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四十七話 寝起き

「ーーーーここは?」

目覚めるとそこは私の知らない場所。

とても広い部屋にぽつんっと私が寝かされた布団が置かれていた。

目がとても乾いて痛いーー目を開けるのが辛い。

「っつ、なんで?」

目に怪我でも?

『鏡所望ーー提供』

光達が部屋の片隅に置かれた手鏡を運んできた。

「!」

光達の私の意思をくみ取った行動もだけど、それ以上に私の瞳は充血していて、涙の跡が濃く残っていて。

とてもじゃ無いが酷い顔だった。

「どんな夢見てたのよ?と言うより此処は何処なの?」

カリナも何故か反応しないし?

鼓動は感じるから大丈夫だろうけどーー眠ってる?

これじゃ何もきけないじゃない?

シロンや雪灰は大丈夫、無事なの?

このままここにいても何も分からない。

「とにかく、外にーーあ、あれ?」

思った以上に体に力が入らずに、起き上がったはいいけどーーた、倒れる!

衝撃に備えたけれどーーあれ?

一向に衝撃が来ない、むしろーーえ?

「全く、巫女は無理をする、無鉄砲と言うべきか?」

私をささえていたのは影ーーだけどその影は人の形を形成してーーな!

「ゆ、雪灰の!な、何で!」

その人は確かに雪灰のお兄さん、正直年上の男性に支えられているこの状況ーー。

正直恥ずかしいのだけど?

翔以外の男性には全く免疫が無いのだ、翔のようなひ弱な感じじゃない。

その細身には似合わない、どっしりとした安定感がある。

幾ら体を鍛えても私には持てない力強さを支えられ感じた。

「巫女を見守るのが僕の役目だ」

そう言うのはしっかりと私を見つめる夜空のような深い青い瞳。

「あ、あの、もう大丈夫なのでは、はなーー「下ろすが、起きるなよ」え?」

下ろしながらそう言って私の言葉を遮るだけ出はなく行動も遮った。

だって起き上がろうとした私の額を押さえ込んで立てなくしたんだもの。

「巫女は7日も眠ったんだ、体にも相当の負荷だろうに目覚めてすぐ動くなんてもっての他だ」

そう怒る彼に私はなにも言えない、確かに少し動いただけなのに、とても体が怠い。

すごく重い。

「で、でも、私こんなに疲れる事なんて?」

そんな事をした自覚が全く無いのだけど?

「ーーーお前は馬鹿なのか?」

等と真顔で言われてしまう。

「ちょ!その言い様は酷くないかしら!」

巫女様とか私をたてる事を言っているのにバカって!

「だがそうだろう?死の淵に行き来することを何も代償が無いことか?」

そんな彼の言葉に私自身間抜けた事を言っていたと思う。

「ーーーあ」

そういえば雪灰を連れ戻す時確かに沈んだわーー。

正直あのまま沈んでいたら私は無事で要られたのだろうか?

此のくらいで済んだのは冗談なしに奇跡なのかもしれない。

「ま、イブ様、アダム様が引き留められたから無事だったのだろうが」

「アダム?イブって私じゃないの?」

正直巫女と呼ばれる前はそう呼ばれていた筈だ。

「俺が言っているのは心界の真核になった初代イブ様アダム様の事だ」

その言葉に私は思い出す。

雪灰に引っ張り挙げられて、そこで確かにーー居た。

と言うのだろうか?

「私が見たのは二つの核よ、姿は見えないけれど。確かに女性と男性だったわ」

口調からだけど。

そう、あの核がイブとアダムなのね。

「核?本来見えたとしても選別の部屋と生前のお姿を見せると言われているが?」

不思議そうに考え込むがま、いいだろうと話を進める。

「そのお二人が心界の制御をしている、そのお二人が君は生きるものだと止めたのだろう?」

「そ、そうなの?でもーーっつ!」

でも、私は沈んで、あの二人が居たよりもふかくにーー沈んで。

その感覚を思い出すだけで気分がさらに悪くなる。

「お、おい、あまり無茶をするな、お前はそれ以上に繋がりを繋げたんだ」

死の淵の行き来で弱った体にさらに不可をかけたのだからと。

「繋がり?繋げた?」

何を言っているの?

私は雪灰と戻って来て?

雪灰にはんば無理矢理自分にキスするみたいに体に戻されてから記憶が無いのだけど?

そんな繋がりとは何だと?

