていて実況好きで……www

多分そこまで都合の良い方はいないでしょうねwサーセンww


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