よくある転生ものに憧れた結果、望まぬ形で転生をしてしまった男の話
1人の学生が望まぬ形で転生をしてしまった男の話である。
彼は何を求めて旅に出るのだろうか………
基本ギャグのよくわからない私利私欲を満たす為の作品です。
※読むときは自己責任でお願いします。(笑)
※つまらなくても知りません(笑)
大学4年の春、俺、小和田春樹は
いつもより早い時間に目を覚ました。まだ、外は薄暗いようだ。
「Hey!リザ!電気をつけてくれ。」……………………
いつもなら、「マスターの仰せの通りに」と彼女の声が響くのだが、何回呼んでも反応はない。
まぁ自分で動けば良いだけの話か。俺は重い腰をあげて暗い部屋の中を歩こうとしたのだが、そのままおもいっきり、顔面から転けた。体が思うように動かないし感覚がおかしくなったのかと思った。起き上がろうとした時、ベチョと何か変な感触が俺の手に伝わってきた。というか顔をぶつけた筈なのに、痛みを感じなかった。俺の体にどんな異変が起きているんだ!
自分の体の違和感を確認するために電気をつけようとしたがやっぱり立てなかった。何処からか磯?の匂い…いや、海の匂いがする。体もベタベタするし気持ち悪い。そのまま床から立ち上がる見通しが立たないまま時間だけが刻一刻と過ぎて行く。起きてからどれほど時間が経ったのかも正直いってわからない。
カーテンの隙間から、僅かに光が射し込んできた床を俺は見つけ、その光が射す所へ這いつくばりながら進んだ。ここで俺はあることに気づいた「あれ、腹這いで進むのってこんなに楽だっけ?両足の感覚もあるにはあるけど、足がくっついて1つのような感覚もあるな。」やっとの思いでそこに着いた。
そこに照らされた俺の体は、人間の肌の色とは全く違う、『灰色の肌に所々黒い点』が不規則にあった。
ギリギリカーテンに手が届く位置まで辿り着いた。俺は力を振り絞りカーテンを掴んだ。そのまま体を横に転がしながら、おもいっきりカーテンを開けた。
起きてから初めて見た太陽に涙が少し溢れた。。。窓に目を向けると、自分の体がうっすらではあるが写っていた。俺は目を疑った、そこに写っていた自分の姿は『人間』ではなく『海豹』だった。因みに種類は多分、『ゴマフアザラシ』だと思う。俺は1度深呼吸をし、冷静になろうとした……なれるわけあるか!
昨日までは普通に大学にも通っていたし何の問題もなかったはず……あ、そういや昨日大学の連中と飲みに行ったんだっけな。あの後酔っ払ったまま家に帰る前に近くの神社に寄ったんだっけ。そこで確か、誰かに「生まれ変わるなら何になりたい」と聞かれ俺は酔った勢いのまま、「アザラシになって人気者になりたい」とかなんとか言ったような記憶があるけど………まさかね(笑)あれが神様とか絶対にあり得ないだろ!
いや、でも、そうじゃなきゃ説明がつかないしな~。
俺は1人でボソボソ呟きながら、考えていたが今はそんな事よりこの体の匂いがとりたい。
とりあえず風呂でも入ってから考えるか………と思いながら、腹這いで風呂の方に向かった。。。
皆様、『よくある転生ものに憧れた結果、望まぬ形で転生してしまった男の話』いかがでしたでしょうか?
実はこの話、元々作者本人の大学の先輩への卒業記念品として贈ろうと思っていたのですが、別の先輩からの指示で、ネットに上げてみようという話が上がった次第でございます。
この1話の続きももちろん考えているので書いていくつもりです。オチは決まってるので、時間がある時に書ければと思います(笑)
皆様の単なる暇潰しの1部としてご活用ください。
それでは、また。