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02 ゲームとネットにどっぷり浸かった現代人にはマヂで拷問

新年間近の投稿。来年はもうちょいスパンを短くして投稿していきたいなぁ…

「ゲームもねぇ!ネットもねぇ!テレビはおろかラジオすらもねぇ!これから俺はどうすれば良いんだよぉ!」




 地味に韻を踏んだ感じてリズムよく叫んでるものの趣味の金の為だけに働いている。所謂(いわゆる)働くニートには無い無い尽くしの環境はまさに地獄。


 ここにきてから数時間が経過しているが未だに何かをするわけでもなく、ただ子供のように駄々を捏ねていた。


 だがしばらくすれば腹も空いてきたのか叫ぶ声は弱くなっていき遂に静かな空間に腹の音が響くだけになる。




「あー、腹減った。ステーキとか贅沢は言わないからカップ麺、いやう◯い棒でも良いから。取り敢えず化学調味料たっぷりの現代食が食いたい…」




 普段は当たり前のように食べているものでも、それが絶対に叶わない状況になる。そうするとそれがちっぽけでたった10円程の価値のものでも食べたくなる。


 とにかく何か食べるものはないかと幸仁は自分の衣服を探るも当然ながら何かあるなんて都合のいい展開はなく。何もなかった。




「取り敢えず食べるもの、食べるもので出来るだけ美味いものが欲しい…」




 この期に及んで出来るだけ美味しいという無茶な要求をするあたりは働くニート故なのか、それとも恵まれた現代人だからか。おそらく後者であると思う。


 そんな要求をする幸仁の目の前にパンが差し出された。




「ん?」




 取り敢えず差し出されたパンを手に取り、口の中の水分と引き換えに腹を満たす。そして寝っ転がって休憩し始めた。




「いや、ちょっとはこっちにアクション取って貰ってもいいんじゃないですか!」


「…誰?」




 聞き覚えのない声に振り返った幸仁は目の前にいるのはそこそこの美少女、例えるならクラスで3番目くらいにかわいいけどモテない文学少女レベルの少女だった。

 少女は寝っ転がっている幸仁に笑顔で話を聞いてもらうように頼んではいるが幸仁にはどう見ても目が笑っておらず。拒否権が自分にない事を悟って幸仁は大人しく話を聞くことにした。






「取り敢えず話を聞いてもらえますか?では自己紹介を。私はダンジョンコアNo.3556。貴方が受け持つことになっているダンジョンのコアです。貴方はダンジョンマスターとして、私のパートナーとしてこの世界に呼ばれました」

「呼ばれた要因は?」

「ダンジョンクラフトです」




 雰囲気的に真面目になって質問した幸仁だったが返ってきた答えはかなり突拍子も無い答えだった。




「元々ダンジョンクラフトというのは我々ダンジョンコアの生みの親である創造神様が作り上げた適正検査ツールです。

 そして貴方がこの世界に来ることになったあの質問はダンジョンクラフトversionⅦの購入者全員には送られていません。ダンジョンクラフトversion Ⅰ〜Ⅵまででダンジョンマスターとしての適正が高い人間を対象として送られました。

 つまり貴方はダンジョンマスターとなるべくしてこの世界に呼ばれたのです。


といってもこの第1段階の時点で選ばれたのは貴方を含めてユーザー内の上位勢や古参勢の中の極少数です。数にして両手足の指で数えきれる程度ですかね」

「第1段階というのは?」

「第1段階というのはダンジョンクラフトversion Ⅰ〜Ⅵまでです。この段階はダンジョンマスターとして必要なダンジョン構成能力を見る為のものです。

 そして第2段階としてversionⅦ以降でモンスターの構成、指揮能力を見るつもりでした。

 第1段階でこちらに呼んだ人間は第2段階で適性を見ずともダンジョンマスターとしての適性が十分であると判断した人間です」




 衝撃的な答えに呆気にとられている幸仁を他所にダンジョンコアは話を続け、話は何故この世界に呼ばれた事からこの世界で何をすべきかに変わっていった。





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