「お前の核子がしたんだろう?シロンと雪灰の核を繋げて1つの体をーーーぐ!」

二人の雪灰の名前に反応して私は彼に飛びついた。

「二人は無事なの!!」

思った以上に弱った体でこれ程の力が出るのかと思うほど必死に掴み掛かる。

「だ、大丈夫だーーと、取り合えず今はキアの実を取りに行っている」

あの実は雪灰か私にしか今は取れないそうだ。

何度もシャロや自分が取りに行ったが一向に実は姿を見せなかったと。

それが先程目覚めた雪灰が慌てて取りに行ったそうだ。

「そ、そう、良かった」

雪灰達は無事だと解ると力が抜けて倒れ込むように横たわる。

二人は無事なんだとーーそれに。

「貴方も認めてくれたのね」

雪灰と呼んでくれているから。

「さあ、ただあいつはシロンでは無いと認めただけだ」

家族だと本当に受け入れた訳ではないと。

「それでも、雪灰を受け入れてくれた、良かった」

少しでも雪灰の家族との繋がりを戻せ、いや作れたんだ。

「まったく、何故神は他人ばかりを気にするんだーー理解できない」

心底不思議そうに不満そうに顔をかしげる彼に私も不思議そうに顔を傾げる。

「そう、でも仕方ないじゃない」

友達が家族と上手くいって無いって、悲しいし。

自分にそれが変えられるなら変えてあげたいって思ったんだもの。

「お前はアイツににているが、違うようだ」

「アイツ?」

「俺が認めたがバカな小娘を救うために役目を投げ出した奴だー」

そうやって悲しそうにする彼の瞳はどこを見ていたのだろう。

もうすぐ戻るだろうとそのままじっとしていろと席をはずそうとする。

「あ、ありがとうーーえっと」

倒れそうになったときも。

名前ーーえっとたしかーー。

「リュアンだ、お前が俺たちの望みを叶えればそれでいい」

「ーーえ?」

何を巫女に為ることなら一様果たしたはず?

それ以外になにかあるのかと聞こうにも影の中に溶け込んでしまった。

ーーーって、私の影?

ーーーどうなってるのかしら?



「ーーーーー」

少ししてから、気になっている事。

それはリュアンが消えてから少しして感じるようになった鼓動。

その鼓動はこの部屋の襖の前でずっと座って、入ってこようとしない?

ーーーー

ーーーーーー

ーーーーーーー。

「あぁ!何なのよ!入るなら入ればいいじゃないーーーーって?」

光達が襖を開けたと同時に傾れ混んできたのは?

「うわ!ーーは、入れた?」

犬歯のような鋭い牙以外シャロと瓜二つ?

髪も黒髪に黒い瞳?

人間?

「貴方?誰?」

目覚めてからあまり関わりの無かった人達ばかり来るものだ。

「あ、えっと、僕はガルだ、ってそんなことより!」

「な、何?」

「如何して!お前は変えるんだよ!」

そんな時何故か彼の周りに光達が群がる。

「う、何で止めるんだよ!」

どうやら光達に止められてる?何を?

『主に敵意、ガル様であっても許されません』

どうやら彼は私に敵意を向けているようだ?

ーー何故だ?

「だって!コイツは変えたんだ!世界のことわり、俺の使命をコイツは!」

その瞳には悲しみが滲み出ていた。

「使命?君はいったい何を言っているの?」

「僕が心界の核に成るんだ!そうすれば家族もこの国だって!なのに!」

何でお前はあっさり僕を生かしたんだ!

そう泣きながら私に掴みかかる。

「っつ!な、何?」

生きれる事が如何してそんなに悲しむの?

「なんで!お前みたいな奴が!!」

く、苦しい、私よりも小さな少年の力でも今の私には驚異だ。

「っつ!」

「ーーくせに!お前が居なくなれば!!ーーな!」

「何してるんだ?ガル」

そこには確かに影がさっきのように空いていたけど、そこから形どったのは?

「な!なんで!お前がこの神の領域にいんだよ!落ちこぼれ!」

「舞奈が居る場所が私が居たい場所だ、それに私は雪灰だと言っただろう?」

そこには黒の着物に灰色の帯を巻く雪灰が居た。

何故か男物?でしかも泥だらけになっているけれど。

それは彼女の手からこぼれ落ちたキアの実や他の実などで察しが付くけど?

「ぼ!僕は認めないぞ!」

そんな彼の声が響く中彼の後ろに誰かが近づく。

「え?」

その人は確かーー雪灰達の?

「ガル!」

ひ弱そうなイメージから想像も付かないほどの大きな声で彼を呼ぶ。

「は、母上!」

私達に向けていたような顔が一変して。

母親に笑みを向けるガルだけど。

「っつ!いい加減になさい!」

その母親は辛そうに彼の頬を叩く。

「ーーえ?」

叩かれた彼の頬は一瞬赤くなったけど。

『修復』

光達があっという間に直してしまう。

だけど彼は叩かれた姿勢のまま固まっていた。

だけどそんな彼を無理矢理私達の前で自身も一緒に頭を下げてきた。

そう、所謂土下座を私は寝起きに親子でされて居るのだ。

片方は嫌々に、いや、何が起こっているのか理解出来ていない。

それは私も同じだけど?

「わが子がまたご迷惑をどうかお許しを二代目巫女様」

ーーーーー。

ーーーーーー。

ーーーーー寝起きで驚きが無い事って珍しい事だったかしら?

服装等は想像力で補充して下さい汗

お読み下さり有り難う御座います。

ではまた。

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