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05 ダンジョンを作る

腹拵えを終えたユヒトとミーコはダンジョン製作に取り掛かった。



「先ずはダンジョンの方針とをしっかりと決めていこうと思う」

「方針ですか?」

「そうだ。ダンクラの初心者ユーザーがやりがちなミスの1つとしてダンジョンの設計ミスによるランキング停滞っていうのがある。これの原因のほとんどがダンジョン製作を行き当たりばったりでやってたことだ。所々では良くても全体で見れば良さが良さを潰しあってマイナスになる。

それを防ぐ為にもダンジョンの方針は絶対必要になる。それにどういったモンスターを扱うかにも繋がる」

「モンスターもですか?」

「そうだ。方針によって使いやすいフィールドが異なることもある。大型で飛行能力の高い魔物を洞窟のような狭いフィールドに配置したって意味がない。

さっき話してくれた肉ダンジョンはその方針という意味で非常にいい例だ。あのダンジョンは人間達に大きな利益を与えることで継続的に、人間のダンジョンへの出入りでDPを稼ぐ。そしてそこから同じ手法のダンジョンを大量に作って儲けを拡大している。

更に競合相手を排除することで市場の独占を行い、肉ダンジョンというブランドを守ると同時に自分の手中に収めているという徹底ぶり。こんなの行き当たりばったりで行き着くわけがない。初めからか、はたまた経営転換した結果か。どちらかはわからないが確実に方針を立てているのは明らかだ」

「食肉用になりつつ美味しいモンスターを探すのも方針立ててダンジョン経営している結果ってことですか」

「あぁ、そして俺達が作るダンジョンの一層目は迷宮型のダンジョンだ」

「迷宮型ですか?」

「迷宮型はモンスターが少ない序盤において有用なダンジョンだ。モンスターによって冒険者の相手をするのではなく迷宮のギミックや罠で冒険者を足止めしていく。モンスターへの攻撃の際に溢れる魔力ではなく、冒険者がダンジョンにいる事で僅かながらに溢れていく魔力。それを手に入れる」



ダンジョンがDPを稼ぐには3つの方法がある。1つ目と2つ目はユヒトが言った攻撃の際に溢れる魔力とダンジョンに滞在することで僅かに漏れていく魔力。これがそのままDPに還元される。そして3つ目、これこそがダンジョンで最も効率よくDPを稼ぐ方法。ダンジョン内で冒険者を殺すことである。だが3つ目の方法はダンジョン経営上非常にリスクが高い。あまりに殺し過ぎると人が寄り付かなくなり、ダンジョンとしての機能を失ってしまう。



「人はほぼ殺さない。その代わり適度に拘束してストレスとDPを稼いでいく」

「ですがストレスを稼ぎすぎると人が離れていくのでは?」

「その点は適度な戦闘と宝箱等から得られるアイテムでなんとかしていく」



ユヒトは慣れた様子でウィンドウのダンジョン作成画面を操り、ダンジョンを作っていく。先ずは肝心な迷路部分。これは3つのルートを取れるように作り、曲がり角を曲がってすぐのところや一直線の通路などに罠を仕掛ける。そして迷路の行き着く先に部屋を作り、その部屋の中央に宝箱とそれに連動する通路を作った。そして通路の先も迷路と罠を作り、同じように部屋の先に宝箱の部屋を置く。他にもランダムポップの宝箱を用意した。


因みにかかったDPの内訳はこうなる。



領域拡大(100m×100m) 10DP

領域拡大(1km×1km) 100DP

領域拡大(10km×10km) 1000DP

区画迷宮化(1km×km) 20DP×100

石碑 2DP

ギミック化 3DP

罠(落とし穴) 6DP×15

罠(毒矢) 4DP×10

宝箱部屋 70DP×2

ランダムポップ宝箱 30DP×8

宝箱グレードアップ 20DP

セーフエリア -100DP×3


総計 3345DP



残りDPの3分の1強を使ったがかなりいい出来になったと思う。セーフエリアに関してもモンスターが入れないという制限があるものの今回の迷宮型のダンジョンでは殆ど意味をなしていないために3つ設置したが何の痛みもない。それに-100DPというのはDPの稼げない今は非常に助かるものだ。



「この構造は?」

「防衛システム兼アトラクションだ。はじめの宝箱にはそこそこのものを、次の宝箱にはそれより多少グレードの高いものを入れる。他にもランダムポップの宝箱を設置して前半の迷路だけでも1パーティ最低1つは宝箱の部屋以外でアイテムを入手できるようにする。

そして後半の迷路に挑戦する為の鍵はいかに欲を出さないようにするかだ。流石にノーヒントは忍びないからダンジョンの入り口に石碑を作ってそれっぽく演出する。後半の迷路に行き着き、高価な宝を手に入れるためには宝箱を開けずに通路を通る必要がある。だがヒントを渡したとしても人間そうそう欲に抗える訳じゃない。1回目の来訪ではギミックを無視して1つ目の宝箱に飛びつくだろうよ」



ユヒトの説明を聞いたミーコは納得した様子で頷いた。



「次はモンスターだ」



ダンジョンクラフトversionⅦでは初期種族として12の種族が生成可能になっている。ユヒトはウィンドウのモンスター生成の画面を開きながら口を開いた。





書き慣れてないからかキャラが作者に喋らされてる感が結構でてるのとやっぱりミーコが全然喋ってない。

ダンジョン面ではユヒト、それ以外の面ではミーコ。2人しかいなからかもしれないけど読んでみると掛け合いに違和感が凄い。


というような作者の所感ですが頑張って違和感なく読んでいただけるように努力します。


感想も作者の励みや本作をよりよくする為のモチベーションアップに繋がりますし、ここがおかしいとかいうところも今後に役立てたいので両方ともにお願いします。

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