mission 1 ブリーフィング
試しに、ゲームみたいな書き方をしてみます。
『教皇代理、クリストフだ。
貴様が掃き溜めから拾われたメサイアか。なるほど、道理で匂うわけだ』
クリストフと名乗るその男は、通信越しにも傲慢さにあふれていた。
それもそうか。この男の言う掃き溜め、スラムで俺は生まれ育ってきたのだから、身分が違うというやつなのだろう。
『教皇代理さま!』
そう言うものだとわかっているので、腹は立たなかったが、もう一人通信に入ってきた少女は抗議の声をあげる。
『なんだ? 事実を言ったまでだろう』
その様子でさえ愉快なのだろう。クリストフは少女に歪んだ笑みを見せていた。
『……ミッションの内容を簡潔にお願いします。時間がないのでしょう?』
何を言っても無駄と悟ったのか、少女は話を促す。
クリストフはもう少し遊びたかったと言わんばかりに残念そうな表情を見せるが、時間がないことは事実らしい。
『現在、レッドネスト帝国の所有しているアーマードナイトは五機。そのうち一機が最前線近くで待機している。
目標はそのアーマードナイトの補修部品を運ぶ、輸送部隊の殲滅だ。
いくら学のない掃き溜め出身でもこれだけ単純ならわかるだろう』
それでも嫌味の一つを付け足してくるあたり、さすがだと思わざるを得ない。
『輸送部隊の戦力は?』
『馬車型魔道兵器が多数。アーマードナイトなら問題にすらならん。
これは試金石でもある。お前が掃き溜めに隠されていた宝石なのか、それとも単なるゴミクズなのか、全てはこの戦いで決まる。
まあ安心しろ。お前が死んでも、後方に控えている我が国の軍が尻拭いをしてくれる』
『つまり、我が国でのアーマードナイトの運用実験というわけですね……』
少女は悔しそうに言う。
聖皇国セイントブルーでは、これまでアーマードナイトを運用した戦闘をしてこなかった。
『そうだ。この作戦を以って、我が国でのアーマードナイトの本格運用が始まる。
仮にお前が仮に死んでも、誰も困らん。
だが、教皇様のお慈悲で、掃き溜めから出れたのだ。精々その恩くらいは返せ。以上だ』
クリストフと名乗る男の姿が消える。
魔道通信を切ったようだ。
未だに繋がったままの少女のほうを見ると、苦虫を噛み潰したような顔で、思案にふけっていた。
『まったく、人の命を何だと思ってるんでしょうか?
いくらスラム出身とはいえ、メサイアなのですよ……これではまるで奴隷のようではないですか?』
俺は何も言わず彼女の独り言を聞いていた。
不満なんてない。スラムから出してもらい、飯を腹いっぱい食え、以前のような飢えに苦しむ日々はなくなった。
そして、俺が戦争で活躍すればそれは続くらしい。
なら、戦うしかないだろう。
『あなた、無口ですね』
不意に少女が言う。
『私はあなたの専属オペレーターになりました、アデラです。以後、よろしくお願いします』
俺は軽く頭を下げる。
アデラは呆れたようにため息を吐いた。
『喋れないのですか? いいでしょう、うるさく文句を言われるより、私としてはそちらのほうがやりやすくていいことです』
それでも彼女は気を取り直したのか、輝くような笑顔を見せて言った。
『ではミッションの準備を致しましょう。私のメサイアさん』
このようにブリーフィングを取って、戦闘等を行って、エピローグでそれがどのような結果をもたらしたかを書く。
要するにアーマードコアやエースコンバットのパク……オマージュです。




